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夜の音  作者: くろねこ
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3/3

帰宅

外に出ると、空はすでに暗くなり始めていた。

夜が来る。

そのことに、胸の奥がざわついた。


そしてバスに乗る。

車内で誰かが電話している。

少し大きな声。

再び、私の心はざわついた。


家に着く。

いつもなら自転車を置く場所を見る。

当然、ない。

高速で頭の中に様々な思考が駆け巡る。

「また予定を変更しなきゃいけない」

「誰かに迷惑をかける」

「明日の朝、どうしよう」


とりあえず、家に入る。

夕食を適当に済ませる。

風呂に入る。

布団に入る。

スマホを見る。

友人のSNSには楽しそうな投稿。

大学のグループLINEには雑談。

でも私は何も送らない。


そして、ドンッ。

昨晩と同じような大きな音。

身体が固まる。

暗い夜は嫌いだ。

でも、本当に怖いのは暗闇ではない。

その向こうから、何が聞こえてくるか分からないことだった。

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