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プロローグ

こんにちは。ここなっつと申します。小なろ初投稿です。

まずはこんなつまらない枠をみてくださりありがとうございます。

二次創作は作ったことがあるのですがオリジナル作品はほぼ初めてなので緊張してます。

文章も下手くそで妄想だけが浮かんでくる間抜けですが、どうぞお楽しみください。

(自分的にアイデアはいいと思ってる)

…昔の話をしよう。


昨日は雲がないのに何故か雨だった。

嘘じゃない。本当だ。本当に雨だったのだ。

一本道を走ると東京の町外れにある、とある山に、ぽつんと建つ一軒家が見えてくる。


青白く光る満月が静かにあたりを照らしていた。雲が見えないので、やはりなんか変な気分だ。

既に日付を回る時間帯なので90年代のオンボロ車で駆けつけてる間も街は静まり返り、ただ雨が無機質にコンクリートへ打ち付ける音だけが聞こえる。

やがて車はブレーキ音を立てて停まった。


「着いた。こっから歩くぞ。」


私は、車をの助手席を開けてマスケット銃を持ち、勢いよく飛び出した。

赤い雨合羽の後ろにはただひと言だけ書かれている。

「赤頭巾」

これを聞いただけで道行く人は皆真ん中を開ける。どんなヤンキーであっても路地に背を張り付けて私を通す。


なぜかって?


みんな怖いのだ。あの「狼男」が。

腹を引き裂かれて死にたいものなどどこにもいないだろう。

先程、あの高台に見える家で「狼男」が出たらしい。

女性の電話で通報が入ってから16分。発生場所が田舎なので最短ルートでも時間がかかってしまったが果たして間に合うのか。


「早乙女、行くぞ。」


「うす。」


先輩に声をかけられ私、早乙女秋は急いでカッパのフードを被った。

赤い雨合羽なので本当に童話の「赤頭巾」のようだ。というか私は自衛隊特殊部隊「赤頭巾」の一員なのだが。


いつの間にかコンクリートの道は終わっており、私たちは茶色く濁った水が上から流れてくる坂を走って進む。

ビチャビチャと嫌な音がして泥が服に跳ねた。

冷たい水が肌に染みて気持ち悪い。

雨はますます激しくなり本降りとなって地に注いだ。


(逃げられると厄介だな…雨だと足取りが追えない…。)

これではせっかくついた足跡も雨にかき消されてしまう。


そのまま足を止めることなく5分ほど走り続けるとついに家が見えてきた。


「二手に分かれろ!俺は右に行く!早乙女は後ろのやつ連れて左にまわれ!」


先輩からの指示が飛び、私は迂回して家の正面ではなく横に生えている木の後ろに隠れ息をこらえる。

ついてきた後輩2人も同じように固まって家の様子をうかがった。


明かりは消えている。

(ドアは壊されていない、ガラスもこちらは割れていない…まだ中にいるのか?)


そう思って私が一歩踏み出したとき。

懐でバイブ音と共に赤い光が目に入った。


(…赤ランプ点灯!)


私のポケットに仕舞ったランプが、赤く光っていた。

「赤頭巾」に配られているランプには色ごとにそれぞれ役割があり、赤色は「狼男発見」を意味する。

隊員同士で通信ができ喋れないときに便利だ。

ということは狼男は先輩の側にいたようだ。


「足利!織田!走るぞ。」

隊一イケメンの織田とスーパー優男の足利が同時に駆け出す。


もう何度か戦っているであろう打ち合いの音が聞こえる。


今の狼男は凶暴だろうから説得など無駄だ。


それほど大きくない家なのですぐに回り込み、ガスタンクの裏に隠れ

携えたマスケット銃のストッパーを解除する。

カシャリと小気味のいい音がした。

今すぐ銃を構えて照準を合わせたいが、

まだ向こう側を見ていないので状況がわからない。


(先輩…どうか耐えててください!)


私がそう祈りながらマスケット銃を構えるため上に顔を飛び出させたとき…

悪寒がした。


前を見る。

認識する。

狼男はいない。

かわりに木にぐったりとした先輩が横たわっている。


「っ!?」


そして、横に…


「あ…!!」


突然やつが、現れた。赤い爛々とした目で私を見つめていた。

なんで今まで気づかなかったのだ。もうその距離は1mもない。自分よりはるかに大きな背丈に圧倒される。


(あ、まずいやつだこれ…。)


0.1秒に満たない刹那がスローモーションのように感じられた。

私は奴の顔を見た。

おおよそ人間とは思えない牙に血がべっとりとついている。

鼻息は荒くフシュー、フシューと音が聞こえる。

その目は私を見据えておらず目が合わない。獲物としか見ていない目だ。

その口はどんどん近づくにつれ大きくなっていきもうどの動作をしても食われるのを免れない私は、最後にマスケット銃でも口に突っ込んでみるか、と考えたとき。 


カキィーン。


狼男が掴みかかろうとした2本の腕が、宙に舞っていた。


「グルアアアアアアアアアアアァァァ!!!」


痛みで狼男は悲鳴をあげ、後ろに飛び退く。

私の隣に体毛に包まれた巨大な腕が落ちてきた。

だらりと垂れた肘から先がない狼の腕が血しぶきを上げる。


「先輩!大丈夫ですか!」


「織田くん!」

彼は刀に付いている血を払うと再び狼男へ向かっていく。

彼の刀は月の光をよく反射した、銀の刀だ。

狼男は銀の武器でないと殺せない。


「俺は先輩の救助いきます!」

そう言って足利はなんとか起き上がろうとしてもがいている先輩の元へ走っていった。

狼男は多分私が来たのをみて先輩を殺すのを後にしたのだろう。


「先輩!僕が(タゲ)を取りますので撃ってください!」


織田は見事に狼男が噛みつこうとするのを刀で捌いて逆に反撃を加えている。今も身体に切り傷がつき、血が舞った。


「了解!」


私はマスケット銃を構える。

このマスケット銃は入隊以来ずっと使ってきた愛用のものだ。装弾数3発。弾は特注の銀製。

もう、使い慣れている。

だから私は迷わず引き金を引いた。


その銀の弾は、すさまじい速度でまっすぐの軌道を描いて狼男に命中し、腹に穴を空けた。


「ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙…」


声にならない悲鳴を上げ狼男はふらつく。大分体力も消耗してきたようだ。

後一発、後一発打ち込めれば殺せる。私はすぐさま2発目を撃とうと引き金に手を掛けた。


その時。


「おねーちゃん…たすけて…」


(…子供!?)

一人の男の子が立っていた。年齢は7歳くらいか。

私は困惑した。なぜここに子供が。しかも子供は顔に大きなひっかき跡がある。恐らくあの狼男がつけたのだろう。



「おねーちゃん…」


「先輩!」


「あっ…!!」

私が子供に気を取られている隙に、狼男は藪の中に逃げ込んでいった。

織田もこちらを振り向いてしまったためにどっちに行ったのか見当もつかず結局私たちはそれ以上追うのをやめた。

取り逃した報告書は書きたくないが手分けして探そうにも1対1ではこちらが不利だし、あれほどの傷を負っていては向こうも長くは持たないと思う。


(まぁ特殊個体の可能性もなくはないけど…)


それよりも今は先輩の治療と子供の保護だ。

私は後輩2人にそれを任せ、後処理のために家の中にそっと立ち入った。









楽しんでいただけたでしょうか。

プロローグもいいとこなのであまり文章量を増やしたくなくここで留めてしまいました。

まだまだ書き足りないので次回も楽しみにしていただけると幸いです。


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