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国府君と大江さんと翔君
「そういえば国府君は翔のこと知らないよね」
大江さんが僕に言ってきた。でも僕は、
「知ってるよ」
と答えた。だって本当のコトなのだから。
「えぇぇ!?」
大江さんは声をあげて驚いた。
「なんで!?」
「なんでって、そりゃあ……」
そこからは翔が遮って、
「小6のときに俺、転校してきたろ? 国府は」
「前の小学校の生徒。というか引っ越す前は僕のお隣さん」
遮り返した。反応に困ってたのは本当だけど、翔に言われたらなんかいやだった。
「……いや、まさか、そんなことだとは思わなかった」
私の口からそんな言葉が漏れた。
「まあ、そうだよね」
国府君の言葉に同意する。
「そりゃね」
「世界は広いけど世間は狭いってとこだな」
「それはないんじゃない?」
翔の言葉には乗らない。調子に乗るからだ。
「でも、ならなんで休み時間に話をしてないの?」
私の頭に素朴な疑問が浮かび上がった。
「それは簡単。また」
「家は隣じゃないよ?」
「……帰る方向は一緒なんだよ」
翔の特徴は国府君に話を遮られるという新事実を知った。
国府君の新しい面を見れて面白かった。
にしても、いつもの反応が見れなかったのはちょっと残念だけど。
私事ですが、しばらく5時に起きないといけなくなりました。
キツイ。
翔君の設定には双子はありません。




