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遅くなりました。更新のペースが落ちます。

できるだけ2日に1回を目指す、つもりなのでどうぞよろしくです。


 うちの子がどこを目指しているのかは全くの謎であるが、気にしない方がいいこともあるのだ。


「俺たち、どうしてパールの情報が見れたんだろう」


「【鑑定】とか? ゲームでよくあるやつ。モンスターの情報が見れたりする……」


 それだ! と二人は思ったので、とりあえずステータスを確認してみた。どちらも鑑定が生えていた。

 

 【鑑定】

  様々なものを鑑定する。

  ステータスプレートのように人、魔獣、

  魔物、植物、魔力の流れなども鑑定できる。


「スキルってこんな簡単に取れていいものか?」


「う~ん?」


「や、気にしたら負けだ。俺たちは何も見なかった。以上」


「響……、この世界の人はどうか分からないが、勇者とかはポコポコスキルが生えるんじゃないか?」


「それだ! 俺たちだけじゃない、そういうことだな」


 そういうことで、そういうことなので、深く気にすることはないのだ。


 とはいえ、本当はこんなに簡単にスキルが生えてくるはずはもちろんない。実は響の称号????????が多大な影響を及ぼしているのだが、響たちは知る由もないのである。


 二人と一匹は焚火にあたってのんびりしている。周囲には好戦的な動物たちはいないようで、戦いも起きない。少しだけこの冒険をするにあたって”殺すことができるのか“と縮み上がっていたのだが、案外異世界だからと言って敵対生物だらけではないらしいので大丈夫そうだ。

 ふわ~っと響が欠伸をしていると、律がタイミングよく獣化した。さすが律である。


「ふわ~! いつ見ても律は最高だな」


『ありがとう。そういえばパールも【巨大化】があるだろ。使ってみたらどうだ?』


「きゅっ? きゅうーーーーッ」


 色々と思うことがありすぎてパールのことが後回しになっていたのだが、思い出したからには【巨大化】が気になるのも事実。律の提案によりパールが一気に大きくなる……。


「ちょぉっ、パールく~ん? 重い、重い、重いぃいいい」


『きゅっっ!?』


 ちょうど響の膝の上にパールがいたのが悪かった。響はあえなく大きくなったパールにより潰されるのであった。


『きゅー?』


「ん、もう大丈夫。しっかしお前、大きくなったな~」


 獣化した律より小柄ではあるが、響の背丈はある。それに、小さかった時より毛がずいぶん長くなってふっさふさだ。巨大化に伴い、若干声が低くなった気もするが、これは誤差と言っていいくらいだ。パールの可愛さは変わらないのである。


「あ~、パールあったかい~」


(……待てよ、これって俺が二人に挟まれて寝ればとんでもなく……)


 そうして簡単にご飯を食べてもふもふを堪能した後、響は律とパールに挟まれて寝た。とんでもなく天国だった。まる。




 そのようなことを3日繰り返し、ようやく森に着いた。途中少し迷ったりもしたが、律の『何となくこっちな気がする』という言葉により何とか森に着いた。きっと律の【野生】が働いてくれたに違いない。違うけど。


「森ってこんなに、こんなだったか?」


 語彙力がなくなるのも無理はない。森は鬱蒼としていて少し暗めの印象である。かといってダークな雰囲気でもなく、どちらかというと神聖な気を感じる。そして聖フェレットとなったパールが心なしか喜んでいる、気がする。


「何かあるのか?」


「もしかしたら神聖な何かが住んでいたりするかも」


「可能性はあるな。とりあえず入ろう。響は俺の後についてきて」


「ん、分かった」


 そろりと足を踏み入れてみると、温かな気が広がっていく感じがする。身体も何となく軽くなっているような。重たいはずの足が軽やかに動く。

 さすがにおかしいのではないかと、響は鑑定を意識して森を見つめる。


《魔獣の住む森》

 常時治癒魔法を使える魔獣により、森が活性化している。

 たいてい魔獣たち以外が侵入すると発動を止める。

 魔獣にとって心地のいい心の持ち主のみ進入を許可する。

 無理に侵入するものは強力な魔獣たちによって排除される。


「えぇ……」


「どうした?」


「この森を鑑定したら、思った以上にすごくて。常時治癒魔法を使う魔獣によってこの森活性化しているらしいんだ。あと、侵入者は魔獣によって排除される、らしい」


「……俺たちどうあがいても排除か」


「もしかしたら律が獣化すれば魔獣だって思って襲ってこないかも?」


 苦肉の策で律が獣化するが、相も変わらず治癒の魔法が発動しているっぽいし、周りに何となく感じる気配も襲ってくる様子はない。


『なんかこの森、俺たちに優しくないか? 響を害そうとする気配を全く感じないし……』


「きゅ!」


 もしかしたら招かれた、という可能性もある。油断したところをペロリ、ではないよなと響だけが怖がっている。


『とりあえず、森の中心まで行けば何か分かるかも』


「食べられるだけかも」


 響の弱音は誰にも反応してもらえず、ずんずんと森の中へ進んでいく。治癒魔法のおかげで疲れることはないし、森が生い茂っているおかげで薄暗いため、時間を気にすることなく歩き続ける。


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