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36.学園長に会いました

 学園へ向かっている間、オールが隣で片方の手で私の肩を抱き、もう片方の手で私の手を握ってくれていた。


 暖かい手、安心する。


 私には味方が居るんだと思うだけで安心感が出て来た。


 顔を上げるとユージンが微笑んでくれ。


「ココネ様、大丈夫ですから安心して下さい」


「ユージン、ありがとう」


 一言だけ返事をした。


「ココネ様、私の事は『ジン』と呼びすてでお願いします」


 ニッコリ顔なのに目が、目が笑ってない!


 これは従うしかない!


「うん、宜しくね。ジン!」


 ジンは満足した顔で「それで結構」の一言と微笑みで終わった。



 話している間に学園へ着いた。


 オールが先に馬車から降り


「ココネ、手を」


 コレって女の子の憧れの「お嬢様、お手を」って言う美味しいシチュエーション!


 きゃーっ! 漫画やゲームで言ったらイベント発生だよ!


 JK(女子高生)の私には勿体ないくらいだよ。


 それにオールとジンは超が付くイケメンだし。


 学園では嫉妬や嫌がらせにネチネチ嫌味を言われたり、されたりの嵐なんだろうなと考えながら歩みを進める事にした。


 オールの手を取り馬車から降りた。


「……!」


「………。」


 はいっ! 早速視線が凄いです。



 学園長室まで、オールと手を繋いで歩きながら、殺気のある視線や羨む視線、奇異の視線まであり、明らかに普通とは違うものを見る様な、多くの視線に晒されている状態だった。


 コンコンコン!


「学園長、失礼します!」


 皆さんと一緒に入り、私は学園長の前でバランスを崩さない綺麗なカーテシーをし、学園長に挨拶をした。


「お初にお目にかかります。

 私は、ココネ・バールナと申します。

 本日からの学園生活を宜しくお願い致します」


 背筋をピンッと綺麗に伸ばし笑顔で学園長を見ていた。


「挨拶をありがとうございます。

 姿勢を楽にして下さい」


 私はゆっくりと姿勢を戻し、後ろへと下がった。


「お綺麗なカーテシーをありがとうございます。

 学園では様々な科目もあり選択が出来ます。

 ご希望はありますか?」


 科目は、基礎的な『読み書き学』は必須なので学園へ通う子は皆が初めに勉強する事になっている。

 基礎である読み書きが終われば、勉学は選択制で選べれるシステムになっている。


 今あるのは、『魔術・物理攻撃・生産・礼儀作法・政務・治癒魔法・後方補助魔法・家事』……んっ? 最後の家事って、簡単じゃない?


「あの、最後にある家事って簡単すぎではないですか?

 高いお金を出して学ぶ事ってあるんですか?」


「家事は庶民用でして庶民からしたら、かなりの難易度があるのです」


 この家事は庶民用であり、庶民には難しい部類に入るの⁉︎


 マジで言ってるの?


 私にとっては簡単すぎなんだけど!


 んん〜っ?


「私は何を選択したら良いのか分からないんです。

 オール達と相談したいのですが?」


 学園長に問うた、皆さんは一つだけの選択をするらしいです。


「はい、ご相談して下さい」


「ありがとうございます!」と笑顔で返事をした。

誤字がありましたら、申し訳ありません。


読んで下さって、ありがとうございます。


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