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ダブり  作者: 中西 ユウ
3/5

1限目B

駅に着き

財布を改札にかざしてエスカレーターを

上がるとホームに人集りができていた。


「会長、凄い人だよ」

「本当だなぁ」

「人身でもあったんじゃないか?」


すると副会長が

「でもあれウチの制服じゃない?」


その時

「ユウか?」

振り向くと、ゴウだった。


ゴウは俺の親友だ。


「おう!ゴウ!元気か?」

と聞くと、

「ユウ、ゴウさんだろ?

 お前は、俺の1コ下だろ?

 なら、さんを付けるのは当たり前だろ?」

と、からかいながら言った。


「はぁー??

 まさかお前が上下関係に厳しいとは

 思いもしなかったぜ。

 今まで敬語を使った事の無いお前が

 そんな事言うとか。。」

「それは、そうとそれは?」

と、聞くと

「あーこれか?これは俺の仲間を

       集団でボコった奴等の頭だ。」

「今日、仕返しに行くところだったんだ。

 でも、たまたま駅で見つけたから

 捕まえたんだ。

 良かったぜ、わざわざ出向く事も

 無くなって。」


ゴウの右手には、今にものびそうな表情の男が

胸ぐらを掴まれてた。


制服のネクタイが頸動脈を締め付けている。


俺達の後ろでは他の連中が、喧嘩をしていた。


喧嘩?

なんて言っていいのか?


もはや一方的だ。


それもそうさ

自分達の頭があんな表情じゃ、

戦意もなくなるのは当然だ。


ふと、俺の横を見てゴウは、

「可愛らしい子じゃないか?ユウのコレか?」

と小指を立てて副会長に話した。

副会長が俺の袖を掴んで、

俺の後ろへ隠れながら首を横に振りながら、


「まだちがいます」


俺の聞き間違いか、

怯えて言い間違えたのかわからなかったが、

たしかにそう言った気がする。


そして、ゴウは

「なぁユウ、最近ダンスにハマってるんだ。

 だから今からダンスを見せてやろう。」

と言うのと同時に駅のアナウンスが鳴った。


「3番線に到着の列車は、、、、、、、」


オレンジ色の列車がホームへ入ってくる。


ゴウは、胸ぐらを掴んだままその男を

振り回しながら、ホームで流れるメロディーを

口ずさみ、その腕をホームの外へ出した。


まるで、社交ダンスの最後の様な形。

パートナーを海老反りにさせた形だ。


いやそんな紳士のダンスと一緒にしては失礼だ。


電車は段々近づいて警笛が鳴る。


さすがに運転士もそれに気付いたのか、

ホームには、凄いブレーキ音が響く。

聞いてると身体が痒くなるキィーって音。


俺は、

「ゴウ、やり過ぎだ!」

と叫んだ。


電車は俺達の前を通り過ぎて停車した。


するとゴウは、笑いながらその腕をを戻してこう言った。


「ユウ、どうだった?俺達のダンス」


俺は

「やり過ぎだ。お前はいつも。」

ゴウは笑顔で

「仲間がやられてるんだ。それを守るのが頭だ」

「じゃーなユウ、たまにはルートに顔出せよ」


駅員と警察がこちらへ向かって走ってきた。


ゴウは、最後に

「何か困った事があれば先輩の俺を頼れよ」

と言いながら他の連中達と走って逃げて行った。


先輩って、まったくあいつは何様だ。

その横では、あまりの恐怖に腰を抜かしたまま

動けない状態の男がいた。


ルートとは、ゴウ達の溜まり場のゲーセンだ。


俺と副会長はホームで停まってる電車へ乗った。

副会長は、俺の袖をまだ握りしめていた。

「大丈夫か?びっくりしたろ?」

「大丈夫だよ」

少し声は震えていた。


空いてる席に座り

「でも、少し怖かった。会長のお友達?」

「あぁ幼馴染の親友だ」

「引いたか?」

と聞くと

「引いてないよ。」

と言って握っていた袖を離した。


「もしかして、あの人がウチの学校の

               危険人物?」

「まーたしかに。でも違うんだ。

 噂されてる危険人物は3年にいる。

 ゴウと俺は歳は3年だけど、実際は2年と1年。

 その噂の奴等は3年にいる1コ上だ」


察しのいい副会長は

「えっ?じゃー、、、」

と聞くと俺は


「この学校には、あと2人ダブりがいる。」

と答えた。


車内アナウンスがながれ、扉が閉まり電車は

走り出した。

               

1限目Cに続きます。


誤字脱字があるかと思いますが大目に見てやってください。

あと、感想などいただけると今後の活動の糧になりますのでいただけるとありがたいです。

これからも不定期ではございますがアップしますのでよろしくお願いします。

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