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いいですよ?

「すまなかった!」

いきなり謝られて混乱する瑠璃…。

しかしすぐに立ち直ると

「何に対して謝ってるんですか?」

「そなたはまだ死ななくてもよかったんだがワシの部下が間違えてしまったんじゃ。そなたには寿命が残っていたんじゃが間違ってしまったもんじゃからこうして謝罪をしに来たんじゃ」

「でもこんな大勢で謝らなくても……」

「それはそなたが始祖じゃからじゃ!」

「始祖?」

「神を作った話は覚えて居るな?……本来神より上の位はいないのだが神を作った存在…魂としてそなたがいたからそなたのことを敬愛する神たちが位を作り上げたんじゃ!もちろんここにいる皆はその一部じゃ」

一部?……。深くは考えないようにした。

「で?これから私はどうなるんですか?」

やっぱり天国?それとも地獄?いろいろな想像をする瑠璃。

「そなたたちには転生してもらいたい!」

「転生?」

「そうじゃ転生じゃ!記憶を持ったまま転生できるがどうじゃ?」

「いや。でも、そこまでしなくても……」

とたんに声を上げる周りの神達…

「んー。転生して下さい!お願いします!と言っておるの」

丁寧に翻訳してくれる最高神。





「ちょっと待って下さい。転生場所は主と同じところですか?」

最高神に対して質問する白。その問いに対して笑顔で肯定する。

「ならいいんです」

「ちょっと白。亡くなったんだからあなたの好きなようにしていいんだよ?」

「いいんです!私は好きであなたについて言ってるんです。たぶんほかの3人も同じ思いでしょう」

そう言って3人を見る白。

その3人も縦にうなずいて肯定する

「分かりました。転生します。…………しかしそれではこちらばかりが得していますよね?なので何か私たちにできることはないですか?」

「……いや。何もしなくていい。そなたが楽しんでくれればそれでいい」

「何かさせてください」

「いやしかし」

「何かさせてください」

笑っているが目が笑っていない。お願いしているのになぜか脅迫しているように見える。

「わかった。わかったから」

「それでいいんですよ」

「主、最高神が困ってます。それと仕事じゃないんですから脅すのはお止めください」

「いーやぁ。しかし、久しぶりに見たわ。主の笑ってるけど笑ってないその顔」

「そうだよねーあれ、ものすごく怖い」

ブルブル震えている茜と翡翠。

「で?何をしましょうか?」

「ある組織に入って仕事をしてくれ」

「ある組織?」

「転生者の集まりで作られた組織で名前をTASティーエーエス。頭文字を取ってある」

TASと何度もつぶやく瑠璃。

しかしある疑問が浮かぶ。

「転生者がほかにいるんですか?」

「あぁ。普通に寿命で亡くなったものだよ。そなたたちが行くとことはちょっと特殊でな世界はそなたたちがいた地球と同じなんじゃが、ワシたちの力を使う人間じゃいるんじゃ。だから歴史も変わっとる。織田信長や豊臣秀吉も存在しない」



「分かりました。いいですよ?もう転生していいですか?」

「あぁ」

「ではお世話になりました。……次は平凡がいいな」

光りが瑠璃たちを包み込んで消える





「始祖様…貴方様が平凡になることはできませんが幸せになることはできます。我々神一同貴方の幸せを願っております……」

消えていったところを見つめながら最高神はつぶやいた

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