第14話 深まる三人の秘密
「え?佑香さんは男性?」
「佑ちゃんは性転換手術したから体がちゃんと女性だ。法整備の問題だ。神宮寺に何か?」
「いや、衝撃が大きかっただけで…」
衝撃なんかまだまだ与える事が可能だけど。キャパ越えそうだから、今は止めておこう。
「因みに、ゆうは女性だ」
クボジイ~~‼俺は止めとこうって思ったのに、あっさりとぶち破ったんですね。
「問題あるか?佑ちゃんが美人女性なことに変わりないし、ゆうがゆうであることには変わりないだろう?ゆうの本名の方が衝撃的だけどな」
「止めてください。それだけはカンベンしてください。できるだけ外部に漏らしたくないんです。学校でも病院でもやむを得ないんです。黒歴史として葬り去りたいのにつきまわるんです」
「女性はなぁ、簡単に性転換できないもんなぁ。とりあえず戸籍の名前だけでも変えたいよなぁ?」
「それは佑ちゃんもですよ」
つかさがまだ休憩室の入り口で固まっている。
「佑香さんが美人女性でゆうはゆう。そう言われればそうですよね。過去はどうでもいいことですよ」
「だろ?俺が昔超美人の外国人彼女いたとか言ってもどうでもいいことだろう?」
どうでもいいけど、真偽が気になる。佑ちゃんに靡かなかったからな。
「わかってると思うけど、今ここで話したことは他で話すなよ?面白おかしく話すやつがいるからな」
「佑ちゃんを男性扱いして高校の時、佑ちゃんは男子高校生に髪切られたんだぜ?酷くね?」
「小学生の好きな子を虐めるみたいなレベルだな」
「でも、暴行罪が適用されてそいつは転校。佑ちゃんの髪にはたくさんのスポンサーが保険かけてるからさぁ。そいつの家に請求書送られて、大変なことになったらしい」
「いやだ、昔の話よ」
笑って話せるようになって良かった。髪も伸びたし、またスポンサーが滅茶苦茶保険かけてるらしい。
「佑ちゃんの体の至る所に保険がかけられてるから、なかなか難しいぜ?髪に脚に爪」
「爪なんて伸びるだろう?どうするんだ?」
「高校の時から培った技術で自分でケアしてます。食べるものとかも自分で管理」
「しっかりしてるよなぁ」
「饅頭は大丈夫なのか?」
不安げなクボジイを見るのもレアだ。
「そのくらいのカロリーはすぐに消費できますよ~。ケーキバイキングに行った時の方が大変」
「誰と行くんだ?一人じゃないだろ?」
「ゆうと」
「ゆうならガンガン食べそうだな。絶対元は取れそうだ」
「今度つかさ君も一緒に行きます?今度3人で行きましょうよ?クボジイさんも行きます?」
4人が休み一緒になるってあるのか?そして、クボジイ‘さん’って。
「佑ちゃん、俺はクボジイで呼び捨てでいい」
やっぱり気になったんだ。




