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異端なる貴方へ贈る異世界人生  作者: ハル凪
第1章 『異世界なんて…』
1/3

第1章 #1『始まりは突然で そして眩しく』

修正が今後も入るかもです。ぜひ、王道異世界をお楽しみ下さい

いつもと変わらぬ風景。ただいまと言っても返ってくることの無いおかえり。渚湊(なぎさみなと)は今日も風呂上がりのストレッチを1人黙々としてた。性格は負けず嫌い。頭はさほど良くない。彼は今17歳。進路について悩んでいた。

 

「疲れたな。とりあえず進路のことは後でいいか……」


 いつものように途中で考えるのを辞める。

 そんな彼にとっては変わらない普通の生活だ。

 だが普通の日常は突如として終わりを迎える。


「ん?」

 

 ふと違和感を覚える

 辺り一帯の音が消える

 次には視界が真っ暗になり足場すらなくなる。

 

「うぉぉぉぉ!?」

 

 突如襲う自由落下

 

「なんだよぉ!」

 

 落ちながらふと声が聞こえる



 

 ――あぁどうか――



 

「なんだよ?うるさい……今それどころじァ……」

 

 頭に響く


 

 ――あぁどうか。この消えゆく運命にある――


 

「………頭に響く……」

 

 頭に響く。痛い。全文が聞こえない…


 

 ――あぁどうか。この消えゆく運命にある世界を異端なる貴方の力で救って――


 

「!?」

 

 プツン

 全文きき取れた。が……激痛に耐えられずそこで彼の意識は飛ぶ

 

 …………み…………君……………

 

「君!」

 

「はいっ!」

 

 知らない人の呼び掛けに答えるように眠りから目覚める

 が、直ぐに彼の頭は混乱する。なぜならその視界に映る場所は自分の知らない場所なのだから

 

「ここは………どこだ?」


 状況を整理しよと頭を働かせていると、横から

 

「やっと目が覚めたかと思えば……考え込んで……どうしたんだい?」

 

 そう問われ、声の主の方を振り返るとそこには、日光を受け鮮やかに輝く頭髪にTheイケメンと言うに相応しい整った顔。異世界系の物語で出てきそうな服装と腰に立派な剣を携えた人が立ってこちらを見ていた。

 

「えっと〜、あなたは?あとここは………一体?」

 

 人がいることに安心と冷静を取り戻し、優先して聞くべきことを聞く。

 

「僕の名前は………『仁神(じんしん)』とだけ名乗っておこうかな……そしてここはどこって話だけど、知らずに寝てたのかい?」

 

『仁神』……厨二病なのだろうか……いや、そんなことよりも

 

「寝てたって言うかなんて言うか………気づいたらここにいて……あっ!なんかの撮影中でした?そしたらすみません。直ぐに失礼します……」

 

 立派な衣装を来ていたので撮影と思いその場を後にしようとすると

 

「さつ……えい?何を言っているんだい?」

 

「え?撮影じゃないの?」

 

「さつえいとは何かは知らないけど、違うことは確かだね。それにしても驚いたよ。ほんとにここのことを何も知らなそうなんだから。」

 

「あぁと……すみません?」

 

「謝らなくて大丈夫だよ。ここはね『死外の森(しがいのもり)』でね。魔獣の沢山いる区域だよ。」

 

『死外の森』……普通ではないだろう森の名前……そして聞き間違いだろうか………魔獣………魔獣………

 

「魔獣〜?」

 

 やはり彼は厨二病なのだろうか………とも考えられる。が、今自分の置かれたこの状況。よくよく考えればおかしい髪色の男性。に確実に作り物とは言えない腰の剣………ある可能性が頭の中に過ぎる。

異世界転移

 

「いや……でも……」

 

そんな現実で有り得るはずない……そんなことを考えていると

 

「下がって……」

 

 なにかの気配を感じ取ったのか、急に腰の剣に手をやり構える『仁神』

 その視線の先に目をやると

 

「なんだ……あれ…….?」

 

 そこには大体二から三メートル前後のドラゴンが今にも襲ってきそうな形相でこちらを見ていたのだ。

 

「警戒心が強く、群れることをあまりしない赫龍(せきりゅう)だよ……滅多に見ないのだがな…珍しい」

 

 ここに来てまた、あなたは異世界転移されたのですよ。と言わんばかりの証拠が出てくる。

 

「明らかに……つくりもんじゃないですもんねぇ……」

 


「来るよ!」

 

「!?」

 

 ギュォーーー!そう叫び襲って来るドラゴンを目にし

 あ、死んだ……そう思った瞬間

 綺麗な円を描き目の前に落ちる異形の首が目に映る

 

「え?」

 

「動かなかったのは正解だったね。下手に動いたら君まで切っていたよ。」

 

 ま、冗談だけどね。笑顔をこちらに向けながら血の付着した剣を払い腰の鞘にしまう。

 何が起こったのか分からない。いつ剣を抜いた?ドラゴンと『仁神』は視界に映っていた。恐ろしかったが、しっかりと情景は見ていたはずだ、だが、剣を抜くところはおろか、首を跳ねられる瞬間すら見えなかったのだ。

 

「夢だよな……ハハッ…そうだよ…夢だ……」

 

 そう言って頬っぺをつねる………痛い………

 痛みとは現実か夢かの確認材料としての定番

 痛みがあるということは………

 

「まじかよ……」

 

 可能性はほぼ確信に変わる

 異世界転移

 改めて混乱と不安が過ぎる

 何が起きているのか

 なぜ、こんなことになったのか。

 だが、不思議と新しい世界への期待もそこには確かにあった。




 ――――第1章 誰がために「始まりは突然で そして眩しく」

 

 

 

初めての試み、主人公と共に成長していきます。よろしくお願いしまァスッ!

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