牢屋
「ついたゴブ」
「門あくまで待とうかーふあああ」
フェイナは大あくびをしている。
俺は大きな城門を見あげた。
「今何時だ?」
ゴブミが月の位置を見上げ
「朝四時くらいだと思うゴブ」
「ちょっと寝る。開いたら起こして欲しい」
「任せろゴブ」
俺は寝ることにした。睡眠は重要だ。すっかり寝る時間を逃してしまった。
……
起きると牢屋に俺は居た。ボクサーブリーフしか履いていない。横には下着姿のゴブミとフェイナが絶望的な顔で項垂れていた。
「どうした?」
ゴブミは悲しそうに
「どうしたもこうしたもねえゴブ。俺がゴブリンだってバレたら全部取られて牢屋に入れられたゴブ」
フェイナも後ろを向きながら
「ブラとパンツまる出し……もうお嫁にいけない」
「流石の俺も今のフェイナちゃんじゃ興奮しねえゴブ……」
俺は少し怒りが湧いてきて
「この城の責任者は何を考えてるんだ」
ゴブミが悲しげに
「俺がゴブリンなのがいけねえゴブ……」
俺は立ち上がり、辺りを見回すと、格子の向こうの壁に鍵束がかけてあるのを発見した。距離は二メートル程度だ。
最強中学生である俺には紐があれば、あれを絡め取ることは簡単だが、紐の代わりになるようなものは……視界にたまたま入ったフェイナの背中を見て思いついてしまった俺は、皆に相談することにした。
半時間の話合いのあと、俺は皆の下着を一直線にくくりつけて作った紐を、鍵束ヘと投げた。
先端のゴブミのパンツに引っかかりあっさりと鍵束は取れ、牢屋内へと引っ張ってこられた。そして俺はすぐに紐を下着に解体して皆の方を見ずに投げ渡す。
「ゴブミ……見ないでよ……すぐ履くから」
「見てねえゴブ。俺も履くゴブ」
「うそ。ずっと見てたでしょ」
「ふっ……こんな状態で見たら大変なことになるゴブ。俺も男子だゴブ」
「うう……絶対に許せない!」
下着を履いている俺の後ろで本気で怒った声を出すフェイナの怒りを感じながら
「そうだな。この城の責任者を探そう。懲らしめないと」
俺はそう決めた。




