終わりに
重いけど黒くなかったでしょうか? なんのまだまだ。
僕はこれを、なろうのある作品を読んで書きました。そしてその感想欄に、すごい意地悪なことをを書き込んできました。削除されているかもしれませんが、「小説家になろうで戦う」という作品です。
僕はそこで、「読者」を「衆愚」という意味を籠めて使いました。
今では自分もかなり馬鹿だけど、世の中馬鹿が多いなぁとはまだ思っているのです。面白い馬鹿なら良いのだけれど、なにも考えてないんじゃないだろうかと思ってしまうような、ランキングにつられマスコミに踊らされ流行に押し流される人たちが山ほどいるんだな、なんて馬鹿なんだろう、と。
でもその人たちから見たら、僕はすごい馬鹿なのだろうとも理解しています。お金と時間をつぎ込むのがラノベとか漫画ばっかりとか、なにやってんだと思われるでしょうね。レコーダーを買って以来、時間をつぎ込むのが一個増えたのが難点ですが。デカ黒川鈴木面白いよ。
そうじゃない人がいるってことも、理解はしています。
あなたは、そういう人たちをお客さんにしなくてはならないわけです。わがままで気まぐれで馬鹿な相手をです。それは、とても大変なことです。
そしてあなたは、これからあなたが影響を受けてきたであろう多くの作家さんと張り合わなくてはならないのです。互いに切磋琢磨なんて甘いことはない。ゲームとか漫画とかと、あなたの作品は並べられて、比べられる。なされているのはパイの奪い合いです。デビューしてからがむしろ勝負です。代わりはいくらでもいる世界ですから。
でも、こんなウザい文章を、ここまでわざわざ読んでくれた、律儀で優しいあなたが、ここまでのことをきちんと認識して、それでもライトノベル小説家になることを目指すのなら、僕はその勇気に敬服します。
きっとあなたは書かずにはいられない、そんな人なのでしょう。そんな人が書くものは、きっと面白いんじゃないかと、僕は期待しています。
面白いものの存在が、僕の生きている理由なのです。
寝食を忘れるような物語を、次のページを繰らずにはいられないような展開を、鮮やかに記憶に灼きついて離れない台詞を、目を閉じたら反芻してしまって身悶えするような場面を、そんな面白いあなたの作品を、僕は、心からお待ちしております。
頑張ってください。
(終わり)
追伸
僕は年の差おっさん受け可愛い子攻めとか、ブラックラグーンのバラライカさんのような圧倒的に強い女王様とかユーモアのある人外知性体とか大好物なので、メインは無理でも脇役にそっと忍ばせていただけるととっても嬉しいです。
なんでラノベにこだわるかというと、一般小説に美少女とか魔法とかちょーへーきとかが出てこないからです。僕はそういうのが好きなんだよ。