38.学園でホットケーキとミルクティーを作る
「ココネ様には、戦いは無理ですね」
私は気付いたら、長椅子に寝かされていた。
バールナ夫人が頭を撫でてくれて「無事で良かった」と一言だけ言ってくれた。
あれから結構時間が経ったんじゃないのかな?
………。
バールナ夫人が私の側まで来て。
「私達はお茶に致しましょう」
学園長達と話し込んでる男性陣、オールのツノ? 怒ってる、んだよね。
今は話しかけてはいけない雰囲気だわ。
「今は男性に任せておきましょう!」
「分かりましたわ、フェン行きましょう」
養母に連れられ、私はフェンを抱きかかえたまま、部屋を後にした。
学園にあるラウンジで、優雅にお茶を料理人に入れてもらった。
「私の事は『レイ』と呼んでくれて良いですからね」
養母でも『おかあさん』になるから、『レイお義母様』で良いんじゃないかな?
「レイお義母様と呼ばせていただきますわ」
レイお義母様は「ありがとう」と言って笑ってくれた。
お茶を飲んだ瞬間だった。
私とレイお義母様は扇子で口元を隠し、初めは無言「………………」だったが二人の眉間にシワがより。
『クッソマズ!』っと目で言い合いながら、お茶を入れている料理人達を見て一言。
「レイお義母様、今日は少々味覚が変になってしまったみたいですわ!」
私はわざとらしく伝え。
「まぁ! 私もなのよ、どうしましょう。
そうだわ、家事の試験だと思ってお茶を入れたらどうかしら?」
レイお義母様は、良い提案をしてくれたので、二人であの息苦しい学園長室へと向かった。
「少々宜しくて?
家事の試験でお茶とパンケーキ、後片付けをしたいのですが?」
男性陣はこちらを見て「試験だと?」また険しい表情になっている。
もう、こんな話は試験が終わってからにしてもらいたいのに!
「試験を続行してくれないと、嫌いになりますから!」
はい! 効果有りってね!
タッタッタッタッタッタッタッ!!
「ココネーーッ!
ココネに嫌われたら、オレは俺はーー」
オールの手を握り「行こう」と一言だけ言い。
「行きましょう?」後ろの皆さんに言いながら、ジンにフェンを抱かせて食堂へと向かった。
「学園長、先生方に料理人の皆様、家事である食事を作って洗い物に片付けをいたします。
見て合否をお願いします!」
レイお義母様とお義父様、ジンとオールは頷きながら
「行って、その腕前を披露して来てやりなさい!!」
いつも通りにやりまーーす!
小麦粉・砂糖・卵・ミルク・バターで、いつも通りに焼いた。
焼いている時に「スゲェーー!」だの「甘い香りが!」と虜になった者までいる。
次はお茶よ。
茶葉は、アッサムの茶葉しか無いんだ。
じゃぁ、ミルクがあるしミルクティーにしよう。
ミルクは常温にして、ポットとカップは温めておき、温めたポットにカップ分の茶葉を入れ、熱湯を注いで蒸らす。
やや長めに蒸らし3〜5分くらい、そしてお好みで砂糖や蜂蜜、ミルクを入れれば完成です!
あとは、使った物の片付けーーっと。
「はい、終ーーわりっと!」
私は得意な家事で調理場と食堂を綺麗にした。
生活魔法に頼らなくても出来るんだよね。
洗濯や部屋の掃除は得意だし。
学園長と先生方、料理人は終始『ポカーーン』だった。
後ろのオールとジン、レイお義母様とお義父様は、ガッツポーズでした。
フェンは「さすが我の主人」って言ってるし。
合否はどうなったかって?
「学園長様、合否をお聞きしたいのですが?」
口は笑っているが、目は笑っていない私。
扇子で口元を隠したのでニヤッてしても良いでしょう。
学園長は椅子に座ったままだ。
何してるんだろ?
返事なしって、とうとう『ボケ』が来ましたか?
お可哀想に、その薄くなってきてる頭に『ハリセン』で叩く……じゃなくて、『活』を入れてあげますわ!!
次は礼儀作法と生産だけですね、生産は……出来ないかもだけど、楽しみだわ。
フフフッ!
誤字がありましたら、申し訳ありません。
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