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現実逃避からの異世界冒険物語  作者: Piro
ジャック・ビーンとコンビ編
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第四十三話 「うす。」

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

11月2日 16:00

 ファミリアに戻った俺はキッチンに向かう。

「今戻りました。」

 キッチンには水回りの掃除中のエイラさんがいた。

「お帰りヒロシ君。その鍋はどうしたの?」

 エイラさんは俺が両手で持っている鍋を指さす。

「今日のクエストの戦利品です。皆さんでどうかなと思いまして。」

 俺は鍋をディナーテーブルに置く。

「うわ。これシチュー?」

 エイラさんがテーブルに近づき、鍋のふたを開けた。

「そうです。今日ジャックとホーンラビットの討伐クエストをこなしてきました。」

「ホーンラビット素早かったでしょ。」

「はい、なかなか捕まえられませんでした。」

「て事はこのシチューはホーンラビットの?」

「肉が入ってます。ラビットの肉は苦手ですか?」

「ううん。全然大丈夫、ありがとう。今日の晩御飯で出すね。皆も喜ぶと思うわ。今日はエースとキッドも帰ってくるから。」


 晩御飯ではシチューとエイラさんの手料理を食べながら皆と話した。皆俺の初討伐クエスト達成を喜んでくれた。


11月2日 20:00

自室

 俺は日課の日記を書き終え、ステータス画面を見ている。予想通りレベルが1つ上がっていた。最近レベルが上がると動きが少し良くなる事に気づいた。これは多分レベルが上がったことで身体能力が上がっているからだと思う。セロではレベルが上がるとスピードやスタミナ、耐久などの身体能力が少し上がる。それには前から気付いていたが、あまり実感がなかった。だが、戦闘中や冒険中に上がると実感しやすい。今日も後半スピードが上がってからは、ホーンラビットの捕獲率が上がった。

(いつも1日の終わりにステータス画面確認するから分かりにくかったけど、途中で上がっているんだよな。ゲームだと効果音とかで教えてくれるけど、この世界でもそれは無っかたしな。どのタイミングで上がったのか分かりづらい。)

 とりあえず、レベルポイントを何に使うか考える。今日感じた事だがスピードが足りない。一応ホーンラビットは捕まえられたがもっと早く動けたら、早めにクエストを終えれたかもしれない。という事でレベルポイントは脚力強化に使った。今のところスピードに関するアビリティは脚力しか持ってないからな。ステータス画面の脚力の説明が少し変わった。

 脚力:足の力が向上する。壁登りが可能。

(なんか出来る事を教えてくれてる。壁登りってなんだ?明日試してみよ。)

 これで明日は今日よりホーンラビットをうまく捕まえれると思う。ちなみに今日の打ち上げで明日のクエストもホーンラビットの角収穫に決定した。明日も早いから早めに寝よ。


11月3日 7:00

「おはようっす。」

「おはよう。」

 俺達は昨日と同じくギルドのホールで待ち合わせた。

「先に着いたんで依頼書取っておいたっす。」

「おう。ありがとう。んじゃ、並ぶか。」

「うす。」

 昨日と同様受付に並び、職員に報告してベーテの森に向かった。

そろそろ今章クライマックスに差し掛かります。

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