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エピローグ
手紙はすぐに届いたようで、対処がなされたようだ。
その間、私はずっと木村さんの世話になりっぱなしだった。
「誠にありがとうございます」
陛下がどうなされたかということは、自然に耳に入ってきた。
少なくとも、その血縁かどうかが確定するまでは、貴族としての特権を停止するというものであった。
そこから先は、私のあずかり知らない範囲だ。
「いえいえ、こちらも、伯爵をお世話できて光栄です」
すっかりと元気になった私は、1カ月ほどしてようやく家に帰れるほどまで回復した。
そして、今日、ようやく木村さんの家を去ることとしたのだ。
「また、いずれ。どこかで出会うこともありましょう。その際には、どうぞまたよろしくお願いします」
「ええ、こちらこ」
木村さんと握手を交わし、そして、歩いていく。
一仕事を終え、新たな仕事へ向かうために。




