42 代償〜チノナミダ〜
転移者、20歳、女
前世の死因、他殺
冒険者として依頼をこなして行く中で、召喚士に目醒めて強力な召喚獣達と契約し、さらなる成長を成したはずだった。
召喚士として成功を収めた私は慢心していた。
今回の依頼である[組織化した賊のアジトの発見、殲滅]に私一人で十分だと赴き、アジトを見つけて強襲をかけたまでは良いんだけど…なんなのアイツ!開口一番、私に仲間になれとか言ってきて、怪しすぎて断るに決まってるじゃん?そんで召喚獣の一体『王虎』を差し向けたらアイツの召喚獣『青竜』に返り討ちにあうし。
レクスシャイルは上級の召喚獣なのに…一体でこのザマならと、黄金の怪鳥『ネヴァン』、巨大蛇型の『蛟竜』、闇精霊『シェイド』火精霊『フューリー』を喚び出した。
流石に息が上がって苦しさを感じるけど、この子達相手にアイツ一人とその召喚獣じゃ太刀打ち出来ないでしょ…ってなんで増えてるのよ。
私が夢中で口上を唱えている間に向こうにも『黃竜』と『煌竜』が召喚されていた。
「ばっかじゃないの…」
「もう止めておけ。誰もお前を殺そうとなんてしない」
「はいそうですかと聞ける訳ないでしょ!!皆お願いっ!」
「…何故聞く耳を持たないんだ」
四体の召喚獣は各々が得意とする攻撃方法で三体の竜に挑んだものの、ブルードラゴンの氷結魔法、ガーベラドラゴンの雷魔法、ブリッツェンドラゴンの光弾の魔法でこちら側の攻撃は打ち消されて次に放たれた三体のブレスによって壊滅させられてしまった。
「そんな…私の召喚獣達が…」
「諦めろ、このまま去るなら後は追わない。互いに忘れ「まだよ!!私の本気でアンタ達に痛い目見てもらうんだから!」
「バカが!それ以上は止めるんだ!!」
もう後には引けない、苦しい…でもここでやらなきゃ私の冒険者としての意地があるんだから。
「星揺るがす一撃、世界の終焉奏でる四重奏を謳え。星間弾道ミサイル『ハルマゲ…ッカハ……えっ?」
召喚口上を唱え終わろうとした時、苦しさが増して口から血を吐いてしまった。
「ハァ…ハァ…く、苦し…うっ!ゲホッ」
血が止まらない…吐いても溢れてくる…鼻血も…視界まで赤い………なんで…
「だから止めろと言っただろ。生命力を使い過ぎたんだ」
「そ、んな…私は…まだ…」
「アーティファクトサモンは最上級連中より負荷がデカいの知らないのか?」
「その、くらい…ハァハァ…」
「もう、長くはない」
この程度で私が…私自らが自滅するなんて…苦しい…悔しい。
「悔しい…」
止まらない血は地面を染め上げ、意識を失うと同じくしてベチャりと頬が紅く塗られた。
「終わったかしら?」
「あぁ…残念な結果だ。話しを聞こうともせずに死んでしまった」
「貴方に任せたのが間違いだったようね」
「俺のせいなのか?」
「仲間に誘ったんだろうけど、顔が怖いから誤解されたのね」
「それは…どうにも出来ないだろ」
「まぁ、過ぎてしまったことは仕方ないわ。その人も被害者なんだし丁重に葬ってあげてね」
「あぁ」
『レクスシャイル』
召喚獣
体力B 攻撃力A 速力A
全長五メーター、王虎とも呼ばれる銀色の虎型の召喚獣。土魔法を得意とする。
『ネヴァン』
召喚獣
体力A 攻撃力B 速力A
全長10メーター、黄金色に輝く怪鳥型の召喚獣。風魔法を得意とする。
『ウォータードラゴン』
召喚獣
体力A 攻撃力A 速力B
全長22メーター、紺色の鱗を持つ蛇型のドラゴン。 上級種に位置し、水魔法を得意とする。
『シェイド』
召喚獣
体力A 攻撃力A 速力C
闇の上位精霊体、女性の人型で全長が影のように黒い。
『フューリー』
召喚獣
体力B 攻撃力A 速力B
火の上位精霊体、炎が男性の人型を形成した姿をしている。
『星間弾道ミサイル ハルマゲドン』
アーティファクトサモン
他の星に設置された砲台から放たれる超長距離無線誘導制御機構付ミサイル。
破壊力は制御された状態で200メガトンにも達するが、前大戦中使用される事はなかった。
『ブルードラゴン』
召喚獣
体力A 攻撃力S 速力A
全長15メーター、青竜とも呼ばれる西竜。
水(氷)魔法を得意とする上級種で、打撃技も強力である。
『ガーベラドラゴン』
召喚獣
体力A 攻撃力S 速力A
全長30メーター、黄竜とも呼ばれる東方竜。
風(雷)魔法を操る上級種。
ある地方では神の使いと伝えられている。
『ブリッツェンドラゴン』
召喚獣
体力S 攻撃力A 速力A
全長12メーター、上級種であり煌竜とも呼ばれる橙色の西竜。
光魔法を得意とするが、近接戦は好んで行わない。
誤字報告していただけて誠に有難うございます。
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