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第一話 「地獄の始まり」

初連載なので不安もありますが皆さんが楽しくこの作品を見てくれることを祈ります。

ーー「ここに置いておくわねー!」


「わかったーーー」


布団から起き上がった俺は気力のない返事をする。

体はだるく重いが新しい朝を迎えられて感動しているなぜなら土曜日が始まったからだ。


しかも完全には覚えていないが、疲れ果てたけどとてもいい夢を見たということは覚えている。



2027年4月10日

今日で学校が始まって3日目。クラスのやつは陽キャと呼ばれる集団がほとんどで落ち着きがなかった。

逆に俺は正反対の陰キャと呼ばれる立ち位置らしい。元々この学校が底辺高ということで、ヤンキーみたいなのがうじゃうじゃいる。はぁ、俺はこの学校に毎日通うのかダルすぎる。今日は土曜日なのでここら辺にしておく。



俺の名前は新田真面目(あらたまじめ)。今年この高校に入った一年だ。今は休日でなんとか安らぎを得ている。


数時間後。


部活は一応、文芸出版部に入っていて母さんが置いていった弁当を持って今日の昼に部活をしに行ったが仕事をしていたら図書室に入って来たヤンキーに一口、二口食われてしまったので食べる気を無くしてしまった。


「腹減ったし今日の昼食えなかった弁当今食うか」


親は出かけていて、夜ご飯は買って食えと言われたがわざわざ外に出たくないのでここは指示に従わない。

弁当を開けた瞬間、腐った臭いがした。


「くっっさ!!けど母さんが作ってくれたし...食うしかない...」


俺はなるべく息を止めて匂いを吸わないようにし、弁当に入っていたハンバーグやら唐揚げやらを口に運びまくった。昔はオムライスが好きだったが今は肉が好きだ。


30分後、


「腹痛えぇぇえ!」


真面目はトイレに駆け込んだがあまりの腹痛の強さに悶絶し、全身の毛穴から汗が吹き出すほどになる。

しまいには気絶してしまった。


目が覚めるとそこには現実とはかけ離れた世界が目の前に広がっていた。


「は?どこだここ」


周辺には屋台のようなものがずらりと並んでいた。

どうやら俺は腹痛で死んでしまったのか転生したらしい。


「待てよ...こんなことあるかよ...!」


腹痛でずっとトイレに篭っていたら親が何分かたったあとに確認しに来るのが普通だ。


しかし、今回は家に親がいなかったので誰にも気づかれてもらえず、死んだという解釈でいいのだろうか。


「こんなことで死ぬなんて神様も呆れちまうな」


俺はそう思いながらとりあえず先程の腹を癒すため、パン屋のような店に入り込んだ。


「あのーすいませーん。このパンって無料とかないですかね、あはは。」


というと、店員は英語を話して首を傾けた。


「バカか俺は!そんなもん売ってるわけないし、どう見てもこの人海外風の人だろ!」


と思いながら俺は一年勉強してなんとか手に入れることが出来た英検5級の力でなんとか伝わるように言った。


「ディスワン・プリーズ」(これひとつください)


そういうと、店員は急に泣き出し部屋の隅っこで座り込んで多分こう言った。


「もう働かないで帰りたい。」と


いやいやなんのためにここに立ってたんだよ。と思いながら俺も何故かパンすらも買えないなんて死にたいと憂鬱な気持ちになった。


これくださいって言っただけでそんな急に泣き出すやつなんかいる?とも思った。


 でももう暗かったし、金ももちろん持っていなかったので地面に落ちていた古びたノートを持ち出し、路地裏のベンチに座った。


 俺は昔から日記を書く習慣が身についており、どうしても書きたくなったので書くことにした。


2027年4月10日?

死んだら異世界転生?してました。意味がわかんないです。腹痛で死ぬとかあり得ない。金もないし寝る場所もない、今夜は野宿になりそうだ。ちなみにこの街は常夜市(とこよし) 睡蓮町(すいれんちょう)というらしい。じゃおやすみ。


それだけ書いた俺はベンチで横になり眠った。

朝起きると運良くズボンのポケットに入っていたスマホが運良く機能していた。4月10日と表示された日付を見て


「あれ?今日が4月10日?間違ったのか。昨日書いた日記に4月10日って書いちゃったよ」


俺はそう言いながら日記の1ページ目を開く。白紙だった。昨日書いたはずの文章が消えていた。


「俺昨日書いたよね、え?書いたよね。怖いんだけど。もしかして夢の中で書いて現実で書いたと勘違いしてたとか?」


俺は必死に白紙のページを見ながら自分を納得させようと試みる。

 どれだけ自分の心の中で言い訳しようとしても昨日絶対書いたと昨日の自分の記憶が言っている。


なんか身体中だるいしお腹も空いたのでとりあえずまた街へ行くと昨日急に泣き出してしまった店員が堂々とパン屋で働いている。


俺はからかってやろーと思い、その店員に近づくと、


「バシュッ」


という効果音みたいというかなんというか表しきれないグロい音がした。


足は止まってるのに自分の視線はぐらぐらと不自然に地面に吸い込まれるかのように落ちる。

地面に視線が吸い込まれる瞬間、首から上がない俺の立っている姿が目に映った。


店員の手にはナイフが握られていて、周りは血の海になっている。ということは俺の今の不自然な視線は切られた頭だ。


「あっあぁ!、、!ゔぅぁ!」


俺は何を言ってるのか唸り声しか出せず、痛みもないこの感覚がとてつもなく気持ちが悪かった。


目が覚めると街の真ん中で俺は棒立ちになっていた。

と同時に俺の脳は先ほど死んだというあの感覚を呼び起こし、俺は膝から崩れ落ち吐瀉物を出してしまった



「何が起こったんだ!?おぉえぇえ!!死んだ!さっき俺は死んだんだ!いや死んだのか!?」



俺がバケモノみたいな声を出していると周りが俺をヤバいやつだと思い込み、そそくさと逃げていく。


「いや、大丈夫大丈夫。死んだのは夢だ、そう、、信じるしかない」



俺はなんとか自分の心を保つために自分に言い聞かせた。俺の頭には死んだという情報しかない。



スマホを見ると4月10日。俺がこの世界に来た日だった。

夢であれば今日は11日のはずで記憶が曖昧だが、日記を書いたはずの古びたノートもなかった。



俺は不気味な雰囲気になんとか耐え、ノートを探しに行こうと歩くとあのパン屋が目に入り込んだ。


店員のあの立ち姿を見て俺はまた吐きそうになった。


「あれ、何で吐き気がするんだ?」


また殺される。俺の魂は勝手にそう解釈してしまっていた。

あれは夢というか現実のような状況で俺は夢だが現実という意味不明な確信を持ってしまった。


腹痛で、いや食中毒で死んだのか。こんな情けねぇ死に方をしてこの世界に来たってわけだ。



元の世界よりはハードすぎるが、この世界ではそんな死に方でラストを迎えたくない。



元の世界で頭に描き続けてきた理想の自分を

ここで寿命を迎えるまで死ぬ気で「本物」にしてやる



ー「理想を現実にできることを「証明」してみせる」









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