シン近未来考 AI VER 永久機関的な考えはどうなのか
結局はどういうことなのかの
問題なのだろう
そもそもAIが分析できるのは情報であって
それをつなぎ合わせて価値観のようなもの
もしくは単純な速読で得られる知識みたいな
ものをつくりあげることができるだけ
それは価値観の提示というか
すでにある価値観らしいものをなぞっているもの
なぜそれしかできないのかというのはAIが
科学の産物であるからということからくる
まずもって科学ではインプットがアウトプットに
まさるような勝手に何かが生み出されるという
ことはまずないという認識に科学はなっている
それは昔よくいわれた
永久機関的なものと同じになり
それが可能ならエネルギー問題は解決される
AIもその制約を受ける
また科学は前提という仮説された内容を
はみ出して物事が動きだすということを
想定しない
だからAIも機械で科学的産物なので
どうしても前提条件を設定しないといけない
価値観的なものをAIは提示するというが
確かにロジックを再現して価値観的なものを提示は
できるかもしれない
けれど人間がわからないものを初期条件として
設定することはできないから想定される範囲内で
いかに高速に一番いい解決法を選択するという作業なら
AIは人より勝ることになる
実はそれは今までよく考えられていなかったが
考えなおしてみると科学とか言われていたが
単純作業でしかなかった部分
薬の配合とかで生まれる新薬の開発には
AIは効果的だろう
今までそれは試行錯誤はしていただろうが
単純に可能性をつぶす的に作業が可能であれば
導きだされる結果について人と違い
AIは電気さえあれば24時間活動が可能である
それだけでも一人より3倍効果的だし
また計算速度なら人の何倍あるかはわからない
こういう単純作業というか方式が決まっているもの
にはAIは強い
だから将棋とかも勝てるのだ
つまり創造的なものについてはAIは作用が
行き届かないという理由がここにある
前提とか仮説を超えた何かの発見はできないのだ
もちろんよくいうAIが人類を滅ぼすというのは
別に幼稚園児でも結論が可能な
争いばかりをしている人類ならそれは
滅ぼした方が争いをなくすには一番の
近道ということを言っている
そもそもAIは電気を取られたら何もできない
軍事的な内容を確かに彼らの判断にすべてまかせて
自動化したらそれはミサイルを飛ばしたりしてしまうかもしれない
結局は単純作業、分析作業が得意なある種の資源なので
それをいかに扱うかは人間次第
結論までそういう偶発的な計算の累積に
任せていいのかということは
考えればわかることだ
永久機関のように何かを生み出すことができるのは
実は人間というか精神という物理的な現象を超えた
世界とつながっている存在でないとできない
それがAIとの付き合い方のヒントになるのだと思う
AIは道具であるから利用の仕方によっては
核爆弾より恐ろしいものになるのだ