43.足が動かなくなったココネ
気づいたらソフィーリアの王宮だった。
しかも私の部屋? ベッドで寝ていた。
私、何でここにいるのかな?
「喉が渇いたな」
ベッドから降りて水を飲もうと、一歩だけ足を床につけて歩こうとした途端に『ドサッ!』と倒れた!
「えっ?」
足に力が入らない、何で?
足を触ると、わずかだが感覚はある。
けど、私はパニックになり泣き喚いた!
「やだっ! 何で立てないの!
足、動いて! お願いだから動いてよーーっっっ!!」
フェンは私を背に乗せようとしてくれたけど、私は這いつくばってドアまで行き部屋を出た。
夜中なのか暗くて周りは静かだった。
それでも這いつくばってキッチンまで行き、着ている衣類は擦れて破れてたり、糸が解れてボロボロ状態だった。
こんな姿、誰にも見られたくない、這う私なんて。
「なんでこうなったの?」
足は動かないが、涙だけは止まる事なく溢れ出る。
「……!!」
「ココネ様、良かった。
ここに居たのですね」
「ラン……私、足が… 足が、動かないのよ!
ううぅぅっ、誰か助けて!!」
私はランにしがみ付いて泣いた。
「ココネ様、足が動かないとは?
どういう……動かない?」
ランは私の衣類を見て察した。
「ココネ様足の感覚が無いんですね?
なんという事、早く皆に知らせないと!」
「オールに、こんな姿見られたくないよ!
うううぅぅっ!!」
ダダダダダダッ!
誰かが走って来る、一人ではなく多数の足音が。
鈴の音も、オールが来てくれてるんだと思ったが、出血が多かったのもあり、貧血で気を失った。
「ココネ!!」
オールは叫んだが声は届かなかった。
「オパール殿下、ココネ様の衣類が!」
「………!!」
ジンが私の衣類を見て察し、オールに耳打ちをした。
オールは私を見て全身が震え出し、膨大な威圧でキッチンの食器が次々と割れていく。
「オパール殿下、ココネ様は足に感覚が無く、足が動かないと言っておりました!
あと……オパール殿下には、このような姿を見られたくないとも申しておられました」
ランも涙を流しながら話した。
「足が動かない?
ココネ様が仰ったんですね?」
「はい!
ここまで、這いつくばって来たようです」
ジンの質問に答えるラン、後ろからフェンの耳と尻尾は垂れたまま、ココネの事を伝えた。
「主人は喉が渇いたと言って、ここまで来た。
我の背にも乗ろうともしなかった」
「フェン、ココネの側に居てくれてありがとう」
オールはフェンの頭を始めて撫でた。
「オパール殿下、やはり問題発生ですね」
「あぁ、ココネを治癒魔法で治したと言った者は、ココネを亡き者にしようとしたに違いない。
父上と母上に報告だっ! 急げっ!!」
「はいっ!」
「御意!」
皆それぞれ動いた。
大臣のヨシュアが王の元へ報告へ行き、メイド長のテリーゼは王妃の元へと向かった。
ランは全メイドと王宮内の皆に伝えに行った。
オールはツノを出し、ドス黒いオーラを出している。
オールとジンは、顔の威圧感半端無い状態だ!
オールは壊れ物を運ぶようにして、ココネを慎重にオールの部屋まで運んだ。
「結婚もしていない男女が、同じベッドに……」
ジンは後ろで説教していたが無視だった。
オールは寝ているココネに、そっと口にキスをした。
触れたか分からない程の初々しい初キスだ。
これはオールだけの秘密。
誤字がありましたら、すみません。
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