ペリドットの依頼1
採取 ペリドット
50cm×20cm×20cm
面接あり
鍛冶屋 moon & star
エルマスミス
報酬 金貨30枚
脳内でペリドットゴーレムの検索を念じる
生息地 廃坑ダンジョン
深層に生息
弱点 打撃
緑色に透き通った、やや人型のホログラムが浮かぶ。
打撃が有効ならば爆発も有効という事。対処法はある。
×印を目で追いマジックブックのリンクを切る。
ピンをとり依頼用紙を持ってミモザの列に並ぶ。
順番が来ると冒険者証と依頼用紙を渡す。
「今回は最初にエルマさんの面接があるけれど、大丈夫かしら?」
ミモザは少し首を傾ける。
「はい。町中央付近のmoon & starですよね?」
「そうそう、調べも済んでいるのね。では早速行ってください。」
アリスは一礼して
「行ってきます。」
「行ってらっしゃい。」
ミモザは笑顔で送り出した。
冒険者ギルドを出て街中へ足を運ぶ。
朝は静かな町だ。人がいないわけではなく、1日の始まりに
皆せわしなく、ただ道具の音が響く。人声は少ない。
アリスはすぐに鍛冶屋moon & starの裏口まで来た。
コンコンコン!
「冒険者アリスといいます。依頼の面接に来ました」
「開いてるよ、入ってきな。」
野太い女性の声だ。
「失礼します。」
そういうとアリスは中へ入る。
裏口は直に鍛冶工房への入り口となっており熱気に圧される。
「そこへ座んな。」
ドワーフ特有の硬く太い赤髪を
後頭部で無造作な三つ編みにまとめている。
背丈はアリスと同じくらいだろうか。
瞳は夜の猫のように鋭い琥珀色をしていて
幾重にも油と煤が染み込んだ分厚い耐熱エプロンに
額には汗止めのバンダナ
首元には特殊な魔導ガラスで作られているゴーグル
手元にはアンビルと重厚ながらも繊細な雰囲気の加工用ハンマー
そして何より佇まいには熟年の圧を感じる。
アリスは指定された椅子に座った。
「あたしの目を見な。」
そう言われてアリスはじっとエルマの瞳を見つめる。
「OK頼んだよ。」
「えっ?」
アリスは面接の心の準備をしていたのだが
いきなりの合格に肩を透かされ思わず声が出た。
「ハハッ。驚いたかい?
……あんた良い目をしている。
何ていうかな…見た目は幼いが、芯が通っている
熟練の職人の目を見ているみたいだ。
任せられるか任せられないかで言ったら。
任せられる。ただそれだけの事さ。
ペリドットは儀式用の短剣をシームレスに作るため
依頼書通りの大きさは要る。
名前は何というんだい?」
エルマの目は信頼に満ちていた。
「アリス、アリス ウェイズです。」
「あたしゃエルマ スミス。頼んだよ。」
エルマの目が優しく少し細まる。
「はい。任せて下さい。」
アリスがそういうとエルマはゴーグルを装着し
炉の中の熱せられた真っ赤な鉄を取り出し
アンビルに乗せカーン!カーン!とハンマーで叩き始めた。
アリスは出口へ行き一礼をして外へ出て、そっとドアを閉じた。
『よし!頑張るぞ!』
エルマの面接はアリスのやる気に火をつけるのに十二分だった。
アリスは乗合馬車に乗り廃坑ダンジョンへと向かった。




