21.マシンゴーレム戦とヴィーゼル進化
書き溜めたストックが切れたので
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今日も元気にゲームにログインだ!
今日は《北の高原》のボスモンスターに挑戦する。その前に消耗品や装備などを整えようと思う。
まずは消耗品の中級ポーションを50個、中級MPポーションを20個補充した。中級はそれぞれ体力とMPが50%回復するポーションである。今回も長丁場になりそうだったので、それなりの数買っておいた。
次に装備を整えていく。ペティの装備は更新したので、今回はタコちゃんと僕の装備だ。特にローブを購入したいと考えている。プレイヤーマーケットを見ていくと、《草木染のローブ》が出品されていた。
《草木染めのローブ》は魔糸で紡がれた布を草木で染めて作られたローブで、色によって発揮する効果が異なる。具体的には色に応じた属性攻撃力の上昇の特殊能力が付与されるので、僕は赤いローブを、タコちゃんには青いローブを買うことにした。《草木染のローブ(赤)》は《火属性ダメージアップ》が付与されていて、《草木染のローブ(青)》は《水属性ダメージアップ》が付与されている。
どちらも7万5000Gで合計14万Gだったが背に腹は代えられないので購入した。
「どうかな?マスター!」
「似合ってるよ。タコちゃん」
「そうだろ!もっと褒めてもいいんだぜ!」
タコちゃんを褒めたら上機嫌になった。いい笑顔だ。
ほかの装備は変えようと思ったらかなりの金額になる上に、僕らのゲームの進行度より先の素材を使っているので、オーバースペックだと思う。攻略に詰まったら買うのを検討しようかな。
デリファムから《北の高原》へ足を踏み入れる。高原は見晴らしもよくモンスターの群れがよく見えるので、空から襲ってくる《バトルホーク》に警戒しつつ、群れを避けながら進んだ。
しばらく行くと、ボスエリアの境目まで辿り着いた。ボスエリアに入るかどうかの選択肢が出る。準備はいいかな?
「準備はいいかい?」
「いいぞ!」
「いけます!」
「キュィィィィィン!」
ボスエリアに入る。少し間をおいて上空から3つの影が降り注ぐ。3つの影は人型で足を広げ片膝、片手をついて着地する。スーパーヒーローかな?
ボスモンスターは3匹の《マシンゴーレム》だった。左の《マシンゴーレム》は腕に機械弓を取り付けた《マシンゴーレムアーチャー》(以下アーチャー)。真ん中は剣と盾を持つ《マシンゴーレムウォリアー》(以下ウォリアー)。右は機械的なロッドを持った《マシンゴーレムキャスター》(以下キャスター)。複数のモンスターと戦うボスだった。
3匹のモンスターは気合を込めてうなりをあげる。
「「「ギュィィィィィィィィィン!!!」」」
相対するは機械の人形、瞳に移すは敵意と似て非なるもの。例にもれず叫び声のようなものをあげて、戦闘が始まった!
戦闘が始まったので指示を出す。
「ペティはアーチャーを引き付けて!タコちゃんは魔法でキャスター!ヴィーゼルはウォリアーを牽制!全体支援!ファイアピラー」
「わかりました!挑発!」
「はいよ!アクアピラー!」
「キュィィィィィン!」
今回は相手が《マシンゴーレム》と分かっていたので、《マシンゴーレム》に効く魔法を主にして攻めることにした。そして、うちの従魔は魔法攻撃に弱いのでまずキャスターを狙うことにした。故に、ペティにアーチャーを、ヴィーゼルにウォリアーを引き付けて貰って、その隙に僕とタコちゃんがキャスターを倒すという作戦である。
ペティは単純に速いからアーチャーの攻撃を避ける避ける!よい囮役だ。そしてヴィーゼルがウォリアーに弾薬の雨を降らせるが、それほどのダメージは入ってなさそうだ。
僕とタコちゃんの攻撃がキャスターに直撃する。三割近くダメージが入る。これなら4~5回の攻撃で仕留められるな。
次の攻撃を仕掛けようとしたが、タコちゃんにウォリアーが切りかかってきた。タコちゃんの方がダメージを与えたからヘイトが向いたのだろうが、ヴィーゼルの攻撃は全く無視してくると思わなかった。
「ペティ!ウォリアーを意識しながらアーチャーを引き付けて!」
「わかりました!」
だいぶ無茶な支持を出したなと思ったが、タコちゃんがダメージソースなので信じるしかない!
僕はタコちゃんにポーションを使用して体力を高水準に保つ。
再びキャスターへと攻撃していく。ウォリアーがタコちゃんへの妨害をしている間に僕がダメージを重ねていく。僕がキャスターを攻撃すると、ウォリアーが今度は僕の妨害に来た。僕とタコちゃんを交互に狙わせればよさそうだな。
「タコちゃんはそのままキャスター狙いで!ヴィーゼルはキャスターの気を引いてくれ!」
「はいよ!」
「キュィィィィィン!」
ヴィーゼルにキャスターの気を引いてもらう。僕とタコちゃんはウォリアーの相手をしながら魔法をよけられないからね。
僕とタコちゃんが攻撃を繰り返すうちにキャスターを倒すことができた。あとはアーチャーとウォリアーだ!
まずはアーチャーから落とすか。そう思っていたら敵の行動パターンが変化した。ウォリアーがアーチャーを守るように側に移動した。こうなるとアーチャーを狙うよりウォリアーを狙った方がいいかもしれないな。
「ペティはアーチャーを引き付けて!他はウォリアーへ攻撃!」
「わかりました!挑発!」
「はいよ!アクアピラー!」
「キュィィィィィン!」
ターゲットをウォリアーに変更し攻撃する。守りを固めているとはいえ、だんだん体力は削れていく。アーチャーがペティに攻撃を当てる頻度が低い以上もう勝ったも同然だな!
魔法とヴィーゼルでウォリアーをたこ殴りにして、体力を削り切った。あとはアーチャーのみだ。
アーチャー1匹になったその時いきなりアーチャーのギアが唸りをあげた。
「ギュィィィィィィィィィィィイィィィィィン!!!」
するとアーチャーが全方位に矢の雨をまき散らす。僕はとっさに指示を出す。
「ペティは僕を守って!」
「わかりました!」
僕とペティの距離が近くて助かった。ほかのみんなには悪いけど、僕が死んだらそれだけで敗北だからな。
矢の雨が降り終わると、アーチャーは普通の攻撃をするようになった。連発はできないみたいだ。次の矢の雨が来る前に倒さねば!
「ペティは引き付けてくれ!他は総攻撃だ!ファイアピラー!」
「わかりました!挑発!」
「はいよ!アクアピラー」
「キュィィィィィン!」
ポーションを使いながら、急いで攻撃を仕掛ける。ウォリアーよりは硬くないからこのまま削り切ってやる!
もうすぐで倒せるところまで来たとき、アーチャーが唸りをあげる。
「ギュィィィィィィィィィィィイィィィィィン!!!」
今のうちに攻撃で、体力を削り切る。僕らの総攻撃がアーチャーに殺到する。矢の雨が来る前に急げ!
アーチャーが叫び終わり矢の雨が来るかと思ったが、今度は別種の唸りをあげた。
「ギュィィィィィィィィィィィィィィィィィ……。」
悲痛とも表現し得るギアの摺動音を響かせて、光となって消えていった。特殊モーション中も攻撃が効いてよかった。そうじゃなかったらもう1回矢の雨を凌がなければならなかった。
その時レベルが上がったからか、ヴィーゼルの全身が光に包まれた!これは進化の光だ!
ヴィーゼルが強い光を放ち、光が収束し形作る。全体のシルエットとしては人型であり、見た目はほとんど人間の女性だ。しかし、質感が無機質で所々にパーツの継ぎ目のような跡があり、それが生物ではないことを表している。耳にはイヤーカバーのような丸いパーツがつき、背中には機械の翼とでもいうような角ついたユニットを背負っている。右腕には主砲がついた戦車の上部分のようなユニットが装着されていて、左手には小さめの機関砲が取り付けられている。
確認すると種類は《マシンヴァルキリー Ver.Tank》となっていた。
「かっこよくなったね。これからもよろしくなヴィーゼル!」
「ヨロシクお願 イシマス。マスター。」
また喋った!僕の従魔は人型だらけだなぁ。
「それじゃあ先に進もうか。」
多少の驚きを残しつつ、僕たちは前に歩を進めた。
読了ありがとうございました。
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