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52.ルリナ様に往復ビンタをしてみました!

 お兄ちゃんは元暴走族の総長だったのは知っているけど、桜さんはもしかしなくても、お兄ちゃんと同じって事?


 同じじゃなきゃ、こんな綺麗な婚約者なんて出来ないよね?


 あ〜〜ぁ、ルリナ様ってば漏らしちゃったよ。


 普通に話している時は大人しそうな美人な女性なのに、般若のようになった2人を見たら。


 まぁ、私でも怖い!


「フェン、お兄ちゃんに近付いて」


 扇子を畳み、お兄ちゃんの頭に向かって。


 パァン! 「……!!」


 パァン! 「ウッ!」


 パァン! 「ウゥッ!」


 パパパァァン! 「ウグゥッ!」


 私は扇子をハリセンのようにして軽く叩いた!


  何を大袈裟に倒れてるのよ。 


「ウゥッ! おい、ココネ……お兄ちゃん泣いちゃうぞ!」


 桜さん、お兄ちゃんが私を『イジメル』と嘘を言ってみた。


 いつの間にかルリナ様は『クリーン』されていた。


「お漏らしなんて淑女がする事ではないですよ?」


 王妃様は扇子で口元を隠し、汚物を見る様な目で見ていた。


 怒りの震えなのか、キッ! と睨んで来た。


 おーー怖い怖い。


 頭に角でも生えてるんじゃないの?


 リアローズ皇女様とリリーティア皇女様は扇子を広げ「クスクス」笑っていた。


 ルリナ様は、真っ赤な顔をして怒鳴って来た。


「クソ女、お前のせいで恥をかいた!

  責任を取れ!

 オールとジンを私にくれるなら考えて……」


 ヒュンッ!!


  フェンにルリナ様に近づいてもらった!


 パァーーーーン! パァーーーーン!


  パパァーーーーン!! パパァーーーーン!!


 ルリナ様に2往復もビンタをした!


 こんなんじゃ私の気が収まらない!


「お前、私に何を……」と言った時に


「黙れ」と一言!


 ルリナ様は、フェンに乗っている私を蹴り飛ばした!


 ガッ! ダアアァァァンッッッ!!


「うぐっ!」


 お兄ちゃんと桜さんが来るのは見えたが、オールが私を受け止めてくれたのは良いけど、ツノが出てるよ!


 謁見の間にいる獣人は皆、毛を逆立てて怒っている。


 王族はツノを出して激怒だ。


「お前、俺のココネに……何度目の攻撃だ!

  獣人を敵に回す気か?

 どうなのだディロール第二王太子!

  答えろ!」


 ヴァンロット王子は歯を食いしばり発した言葉は


「すまない」の一言だった。


 これが第二王太子なんです、あり得ない謝罪!


 兄とジンは声が被っていた。


『それが上の者が下の者に対する謝罪か?

  上の者なら正式な謝罪をするのが常識だろ!』


 言い方まで被ってるし、お兄ちゃんとジンってなんか雰囲気が似てるんだよね。


 言い方まで似るって笑える。


「プププッッ! クククッ! あははははっ!」


 我慢出来なくて笑っちゃったよ。


 私のお兄ちゃんと桜さんが言いたい事を言ってくれたから、あとはディロールの王からの返答を待つのみ!


 その内容は、ディロールと魔族が住まうガースカル以外は獣人国民が責任を持って困民な人から孤児まで面倒を見るが、ディロール国の者とは手を切る!


  バールナ公爵家の娘以外の者は獣人国へ移り住む準備が整っている! との事だった。


 私は内心では、公爵家がこちらに来てくれる事になって良かったと思った。

誤字がありましたら、すみません。


読んでくださり、ありがとうございます。


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