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vsキム・ソヒョン

恋愛リアリティー番組『Love Hunt4』の制作会議室にて、メインプロデューサーのキム・ソヒョンは、特別参加者であるソン・カナン(カン・サラン)を内心で見下しながら観察していました。しかし、カナンはソヒョンが過去に浮気をして、ユン・シウを振った女性だと気がつき、強い敵意の視線を向けます。面談終了後、大女優であり筆頭株主でもあるソン・インナが会議室に現れます。次期社長夫人候補のソヒョンも、圧倒的な権力を持つインナの前では萎縮するしかありませんでした。そこへインナの息子であるユン・シウが合流します。シウとインナは、会長から新プロジェクト『真緑の翡翠』の資金を捻出させるため、事前に打ち合わせた通り、会社内で敢えて母息子としての上下関係を演出しながら、今後のタイトな制作スケジュールを確認し合うのでした。

総合映像制作会社S.S.Iの多目的会議室。

恋愛リアリティー番組<Love Hunt4>は、

今回、総勢11名の参加者を予定している。

男女ペアで考えても、撮影班は最大6チームに分かれて、

同時進行しなくてはいけない。

大所帯の為、自己紹介だけでもそれなりに時間がかかったりする。

アシスタントディレクターだけでも5人もいるので、

キム・ソヒョンはそれらが落ち着くまで、ソン・カナンをじっと観察している。

同席中の男性スタッフの顔がほころんでいる。

『ロリコン野郎ども。気に入らない。ユン・シウの変態野郎。』

ソヒョンは音が出ない程度に右手の人差し指を高速で机をタッピングした。

『まだ処女じゃないか。わたしそんな恥ずかしい事なんて、した事ないですって顔している。』

『胸だって中学生みたいだ。板でしょ。』

『マジックショーで偃月刀掠めても、ひっかかりもしない。』

『澄ました顔して気にいらないわ。本当に気に入らない。』

多目的会議室にいる面々の自己紹介が一通りおわり、

キム・ソヒョンは座り直し、やや前かがみで話を始めた。

「改めまして、メインプロデューサーのキム・ソヒョンです。よろしくお願いします。

今日は弊社までご足労おかけしまして、ありがとうございます。」

『何。この子。ピクリともしないわ。笑顔のまねきねこみたいな顔している。』

「ソン・カナンさん。お越しいただいた理由はですね。

いくつか、カナンに質問させていただいて。番組を盛り上げていこうと思いまして。

それでですね、いくつか質問させていただきたいのですが」

「あ。はい。あ。」

カナンはこのタイミングでキム・ソヒョンが誰かわかったのだ。

馬と初めて出会った、ダチョウのような顔をした。

「あ?」

「あ。いえ。すみません」

「それでですね。今回、通常でしたら、番組<Love Hunt>は男性5人、

女性5人で恋の合宿生活を本来行っているのですが、

今回、特別にソン・カナンさんが参加することに。参加する…。」

『え。何この子。私を睨んでいるの??』

カン・サランは確かにキム・ソヒョンを睨んでいたのだ。

『シウさんをいじめた人だ。私、この人嫌い。』

今日のサランは『棒振りのサムゲタン』ではなく、

『喧嘩真っ最中の白い和猫』であった。


………………………………………………………………………


その後1時間ほどして。

総合映像制作会社S.S.Iにソン・インナが登場した。

一目でわかる某有名ブランドのスーツを着て、

両肩のパットはドアの縁に引っかかるのでは?と心配なくらい張り出していた。

<Love Hunt4>の面談を終えたサランは、飲み物を提供され、

テーブルで雑誌や会社のパンフレットを見ていたのだが、

インナを見つけると、立ち上がって駆け寄った。

「カナン!」

ソン・インナはサランを抱きしめ抱擁すると、

挨拶に来たキム・ソヒョンの肩を3度叩いた。

「カナンをよろしく。あなたに期待しているわ。私をがっかりさせないでね」

大女優ならではの、どっかのドラマでみたようなセリフで圧力をかけた。

次期社長夫人候補の呼び声高い、キム・ソヒョンも、

大女優、筆頭株主、元会長夫人のソン・インナの前では、

戦々恐々とするしかなかった。

そこへ、ユン・シウが挨拶しにきた。

母息子とはいえ、会社ではそういう立場なのだが、

実は朝、家でこのように、減り下って、インナを持ち上げろと打ち合わせしていたのであった。

権威を見せつけ、会長ユン・ジュンソから<真緑の翡翠>の資金を

捻出させる計画であった。

「スケジュールですが、<真緑の翡翠>のイメージを先に。次にCM急がないと行けません。年末前に合わせないとコンセプトがぼやけるので、

制作発表は一か月後になります。タイトですが。すみません」

朝、家で一緒にいた息子は母親に頭を下げた。

「ええ。わかったわ。それで行きましょう」

ソン・インナはゆったり歩いて会長室に向かった。


今後、記載する表現に関して、常識に基づいて気をつけて参りますが、

もしもを考慮して15歳未満閲覧非推奨を設定させて頂きます。

こちらに何か落ち度がございましたら、お知らせ願います。


※作中のメインキャラクターは日本語も韓国語も話せる設定となっておりますが、読む側を考慮して日本語表記にしております。キャラクター達は場面に応じて言語を使い分けているとご理解願います。


参考データ

※ユン・シウ…小説家25歳

※カン・サラン…女優志望のアルバイト20歳

※ソン・インナ…女優、シウの母親

※ユン・ジュンソ...シウの父。総合映像制作会社S.S.Iの会長

※イ・ソジュン...シウの親友。Juringエンター専務。子犬の幼顔と低音ボイス

※イ・ウジン...映画監督。『残酷な美しさ』『私にキスできますか?』

※パク・ドユン...映画監督。シウの親友。Juringエンタ常務。映像制作部部長。

※イ・ダイン...『私にキスできますか?』ヒロイン

※キム・ソヒョン...シウの元恋人『Love Hunt』プロデューサー。

※ハン・チョヨン...女優『私にキスできますか?』イ・ダイン役

※『Love Hunt』…ネット配信の恋愛リアリティ番組

※『私にキス出来ますか?』…シウ作の小説

※『ずっと僕は君を』…シウ作の小説

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