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ドキドキ収納上手!貴方の素敵な下心。

俺、21才ニートで宇宙海賊。船長おれ他に乗組員二名。桃色欠陥セクサロイド♀そしてガチムチウホッな残念セクサロイド♂で人間俺だけ?あ、あと手乗り宇宙タコか。

「このばかちーん!また変わったトラップ仕掛けやがってー!」


「いや~んご主人様~!堪忍して~!」


堪忍してますこんばんはおれです。いや俺です。


前回拾った宇宙タコ、いたずらっ子のブラックホール悪意が規制される箇所に寄生させて格安去勢されかけましたが…、


天才俺君考えた!


「無重力セクサロイド・宇宙で夢中、タコ注入!魅惑の触手プレイ月面付近編」ってタイトル付けて、月面と周辺コロニー近辺のネット上にペイパービュウで垂れ流してみたの!



そしたら変態なお客様から多数のご支援をいただき、少なからぬ温かいご支援(閲覧料)をいただけました!


「本当にカワイイセクサロイドたん」

「もはや突っ込む勇気マジ欲しい」

「キャノピーに映り込んでるのご主人様?」

「肉欲のままにリビドー開放」

「自宅まで送迎してくれなさいませんか?」


等、のゲスなメッセージで端末満タン俺感嘆。


てな感じでPVガチで増えた!だいたい5000

…。


微妙。


笑いが止まらない程じゃないが、もし宙域で漂ってるの見つけたら船外作業服に袖を通す位の額。


「ねぇ、ご主人様~!そろそろあたしの名前、決めて欲しいよぅ…」


おねだり上手な奴だな。



そうか、そういえば、コイツに名前つけてなかったな。


「おーいタコツボ女ーこっちこーい。」


「や~ん何だか物凄く時代がかった名器の呼び名みた~い!」


つくづくコイツを作った、いや脳内メモリーの設定した奴の狂気っぷりが本当に怖い。


※※※※※※※※※※※※※


「んで電力消費型スペースデプリちゃん、どんな名前がいいんだ?」


「ん~と、カワイイ名前がいーなー!」


当て付けの罵倒はまったく意に介さず、何の参考にもならない無駄な高スペック。


「それじゃナイアーラホテップとかどーだ?」


「あきらかに何か黒々とにじり寄ってアウトな気がするからパスパス!」


顔の前で手をフリフリしながら返答するのも精神的ダメージ高いな。


ん~、しかしねぇ…俺名前つけるの苦手だし。


名前?


そーいやもう一人名前知らない奴居たな。


そういやあいつどこにいるんだ?


「あ、旦那様おはようございます。」


よりによって、船外活動監視モニターから音声と共におはようコールとは…


「まぁ、死なないんだからもう気にしない。おはよう。君は何してるの?」


「新しい旦那様、ただいまアンテナの角度を正そうと船外活動作業を続けています。」


それはいい。だが、なぜ…服を着ない。そういや奴用の船外活動服なかった。


ん、思い付いた。


「…スッパ。お前はスッパと名付けよう。改めておはようスッパ。」


「……はい?あ、聞き逃しました。もう一度お願いします。」


さ、飯にするか。戸締まりして。


※※※※※※※※※※※※※


「たらららーん。今日のメニューはこちら!」


《月面コロニー謹製:完璧バランス・月見うどん&ホウレン草白和え味》


「…炭水化物、たんぱく質、食物繊維、その他をバランスよく配合したシリアルを飲み下しやすいジェルで和えた…和えるな。あとシリアルにするな。」


どうもこの完璧バランスシリーズには素晴らしいセンスがある。それも無意識の悪意。


月見うどん味のシリアルはまぁ、許す。だが、それをなぜ添え物として、ホウレン草の白和えをターゲットに据えたかが判らない。



てか、みんなまとめて食べる奴いねぇって。


だが、これしかない…じゅるしゃり…合わない。


「はぁ、御馳走様。」


そのあと船外活動作業用ハッチの開閉をして全裸マンを入れた。


※※※※※※※※※※※※※※


「お前は月面コロニーで出会ったから、つきみ、ってのはどうだ?」


…あれ?反応薄いなぁ。もしかして、やっちまった系?…


「つきみ、…普通の…名前を…」


あ、なんか、何て言うか、



「ありがと!ありがと!ご主人様大好きあぁ~ん大好きぃ~あれはちっさいけどこんなおバカで役立たずのあたしを置いてくれる情け深いご主人様と出会えてマジうれしいです~!これからも、つきみ、って呼んでくださいねェ~!!あと今から姦っていただこうマジほんと。」


最後なんかじじ臭かったが、まぁ好反応だな。


「盛り上がっている所で恐縮ですが旦那様、こちらに所属不明の航宙船が近寄っていますが、いかがいたしますか?」


スッパ(仮)が恭しく聞いてくる。


うん、まず服を着ろ。話はその未格納の大砲を収納してからだ。


大人しく収納に励むスッパ(仮)を無視してさっそく新たな問題を処理すっか。


「…所属星系不明、識別信号反応なし。明らかな違法対応、っと。」


自分で言うのもあれだが、実は俺、暇なのをいいことに、そこらへんの予備知識だけはバッチリ一夜漬けしてやんの。


だから、これが宇宙海賊特有の「自主臨検行動」の前兆だって位丸判り~。


要は燃料漏れとかしてる航宙船に「おいお前危ないから教えてやるよ」的な好意で近付くのを自主臨検行動って言うの。


で、その他に、故障して漂流中と見せかけてガバチョと襲いかかる手段が、星系不明識別信号反応なし、で近付くやり方もあるけど、それを2つまとめてやるなんて、なんて欲張りさん!


「宇宙海賊に海賊行為するなんて、海賊の風上にも置けないスカトロ野郎です。そんな変態さんはビシッ!!っとやっつけてしまいましょう!ご主人様!」


うん、カッコいい閉め方したつもりなんだろうけど、つきみ、隣のスッパ(仮)、結局大砲は仕舞わなかったようなの、無視してるよね?


てな感じで宇宙で対決~。


「…うわ、俺、宇宙でドンパチ初めてなんだよな…」


俺氏、真の童貞より先に戦争童貞の危機!!


せめてつきみに大切なパーツ付けてから死にたかったのに…じゃなくて、付けて試してからか。



これから宇宙と俺の平和を守るため。共食いしま~す。もし儲かったらつきみに新しいギミックを付けます。ロケットパンチでも豊胸でもありません。

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