夏(2)
その日の朝食は夏らしく冷や麦だった。ちなみに冷や麦と素麺の相違点は麺の太さだけで、もとは同じ食べ物である。
朝食を食べたあと、二人は縁側でぐて~っとしていた。すると霊夢の親友で魔法使いの霧雨魔理沙が姿を見せた。
魔理沙「おっす!邪魔するぜ~。」
萃香「魔理沙、おはよ…。」
霊夢「魔理沙は相変わらず元気ね…妬ましいわ。」
魔「何だ霊夢、いつパルスィ化したんだ?」
霊「見たら分かるでしょ。あまりに暑すぎて、もう何もやる気が起きないのよ。」
なるほどな、と魔理沙は灼熱の太陽を見て思った。
外の世界ではしきりに地球温暖化が叫ばれているらしいが、その問題が幻想郷にも波及してきているのかもしれない。
魔「そういえばさっき華仙に会ったんだがな。なんかアイツ、“近々異変が起きるかもしれないから気をつけろ”みたいなことを言ってたぜ。」
霊「それは私も聞いたわ。さっき華仙が忠告に来たのよ。」
魔「果たしてどんな異変になるのかねえ。」
霊「私の身の回りのものに何か起きそうな予感がするわ。」
魔「賽銭が盗まれるとかか?」
霊「さあ、そこまでは分からないけどね。でももしそんなことがあったら、理由がどうであれ必ず盗んだ犯人を見つけてコロスわよ。」
“コロス”と言った霊夢の目は、まるで獲物を虎視眈々と狙う肉食獣のように鋭かった。
魔理沙は心の中で、くれぐれもそのような悲劇が起きないことを願った。




