ランク上昇試験
「おめでとうございます!これで皆様にはランク昇格試験を受ける事が可能になりました。早速受けられますか?」
今はサリアとネズミ退治をし、お風呂に入りに行った次の日で、朝一にギルドへ報告したところ言われた事がコレだ。
勿論受けるに決まってるよな?今のセリフでサリアが目キラッキラさせながらこっち見てるし。
「カイン!勿論受けるわよね!これでやっと最低ランクから抜け出せるわよ!」
「頑張ろうね、姉さん」
あっ、もうやる前提なのな。まあ僕もやる予定やったからええんやけどな。
じゃあ今から受けるって方向で話、進めて行こっか。
「じゃあ今から受けることにしますね?えっと、それで僕らは何すりゃあいいんでしょう?」
「はい、それではこれより『血術士』の皆様には一つ上のランクの依頼を受けていただきます。その時に受ける依頼はこちらで指定させて頂きます」
まあ、そやろな。変に簡単なん選ばれたり、難しいのを選んでしもて依頼失敗しちゃった!とか洒落にならんもんな。
あ、ちなみに『血術士』って言うのは僕らのパーティ名な。みんな覚えとったか?って僕は誰に言っとるんや。
「分かりました。出来るだけ簡単なんにしてくださいね?」
「いえ、しっかりと選ばせていただきます。そうですね、これなんてどうでしょう?『オーク三体の討伐』!あ、言い忘れていましたが、これは冒険者ギルドが発令しているものです。失敗しても誰かが困るということはありませんので気負いせずいどなれるのが良いでしょう」
残念、僕の軽快なジョークは通じんかったかぁ。でも受付の人から結構ありがたい情報貰えたし、まあえっかな?
って言うか、いい情報って言ってもアイアンゴレムよりかはオークよりも弱いやろうからななんか僕のイメージ的にどっちもパワー系やけどゴレムの方が耐久力高い感じするし。
ま、よっぽどなことがない限り行けるやろ。
「『オーク三体討伐』しっかりやってのけて見せますよ!じゃ、早速行こっか!」
「カイン、その前に買取部位」
ナイスやエリス完全に聞くの忘れとったわ。これで何回目やって話やけどな。
「あっ!そやったな。ありがとエリス、すっかり忘れとったわ。で、えっと、聞いてたとは思いますけどどこを買取ってくれるんですか?」
「はい、そうですね。まずはオークの牙と骨、そして何より肉です。全部を採取は厳しいと思うので、例えるのが難しいですけど胸の裏部分つまり背骨の上部ですね。そこを採取してきて下さい」
「分かったわ!じゃあ行きましょう!」
ホンマに聞いとったんか?サリア。
まあええわ、僕とエリスが覚えとるし。じゃあ、早速シュッパァツ!