表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/74

PCと、NPC

ライに電話を掛ける

ライ「おう、生きてたのな」

「ん、悪い、連絡するの忘れてた」

ライ「別に問題ねぇよ、んじゃ、今から帰るわ」

電話しながら狩りをしているのか、銃を放った音が聞こえて来た

「ん、解った、、、というか、ライが探しに来てくれてるとは思ってなかった」

、、、本当に探しに行っていたのか?

ライの性格からして、場所も何も解らない様な奴を探す、なんてことするか?

ライ「あ?、、、あ〜、、、狩りに行こうとしたら、あのクソガキ達の目がキツくてさ」

ヘラヘラと笑いながらライがスラッとそう言う

「まぁ、んなこったろうと思ったわ」

、、、そういうことを正直にサクッと言えるとこは尊敬する


夜になり、ライが帰ってきた後、ライの部屋に入る


ライの部屋

「来たよ〜」

不意打ちで部屋に来たわけだが、特に驚かれもしなかった

ライ「ん、おう」

特に何か面白い物があるわけでもないライの部屋に入ると、ライがメニューウィンドウをいじっていた

「何してたの?」

ライ「いや、インターネットしてただけ」

「ふぅん」

とりあえず暇だったから来たわけだが、ここに来ても別段やることがなかった

ライ「そういや、飛んでった先で何があったか教えろよ」

、、、そういえば、クロのことも簡単にしか説明してなかったな

「それもそうだね、、、海にも電話して話そっか」

、、、こいつらの前でもなるべく口調をちゃんとしないといけないのが辛いな、、、ボロがいつ出るか解らないから普段から気をつけなきゃいけないし


説明後、海は飯だった為、電話を切った


ライ「、、、恐ろしい奴を仲間にしたなオイ」

「まぁ、、、でも、大丈夫だと思うよ」

少なくとも先程のティア達とのやりとり的にも問題ない、、、はず

ライ「まぁ、、お前の仲間モンスターだから、俺はどうでもいいけど、、、つか、斬鉄閃ってなんだよ」

「ふっふっふ、、、必殺技だからね、使う機会があれば、、、お前が見れれば、見せてやるよ」

見れれば?と疑問を顔に浮かべているライをスルー

ライ「まぁいい、、、一つ聞きたいんだけどさ、、、お前、何であのツインテール助けたんだ?」

誰が聴いてるのか気になったが、ライの質問にまずは答えて、、、相手が油断してる隙にとっ捕まえるか

「なんでって、、、?どゆこと?」

ライ「いや、あの時溺れてるのを助けに行くのは正直無謀だったろ、、、あいつ実際死んでたし」

確かに、あの時は無我夢中で蘇生したら偶然上手く行っただけだ

「、、、まぁ確かにそうだけど、、、でも、、後で後悔したくないから」

その言葉を聞き、ライははぁっ、、、と長い溜息を吐いた

ライ「、、、それでお前が死んだらどうする」

「そこまで無茶するつもりは無いよ、、自分も、相手も、、、死ぬ確信がないなら、助けたい」

後で後悔して、それを思い出して苦しくなる、、、そんなことはいやだ

ライ「相手はNPCだったろ?それでも助けるのか?」



「、、、NPCとPCの違いってなに?」

ライ「はぁ?」

何言ってんだこいつ、と言いたそうな目を此方に向けて来た

「自分達は最早、考えることが出来るだけのただのデータだ、NPCだってデータだ、、、じゃあ、一緒じゃん」

ライはイマイチ納得出来ていないのか、腕を組み、首を捻った

ライ「つったって、、、あいつらは考えているわけじゃないんじゃないか?、、、ある程度決まった行動パターンに従ってるだけじゃ

「それは違う」

思わずライの言葉を遮り、即答してしまった


それだけは違う、、、そう願っているからかもしれない

「確かにその可能性はある、、、でも、NPC一人一人の行動をわざわざ作るか?手間は半端ないし、これからNPCは増え続けて行く、子供を作ろうとしたらその子供だってNPCだし、とてつもない数になる」

外面的な理由を上げたが、、、違う、、、俺が言いたいのは別の、もっと、、、

ライ「まぁ、それは確かに、、、」

「でしょ?それに、、、自分達の行動次第でNPCの生き方、運命だって、、、、、結末が決まった、ただのゲームじゃないんだ。幾らでも変えられる、だから俺は、、、NPCにも考える力、、、いや、心が、あると思う」

思う、というより、願っている、、、のかもしれない

ティアや、クロ、、、まだ短いけど、関わってきたNPC達、、、NPCだから、という理由で区別、差別、はしたくなかった

ライ「、、、そうだな、悪かったよ」

ライがバツが悪そうに謝ってきた

、、、正直、謝られるとは思わなかったし、なんで謝ったのかよくわからない

「、、、珍しい、素直に謝るなんて」

メルヘンなこと言ってんな、、、といった具合に笑われるかと思っていた

こいつが素直に謝ったことなんて、片手で数えられるかな?ぐらいじゃないだろうか

「別に謝ることじゃないでしょ?だって、ライの考えだって、正しいし」

ライ「まぁ、、、うっせ、いいんだよ」


ライ(珍しく悲しそうな顔をしてたから、、、思わず謝っちまった)

フィア、あいつは笑うことや怒ること、面倒くさそうにすること、普通にしてきたが、悲しそうにすること、、、それだけは、あまり見た覚えがない


「、、、そういえば聞きたいことがあるの」

扉の前に足音をたてずに移動し、一気に開けた


扉を開けると、、、驚いた顔のティアが立っていた

ティア「え、えっと、、、」

索敵スキルの恩恵か、話の途中から、扉の前に気配を感じていた

未だに状況が掴めていないティアに抱きつき、場所を180度チェンジし、部屋に入れる

、、、元々の身体のままだったら、俗にいう抱っこ、の要領でいけたかもしれないが、身長差的に辛かった


ライ「お前、、、聞いてたのか」

ライが鋭くティアを睨む

ティア「、、、ごめんなさい」

「まぁ別に聞かれても問題ないでしょ?あんまり睨まないで、、、それでティア、何か用?」

聞かれようが、子供だし、言ってたことが解らない、もしかしたら聞こえてなかったかもしれない

ライとティアの間に入り、ティアの頭を撫でて落ち着かせる

ティア「えっと、、、お風呂、沸いたから一緒に入りたくて、、、でもフィアお姉ちゃん部屋にいなくて、、、」

ライの鋭い眼力に驚いてか、陽気な性格のティアでも、びくびくしながらそう話した

「ん、そっか、、、んじゃ、一緒に入ろうか、、、ライ、行って来る」

ライ「お前、、、本気?」

一緒に入る旨を聞いて、ライが驚き、訝しげな表情を見せた

「ん?何か問題でも?」

お前の反応で怪しまれるだろうが、と僅かにライを睨むと、察したのか、手をしっし、と追い払う様に振った


脱衣所

「悪い、ティア、、、ライは子供苦手なの、それに、盗み聞きされたらティアも嫌でしょ?」

脱衣所にて服を脱ぎながらもライのフォローをしておく

ティア「うん、、、ごめんなさい」

「そんなに気にしないで、自分は怒ってないし、、、ほら、ティアは笑ってた方が可愛いよ」

ツインテールが解かれた長い髪を、わしゃわしゃと掻き回す

ティア「ん、えへへ、、、うん!」

タオルを巻き、鮮やかに装備(下着(スパッツ))を解除し、ティアと風呂に入った

、、、流石に10歳程の少女に興奮はしない


、、、性別を話そうか、少し迷ったが、、、まだやめておこうと思う

もしかしたら、モンスターが急に怖くなり、村に帰りたがったりする可能性だってある訳だし、、、口が軽かったらシャレにならない


SP、ようするにスタミナ、疲れ、を完全に回復する為に一日休み、次の日

もうすぐ六月、、、此方の世界に来てから一ヶ月が経とう、といったところで、そろそろサウザンドリーフ以外の街も見てみよう、、、ということで

「よし、各々の自己紹介が終わった所で、、、早速どっか行ってみよっか」

海「はいストップ、装備決めだ、、、そしてハイこれ」

海がペンとデカイ画用紙をそれぞれに渡す

ティア「えっと、、、?」

ライ「まぁかくかくしかじかってことで、さっさと書け」

要するに、同時に欲しい装備を言い、遠慮等をなるべく減らそう、という魂胆だ


それぞれの希望品を設定し終わった

「そういえばティア、武器はその弓なの?」

てっきり魔法とか使うのかと思っていた

ティア「うん!お父さんに連れてってもらって、狩り、少ししてたことあるから」

ライ「頼むから当てるなよ」

相変わらず、まぁこれでもライからしたら普通なのかもしれないが、、、子供に対して優しく言えない

ティア「だ、大丈夫、、、のはず」

、、、少し心配だが、信用しよう

ライ「あー、それと、今日は2丁拳銃でいくから」

「いいけど、それはまた何故?」

ライ「気分転換、、、あの銃剣重いし」

確かに、持たせてもらったが、、、

正直、あれを持って一日移動するのは辛かった

「んじゃあ自分も、今日は格闘で行ってみようかな」

、、、全くやったことないけど

海「はぁ?効率落ちるじゃん」

「風魔法纏うし、剣も魔法も使えない、って時の為にも練習しとくべきだと思う」

理由を説明すると、それもそうか、と海はすんなりと納得してくれた

それに、格闘と剣術を織り交ぜた戦い方もあったような、、、気がする

ライ「まぁ、、、好きにしたらいいんじゃね?」


取り敢えず東京、イースウェイに向かうことにした


「っ!」

風魔法を足にまとわせて敵を蹴り飛ばす

ライ「結構飛んでくな」

7.8メートル程吹き飛び、紙袋を被った、謎の小さな飛行モンスターは息絶えた

そこそこ強いが、やはり剣に比べたら時間が掛かる

「ふぅ、、、剣使おうかなぁ」

海「まぁどっちでもいいけど、吹き飛ばし性能が高いから、遠距離攻撃職的には助かる」

ヒットアンドアウェイで、敵を吹き飛ばしまくって、攻撃を遠距離に任せるか、接近して斬って、斬り逃したのを遠距離に任せるか、、、まぁ、バランスで考えるか

ライ「そういえば、、、お前らはモンスターを倒して金とかアイテムは来てんのか?」

思い出したようにライが二人に尋ねた

、、、確かにそうだ、俺たちはメニューウィンドウに自動で入るが、ウィンドウを出せないNPCはどうなるんだろうか?

ティア「??マジックウォレットに入ってるよ?アイテムも、道具袋にちゃんと、、、どうして?」

ああ、成る程、、、ちゃんとNPCにもそういった措置はされてるんだな

「クロもそう?」

クロにも尋ねると、クロも首を縦に振った

ライ「ふ〜ん、、、イースウェイまでまだまだ掛かるだろうし、そこの村で休んでくか?」

海「だな、暗くなる前に宿をとっとこう」




12月3日

初めて評価ポイントを頂きました

やはり描写がまだ微妙の様なので、暇を見つけては描写を濃くしたり、直していこうと思います


3月2日

描写を修正しました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ