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夢幻への再臨  作者: 柴光
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48 対天皇竜〜ソラノハシャ〜

転移者 32歳 男

前世の死因、事故死

 




 朦朧とする意識の中で、焦げ臭さと耳に響く警報音で正気を取り戻す。


「俺は…そうだ」


 大空の下を飛ぶ空母『ズイホウ級』から出撃した機械兵『エキュレイユ』を駆り、空の覇者と呼ばれる巨大な怪鳥『ルフアフィス』との空中戦の最中に地面へと叩き付けられたんだ。


「クッソ…あんな奴に勝てるのか」


 あのルフアフィスっての、翼を広げた状態だと俺達の母艦に引けを取らないデカさを有している。

 そんな奴と俺達八人の機械兵部隊、サブリーダー率いる召喚士部隊が戦闘を繰り広げていた。


「早く戻らなければ」


 操縦桿を引いて仰向け状態を機体を起こそうと試みていると、警報音に混じって無線が届いた。


『おい、無事か!?』


 銀色のバルディエルに乗る実質的な隊長からだ。


「自分はなんとか。だけど機体が操作を受け付けません」


 そう、さっきから桿もペダルも無反応なのだ。


『それなら機体を破棄して退いていろ。…っ!!後は我々がやる!』

「りょーかい…ご武運を」


 隊長はルフアフィスの風魔法をアンチマジックコーティングが施された大剣で防ぎながら反撃する隙を伺いっていた。

 あの機体は俺達のモノと違って飛行能力はないが、特徴の一つである高い推力を用いて擬似的な飛行を行いながら斬りかかっている。

 四方から飛び交う機械兵達のエネルギーライフル、複数の召喚獣による魔法やブレス攻撃がルフアフィスを襲う。


「羽虫共が!!我に集るなっ!!」


 ルフアフィスの怒号と共に放たれるブレス。

 その直線上に居た仲間二人と召喚獣の一体『ブリッツェンドラゴン』が焼かれ堕ちていく。


「あの野郎…俺の友を…」


 胸部から下を失った四番機にはこちらの世界で意気投合した無二の親友が搭乗していたというのに…頼む、何としてもあの化け物を倒してくれ。

 涙を堪えて願う俺に、今だ放たれ続けているブレスが辺りを薙ぎ払いながら迫っていた。

 俺を守ってくれるのか、黄金の盾を構えながら間に割って入る召喚獣『アキレウス』だが、ブレスを止められたのはほんの一瞬。


「あぁ、二度目の人生があっただけマ」


 ぼやき終える前に俺は文字通り塵と化した。

 いや、塵すら残らなかっただろう…

 かつてジズを苦しめた厄災の三竜と恐れられた一柱の力か…ヒトが挑むには………無謀だった…





『アキレウス』

召喚獣

体力S 攻撃力B 速力A

 全長18メーター、黄金の丸い盾と白金色の鎧を纏う聖騎士とも呼ばれる召喚獣。

 絶対的な防御力を誇る盾を所有するが、天皇竜のブレスの前に敗れさった。







更新遅くなり申し訳ございません。

頻度は落ちますが、ちょこちょこまた更新して行きたいと思っておりますので宜しくお願い致します。

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