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俺とセラと違和感と

はやぁぁぁい!説明不要ッッッ!

てな訳で、更新しました。


えぇ、いろいろ考えた結果、以前よりも更新速度を上げるためには、文字数を短くすればいいという結論に至りました(当たり前)。

て事で、今後はこのくらいの短さで書いて行こうと思います。


まぁ、いつまでこの執筆スピードを保てるかはわかりませんが…



それではお楽しみください。

見上げるは白亜の壁。

果てなく立ち尽くすその壁は一切の穢れを含まない。

否、穢れすらも白に染め替えて浄化してしまうと表現するべきか。


「とんでもなく大きいでっすね…」


「初めて訪れた方は皆、そうおっしゃるんですよ。

それに中を見たら、もっと『凄い』と驚嘆しますよ」


ラルは楽しそうに言うと、再び歩き始める。

その後に続いて、洞窟の中で歩いていた時と同じような順番で俺たちは着いて行く。


「それは楽しみだな。これ以上の衝撃ともなると並の物では無いぞ?」


フタの隠そうともしない期待感に他のみんなもつられて頷く。

小虎に至っては首がもげるんじゃないかってくらい縦に振っている。


「それはもう間違いなく。想像を絶しているでしょうね」


ラルは振り返って、屈託のない笑みを浮かべた。










笑いながら話すラルに着いて行く事、約10分。

とうとう俺たちは王都の入り口に当たる門に行き着いた。


「外壁から結構歩きましたね。これだと中は、相当に広いんじゃないでしょうか」


「セラさんの言う通り、この壁の向こう…つまり内側は城下町となっています。

そうですね、皆さんにもわかりやすく言うと、皆さんのギルドがある町・ネルセンなら大体三つから四つ分くらいは収容出来るでしょう」


「そ、そんなに出来るのか!?すごいなルフト!」


隣を歩く小虎がキラキラとした目で俺の方をみる。

確かに凄い。

あの町だってそこそこ広かった記憶がある。それが多くて四つ分が入る広さがあると言うことは単純に四倍の人が住めて建築物が立つと言うことだ。


「だけどよくこんなに大きな王都もんが作れたな。どうやったんだ?」


子どものようにはしゃぐ小虎のもっとな疑問にラルは苦笑いを浮かべると、残念そうに首を振る。


「すみません、そこまでは知らないのです。

と言うのも、俗に言う神代の少し後に興ったことなので様々な説話があり、『これが正しい』と言えるものはないのです」


そう言って申し訳なさそうに俯くラル。


「うーん、なら、その中でいちばん有力な説は知ってるか?」


「それならば。

確か、王宮及び王都建立時にその時代を代表する土系と水系の術使いが勢力を尽くして造ったそうな。建立期間は約七年。

合間合間に大きな自然災害があったそうですがそれらの影響で長引いたと、言う説話が今の所は最有力ですね」


「でしたら、一番ありえない、と言われている説はなんでしょうか?」


今度はセラがラルに質問をする。

腕組みをして少しの間考え出したラルは、その説話を思い出したのか手をポンッと鳴らし、話し始める。


「それはですね、僅か2人の術使い…それも女性の方が不眠不休を貫き一週間程で造り上げた。と言う説ですね。

まぁ、これは御伽噺にすらならない伝説です」


快活に笑うラルとは対照的に何かを深く考え出すセラ。


「セラさん、どうかしましたか?」


心配になったのだろうラルはセラに言葉をかけるが、当のセラは一切の反応を見せない。


「あー、気にしなくていいぞ。

こいつは物事を考え出すと、微動だにしないんだ。最近は殆ど見なかったんだが、こうなるともうダメなんだ」


「そうなのか?ルフト」


「何故貴女が知らないのですか?」


「あぁ、初めて逢った時もそうだったんだ。

まぁ気にしなくていい。移動する時は俺がおぶってくから」


そんなこんなで話し込んでいると。


「みなさーん!何してるんでっすかー!早く入ろうでっす!」


しびれを切らしたナリに怒鳴られてしまった。


「どうやら、入都証なる物が必要らしいのだ!ラル殿!すまないが来てくれないか!」


フタに至っては既に門の前にまで行っていたようだ。


「わかりました!直ぐに行きましょう!」


ラルは返事を返すと、フタの元まで急いだ。


「それじゃ、俺たちも行くか」


セラと小虎は頷くと俺の後に着いて行き、ラルたちの少し後から王都へと足を踏み入れた。










その中は別次元だった。

往来する人々は見たことの無い服装ばかり。

売買されているものは見慣れた物から全く未知の物まで。

そして何よりも驚いた物は。


「す、すすすす!すんげー!!」


叫ぶ小虎の見上げた先にある建造物。


「かの王宮こそ我らが女王のおわす場所!

この大陸を事実上一手に纏め上げ、事実上ただ一人で貿易を取り仕切るルフェン女王様の住まう場所!

女王宮にございます!

ご覧下さい!ここに住まう民の笑顔を!

お聞き下さい!王都を往来する民の活声を!」


声高らかに、手を大空に、大仰に大仰を重ねたようなラルのその動きはルフェン女王に対する忠義心の深さを表しているように見えた。


「(ルフトさん、ルフトさん)」


「ん?」


隣にいるセラが、ギリギリ聞こえるかどうかくらいの声で俺に話しかける。


「(ここを治めるルフェンという方はとても素晴らしい方なのでしょうね。)」


言いながら周りを見渡すセラ。


「(ラルさんの言う通り、見渡す限り活気に溢れ、笑顔が溢れ、誰もが満ち足りていますね)」


けれど、それは決して褒め称えるだけのものではなく。


「(ですが私は不思議でならないのです。このように、誰もが幸せに暮らせるものなのでしょうか…)」


憐れみを含ませたかのような言い方に俺は思わず聞き返してしまう。


「(なんでそんな事が気になるんだ?)」


「(私たちのいた町は、ネルセンのように幸せな方達ばかりではありませんでした。それどころか、寧ろ苦しいながらも必死に生きる方ばかりです。けれど、少なくともこの王都以上に活気があったように思います。単に方向性が違うのかもしれませんが、そう感じたんです。)」


疑問が恐怖に変わったのか、泣きそうなくらいの声色でそう話す。

言われた上で周りを見渡せば、確かにセラの言う通りかもしれない。

この王都を往き交う人達の中には、どこか無理をして笑顔を作っているように見える人が何人も見受けられた。

でもそれは言われたからであって、普通に見ていても分からなかったのだから、やはり勘違いでは無いだろうか?

疑心の迷路に閉じ込められかけた時、縄で繋がれている手首に痛みが走る。


「どうしたんだよ二人共!早く宿屋に行こうぜ!」


異様なまでに気分の高揚している小虎が縄を思い切り引っ張ったみたいだ。

見れば他のみんなはもう辺りには確認出来ない。


「あぁ、悪い!すぐ行くよ!」


言いながらセラが耳打ちをする。


「(ルフトさん、今晩、お付き合いしてもらってもよろしいでしょうか?)」


「(別に構わないが…)」


「(ありがとうございます)」


俺が言葉を言い切るよりも早く礼を言うと、そさくさと小虎の元へとセラは走って行ってしまった。


「ルフトさーん!何しているんですか?早く宿屋で部屋を取りましょう!」


「そうだぞー!

そしたら次は、この縄を解術げじゅつするためにギルドの受付の人に会わないといけないんだから、やる事いっぱいだぞー!」


「わかったからあんまり大声出すなー!」


などと取り留めのないことを言いつつ宿へと向かう。

ラルの口利きもあり、普通の宿泊費よりも若干安く泊まれたのは幸運だったと言えるだろう。

それからラルにギルドへと案内してもらい、彼とはそこで別れた。

小虎と俺を繋ぐ麻縄を解術するのに若干の時間を要したが、以降の旅では小虎と縄で繋が無くても良い、と受付嬢に言われたので本当に良かった。

小虎はどこか残念そうな顔をしていたようにも見えたが、多分気のせいだ。


「じゃあこの後はテキトーに観光して、陽が落ちるくらいになったら宿屋に集合でっす!」


ナリがそう言うと、みんな(特に小虎)は目を輝かせて頷いてそこで一旦解散となった。

ちなみに俺は酷く疲れていたので先に宿屋で休むことにした。

てっきり、セラもそうするのだと思ったのだが。


『王都の様子をしっかり見ておきたいので、小虎さんと一緒に行動しようと思います』


とだけ残して、小虎と手を繋いで人の海の中に消えた。







「しかし、なんの話をするんだろうか」


独り、宿泊部屋のベッドの上で横になりながらそう呟く。


「けど…まぁ…ふぁ…」


うつ伏せになった途端に眠気が襲ってくる。


「いいや、起きたら考えよう…」


そんな言葉がきっかけとなり、俺の意識は幽谷に引きずり込まれて行く。

そうして次に目が覚めた時には辺りにしっかりと帳が降りて、隣にはセラがいる状況だった。










To be next story.

初登場の頃に比べ、ラルのキャラがだいぶ変わりましたね。

正確には変わってはいないのですが、それはまぁ後々説明を入れようかと。


そんなこんなで次回はドキドキの夜話会となります。


ではではまた次の更新で!

さようなら。

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