プロローグ 森付き小屋
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この作品ではChatGPTを使用しています。
最終的な確認・修正は私自身が行ったうえで投稿していますが、AIを活用した作品に抵抗のある方は、あらかじめご了承のうえでお読みいただくか、閲覧をお控えください。
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「結界庁・魔物災害記録課・記録官」としての職務を三年間全うした僕は、退職翌日に失業手当をもらいに王都区役所に来ていた。
今は一連の手続きを終えて、帰宅しようとしている。受け取った書類を鞄に入れていたとき、正面にある掲示板にふと視線を動かした。
年季の入った掲示板で、この役所ができたときに一緒に作られたものだろうか。オークの木が使われているようで、長年の傷や手擦れが味を出している。
書類はコルク面に画鋲で留めてあって、職人募集から不用品物々交換まで自由に貼られている中に、一枚とても達筆な字で書かれた募集があった。
募集内容は、以下の通り。
『移住者募集。
森つき管理小屋、譲渡希望
場所:フィオーレ村外れ、北の森沿い
小屋取得費:三十万ジェリー
土地使用料:無償
条件:居住意思のある方。小屋および周辺を荒れたままにしない方
備考:建物は古く、修繕が必要。森の草木がよく育ちます。静かな暮らしを望む方に向きます
問い合わせ:王都区役所・住民課経由、フィオーレ村長エルド・フィオーレ』
特に目を引かれたのは、小屋取得費三十万ジェリーという一文だ。
というのも、現在の部屋の家賃は月に八万ジェリー。王都にある貸し部屋なので、狭くて高い。
それに比べてこの募集にある小屋の価格は三十万ジェリーということだから、家賃の約三ヶ月分になる。
無職になり、貯金生活を送る僕には”たった家賃三ヶ月分で住処が手に入る"のはとても魅力的だった。
しかし、気になるのは。
「森つき管理小屋? 森つきってどのくらいの森なんだろう……この小屋および周辺を荒れたままにしない方っていうのも気になるなぁ……」
掲示物と正面から向き合って、顎に手を当ててそんなことを考えてみる。
これらが何を意味しているのかいまいちわからないけど、もしかすると過去に住んでいた人が何かしらのトラブルを起こしてしまったために、このような一文が書かれたのかもしれない。
しかし、わからないことをいつまでも悩んでいても無意味だと思った僕は、掲示板に貼られている紙を抑えて画鋲を一つ一つ外す。手に持った画鋲はボードの隅のほうに挿し直しておいた。
そして、紙を片手にそのまま受付に戻る。
すぐに僕に気が付いた受付の人が、手元の書類から顔を上げた。
それに対して僕は、手に持った募集用紙を顔の横に掲げて、質問する。
「この募集について聞きたいんですが」
すぐに受付の人が手を差し出してくるので、用紙の向きを変えて見やすいようにして渡した。
受付の女性は栗色の髪の毛を後ろでまとめた、ふくよかな中年の女性だった。鼻先には細い縁の眼鏡が乗っていて、たおやかな笑みを浮かべている。
「あぁ、フィオーレさんのとこの募集ですね。今までは村長さんが森を管理していたようだけれど、とうとう腰を痛めてしまったようでしてね。人に委ねたいとのことなんです」
「お一人で管理されてたんですか?」
「んー、どうでしょうね。きっとそうだと思うけれど。敷地面積がかなり広いようですから、もしかすると誰か手伝っていたかもしれませんよ」
「かなり広いんですか」
「私が実際に見たわけじゃありませんけれど、村長さんの説明を聞いている限りかなり広めでしたね。村の外れにあるようで、通うのも一苦労だって話もされてたんですよ」
村の外れにあるから、『静かな暮らしを望む方に向きます』なのかと納得をする。
「あの、建物の代金が三十万ジェリーとのことなんですが、これはその……」
「安すぎる、ですか?」
「はい、あまりにも。建物として安すぎるので、どんな建物なのかなと……」
「あはは! 確かに安すぎますよね! ですが、安心してください。この建物は、森を管理する人が住めるように建てた小屋のようで、生活に必要な設備はすべて整っているようです。今回の値段が安いのは、森の周辺を『荒らさない方』、つまり『森の管理ができる方』という条件があるからのようですね」
「森の管理、ですか?」
「はい、森の管理ですね。んー、詳しい話は直接聞いたほうがいいと思いますが、フィオーレ村へ行ってみますか? こちらから訪問の連絡を出せますよ」
「なるほど。確かにそうですね。お手数ですがお願いします!」
僕の返答を受けて、受付の女性は台の下から書類を取り出して、こちらに差し出してくる。羽ペンを紙に添えて名前の欄を指定された。
「こちらにお名前と住所を記入していただけますか?」
羽ペンを取って、指定された箇所に住所と名前を記入する。羽ペンがやたらと書きやすくて少し驚いた。
「ロイ・ニルス・ヴァルト様ですね。速達ですが、ご返答には二日ほどかかります。なので、訪問するようでしたら馬車をこの間に探しておくといいかもしれません。フィオーレ村へは相乗り馬車が出ていませんので」
「わかりました。では、お願いします」
「はい。かしこまりました」
丁寧なお辞儀をしておやかに微笑む受付の職員に同じようにお辞儀を返して僕は役所を出る。
手元の書類を鞄に収めながら、ここに記されているフィオーレ村というのはどんな村なのだろうか。そんな想像を膨らませながら帰路についた。
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更新は不定期ですが、投稿する日は21時の公開を予定しています。
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