14.装備と西の山脈
今日も《First Fantasy》にログインする。
日課である孤児院での用事を済ませようと思い孤児院へ向かった。孤児院に従魔を預けに行くと、中庭でプレイヤーの女性とモンスターたちが子供たちと遊んでいた。あれが噂の人型モンスターへの進化を狙っている人かな。
孤児院での用事を終わらせて、冒険者ギルドで孤児院への納品クエストを確認したら、内容が“食材アイテムの納品(個数は要相談)”と変わっていた。これで攻略エリアが変わってもあんしんだな!
孤児院と冒険者ギルドでの用事を終えてから、今日の目標である《西の山脈》の攻略に挑む、《西の山脈》に向かう前に装備を整えたいので首都セントラルにワープした。
まず僕とタコちゃんの武器を揃えたかったのでセントラルの武器屋へ向かった。
セントラルの武器屋は鍛冶や、木工などのジャンルが一緒くたに扱われて、ジャンル別に陳列されていた。
陳列された武器の中を見て回っていると壁際にガラスのケースに入っている商品群を見つけた。剣を中心に杖や槍などの武器がきれいに並べられていた。貴重な武器なのかなぁ、と思いのぞいてみると、とんでもない値段で驚いた。平気で6~7桁Gの値段の武器が並んでいて、一番下の値段でも60万Gのメイスであった。
一番高い値段の武器に興味があったので、ガラスのケースの商品を見ていくと、750万Gの剣があった。商品の説明が書いてある紙には“オリハルコンの剣(エンチャント済み)” と書いてあった。
オリハルコンとかの伝説の金属あるのか。というかエンチャントって特殊能力が剣についているってことだよな、どうやって見るんだろう?そう思って商品の前に手をかざすとオリハルコンの剣の情報を見ることができた。
えーと、《光属性》、《筋力アップ》、《ダメージアップ》という能力がついていた。なんだこれ!強そうだな。《光属性》がついていると物理攻撃に強い敵に対応できそうだな。《筋力アップ》は物理攻撃が強化されて、《ダメージアップ》は物理、属性両方のダメージが上がる。だいぶ攻撃的な能力だと思う。さすが750万だな!
そんな高額商品が買えるわけもなく、商品が置いてある棚を見たり、プレイヤーマーケットを見たりして杖を選んでいく。
僕は“魔木の杖”と“魔木のワンド”を購入した。“魔木”とは《霧の森》の入り口に生えていて、魔力のこもった霧が森の外に広がらない原因にもなっている木である。《霧の森》では比較的採取が容易な素材になっている。それゆえに需要も多いが、供給も多く法外な値段にはなっていなかった。
魔木を使用した武器はどれも《MPアップ》の特殊能力がついていて、これは魔力が含まれた素材を使うと完成品に勝手に付くらしい(攻略wiki参照)。そして現在生産職が作るアイテムは素材を用いて品質をあげることができて、名前の後ろに+〇(数字)と表記され数字が上がるごとに性能が強化されるらしい(攻略wiki参照)。強化の割合は+1ごとに1割強化される。
品質の良い魔木の武器を買ってもよかったのだが、+1で3万ぐらい値段が跳ね上がるので、+がついていない武器を買った。それでも2つで10万Gしたんだけどね…。
次にペティの剣と盾が必須だと思ったのでプレイヤーマーケットをのぞいていく。主流は“スチール”を使った武具みたいだ。このゲームは大盾と盾があり、大盾の方が需要はあるが、ペティは盾しか装備できないので、金銭的に安く済むのでありがたい。結局は2万5000Gで“スチールの小盾”と、3万5000Gで“スチールの剣”を買うことにした。
これで《西の山脈》に行く準備は整った。僕たちは早速始まりの街ファーストへワープし、西へ向かった。
《西の山脈》は名前の通り山が連なっているが、イメージしていたほど急勾配ではなくどちらかといえばなだらかだ。山裾か山頂にかけて曲がりくねった道が続いていて、山頂はちょっとした広いスペースになっているのがうかがえる。
山道をしばらく行くとモンスターと会敵した。第一モンスター発見だ!第一モンスターは緑の肌をした子供ぐらいの大きさの小鬼で、いわゆる“ゴブリン”であった。ゴブリンは3匹でパーティを組んでいて、それぞれ剣、弓矢、杖を持っていて攻撃方法がうかがい知れる。
戦闘が始まったので僕は従魔たちに指示を出す。
「ペティは敵を引き付けて!タコちゃんとヴィーゼルは杖持ったやつを!」
「はいよ!」
「キュ!」
「キュィィィィィン!」
ペティのステータスは耐久が高いが精神は低い。魔法による属性攻撃は精神の数値で被ダメージが変わるので、初めに魔法を使ってくるであろう、《ゴブリンキャスター》を狙うよう指示を出した。
ペティに攻撃を引き付けている間に僕たちは《ゴブリンキャスター》を倒した。
そこからは簡単で、ペティが剣を持った《ゴブリンウォリアー》を相手にしている間に弓矢を持った《ゴブリンハンター》を倒す。そして最後に残った《ゴブリンウォリアー》を始末した。
3匹でパーティを組んで出てきたが連携らしい連携はなかったように思う。それとも初めの1匹倒すのが早すぎたかな?
その後も、《西の山脈》の山道を進んでいくと、ゴブリンに遭遇することが多かった。普通のゴブリンたちは敵ではなかったのだが、稀に一緒にエンカウントする《ホブゴブリンウォリアー》というモンスターが厄介で、まずゴブリンの2倍くらいあり成人男子ほどである。それに加えて《ゴブリンウォリアー》と違い盾をもって連携をしてくるのである。
ホブゴブリン自体は《ホブゴブリンウォリアー》の1種類しか出てこないが、耐久力があり味方をかばう行動に出るのから時間を稼がれ、ほかのゴブリンの攻撃によりダメージを受けてしまう。そのせいで結構な量のポーションを使わせられた。
いずれにせよこれ以上奥に進むにはレベル上げが必要だと思うので、今回は撤退して消耗品を補充したらまた来よう。街に戻って用事を済ませログアウトした。
読了ありがとうございました。
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