第35話 南進する
国議館からの依頼をイシスが持ってくる
南方のコース国から魔物討伐依頼
詳細な情報としては
獣人冒険者では歯が立たない
現在人族勇者と魔族軍が共同で討伐に向かっているが
保険としてワンダラー様にも参加してもらいたい
トール「うちら要ります?」
コース国とは飛空艇で4日ほど南方にある公国
種族は主に山羊族と羊族 戦闘民族は居らず
信仰神を崇める草食民族の国 温泉もあるらしい
トール「人族勇者は魔族に鍛えられてレベル上がってるの?」
クリス「共同で行けるなら上がってるんじゃない?」
ユリ「このお菓子おいしい」
メル「これは焼き菓子っていうお菓子だよ」
トール達はとりあえず準備して行くことに決める
今回の飛空艇は民間の運営する定期便で武装は無いが移動速度が速い
トール「武装ないから軽くて速いのかな、この速さで4日とかは遠いのかも」
しかし空の上での4日間は暇だった
飛空艇は都市の郊外に降り立つ
上空からも見えたが少し南に行った所で戦闘陣が有るのが見えた
高度が下がる度によく見えてくる
中心には大きな竜のような魔物が居て周囲を魔族軍が囲んでいるが勇者は見えない
近接はしておらず距離を取って攻撃している 魔族不得意の魔法攻撃をしている
最前列には剣を持った前衛がオラオラやっている
後方の指令部のような陣が有ったので立ち寄る
西部方面部隊の本体が居た 指揮官とは初対面だった
野次馬のような感じで寄っていったので冷たくあしらわれ
子供は来ちゃだめだよとか 危ないからとか言われる
クリスはさらに後方でゲラゲラ笑っている
陣の中には勇者達がアクセク働いている
指揮官達に粗茶を出したり、資料を捲ったり運んだりかなり忙しそうだったので
「手伝いましょうかー?」とか言うとこちらを見て目が点になっていた
驚きのあまり声は出ないが魔物のほうを指差し
「速いこと倒してきて下さいよ!帰りたいー!」と口パクで叫んでいた
魔族軍の前衛に居たのはエルゼ隊だった
斬り込み隊長は魔法が不得意だったので槍で魔物を突いたり引いたりを繰り返して辛そうだった
トールは考える以前ユリと倒したレオンハルトと同じ生物に見えるが固そうな鱗も見える
今はメルもクリスも居るので少し楽に倒せそうだと思いみんなに作戦を伝え行動開始する
魔族軍司令部兵士の制止を無視して前に出る
魔族の前衛部隊に
トール「前衛さん達~引いてくださ~い」
エルゼ「おお!トール殿!」
急に先方が引いてしまい焦る指揮官は
ユージ「前!何やってる引くな!」
と叫んだが勝負は付いていた
極大の火球が魔物を灰に変えた
大きな魔石が落ちていた ドロップアイテムは
耐候性の防具(腰巻)とネックレス、指輪だった
魔族が引いた所にクリスが入りトールが鈍化攻撃
ユリは二人に支援魔法とメル強化しメルの火球1発で
ぢえんどだった
トール「こういうのはサクサク片付けないと回りに迷惑かかるでしょ!」とユージに諭す
子供が何をとか思っていたらエルゼ以下前衛部隊はトール達にお礼を述べていた
そして、宴会を用意させ陣の中は修羅場と化していく
ワンダラーの宴会に初参加した勇者や指揮官達の思い出作りに貢献するのだった
ユージ「あの子達がワンダラーなのか、」
勇者達「我々は酒に弱いから強くなれないのだ!
もっと酒に強くなって姉さん方に追い付くぞぉ!!」
トール「酒の強さは関係ないからね・・・」




