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ぽん太くんは、がんばっています  作者: 秋田コウ
第三章 二学期

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第24話 ぽん太くんの掃除当番

学校には、毎日みんなで取り組むことがたくさんあります。

その中の一つが掃除です。

「自分の仕事」を頑張ることも大切ですが、友達と力を合わせると、一人ではできないこともできるようになります。

今回は、ぽん太くんたちの掃除当番のお話です。

 秋も少しずつ深まってきた。

 六時間目が終わると、掃除の時間になった。

 山口先生がみんなを見回した。


「今日は一班が教室の掃除だ」

「はい!」

 ぽん太は元気よく返事をした。

 一班は、ぽん太、健太、さくら、夏輝、優太の五人だった。

 健太が言う。

「ぼく、ほうきやる!」

「じゃあ、ぼくも!」

 ぽん太が手を挙げる。

 さくらは黒板を拭き始めた。

 優太はごみ箱を持って教室を回った。


 夏輝は机を後ろへ運ぼうとした。

「あれ?」

 一人では少し重そうだった。

 ぽん太が駆け寄った。

「一緒に持とう!」

「ありがとう」

 二人で持つと、机はすぐに動いた。

「せーの!」

 教室の机が少しずつ後ろへ寄せられていった。

 健太がほうきでごみを集め始めた。

「ぽん太、こっちお願い!」

「はーい!」

 二人でほうきを動かした。

 教室のすみへ、ごみが集まっていった。


 その時だった。

 ぽん太が窓の方を見た。

「ん?」

「どうした?」

 健太が聞いた。

「風が入ってる」

 開いた窓から風が吹き込み、集めたごみが少しずつ散っていた。

「あっ、本当だ!」

 夏輝も気づいた。

 ぽん太は窓を半分だけ閉めた。

「これで大丈夫」

 もう一度ほうきを動かした。

 今度はごみが散らなかった。

「きれいになった!」

 健太が笑った。

「ぽん太、よく気づいたな」

 ぽん太は少し照れくさそうに笑った。

「なんとなく」


 掃除が終わると、みんなで机を元の場所へ戻した。

「せーの!」

 五人で動かすと、あっという間だった。

 最後に雑巾を洗い、バケツの水を流す。

 教室はすっかりきれいになっていた。

 山口先生が教室を見回した。

「おっ、今日は早かったな」

 五人は顔を見合わせる。

 山口先生はうなずいた。

「一人では時間がかかることも、みんなで力を合わせると早く終わる」

「掃除は、教室をきれいにするだけじゃない」

「協力することを学ぶ時間でもあるんだ」

 五人は元気よく返事をした。

「はい!」


 家へ帰ると、ハル子とリョウ子が迎えてくれた。

「おかえりなさい」

「ただいま!」

 リョウ子がランドセルを受け取りながら聞いた。

「今日は掃除当番でしたね」

「うん!」

 ぽん太は嬉しそうに話し始めた。

「みんなで掃除したんだ」

「机を運んだり、ほうきをかけたり」

「一人だと大変だけど、みんなでやると早いんだね!」


 ハル子が静かにほほえんだ。

「一人では難しいことも、みんなで力を合わせると、うまくできます。」

 リョウ子もうなずいた。

「みんなで助け合うと、お仕事も気持ちよくできますね」

 ぽん太は大きくうなずいた。

「うん!」

「またみんなと掃除したいな!」


 次の日の朝、きれいになった教室には、友達の元気な声が響いていた。


 みんなで力を合わせることの大切さを学んだ、ぽん太くんでした。

掃除は、教室をきれいにするためだけの時間ではありません。

重い机を一緒に運んだり、友達の声を聞いて動いたり、小さなことに気づいて工夫したり。

みんなで協力することで、仕事は早く進み、気持ちよく終えることができます。

ぽん太くんは、風でごみが散ってしまうことに気づき、少し工夫することで、みんなの作業を助けることができました。

一人ひとりの気づきや思いやりが集まると、大きな力になるのですね。

学校での掃除は、教室だけでなく、みんなの心も少しずつきれいにしてくれる、大切な時間なのかもしれません。

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