海丸・成長の証②「精霊のうた」
天地の開けしよりこのかた、
神々と人と、時に争い、時に和した.
世はうつろい、
いまや神々の声を聞く者、稀なり.
——これは、精霊たちの歌声である.
「あるとき・・・」
「これは、人の住む世の物語である」
「堕天使より禁断の木の実をもらい・・」
「知恵を授かり」
「プロメテウスよりは・・・」
「火を授かった」
「あの、人の住む世の出来事である」
「少しでも、神に近づかんと、すれども・・」
「天のこと、地と海のこと、また生き死にのこと・・・」
「これらのこと、人には如何ともしがたし・・」
「クロノス王の、御神子たる、三柱の・・・」
「神々の加護を忝う、思うていた」
「ある日、ある国、南の海より、大いなる雨雲がわき起こり・・・」
「大地は、風で飛ばされて、溢れた川と、崩れた山に・・・」
「押し流されて、飲み込まれんとしていた・・・・」
「また、ある国、みつきも降らぬ、乾いた土地の・・」
「みのりは全て、枯れ果てた」
「海の神の御神子にて・・・」
「天空の神の教えによりて、育まれ・・・」
「ときには、死の神にも意見する・・・」
「龍の神が飛び立った・・・・・」
「神々の御業の証人に、人の子二人を背に乗せて・・・」
「大雨が来るぞ、川が溢れるぞ、山が崩れるぞ!」
「人には嘆くことしかできぬ」
「雨が降らぬ、大地は乾く、これではわしらは飢え死にじゃ!」
「人には祈ることしかできぬ」
「その銀色の龍の神、雨雲たちに号令し、竜の軍団を組織した」
「整然と隊列を組んだ、数個師団の竜の群れ、」
「乾いた土地に導いいた」
「あれ、不思議なり、雲散霧消とはこのことか、雨雲が彼方に逃げていく」
「あれ、不思議なり、いずくより、きたりしにわかな雨雲で、ここに恵みの雨が降る」
「あれを見よ、龍神が、子供を二人背に乗せて」
「大いなる雨雲を運ぶとは・・・・」
愛ちゃんや、健ちゃんから聞いた話を、雪たちが、語り、ママが書き取り、詩の形にしたものである.




