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ハーレムは目指さない!~異世界探訪記  作者: ウルカムイ
第一章 ようこそ異世界へ
20/116

エイシャー家の男

台風が過ぎましたが、皆様の土地の被害はいかがでしたか?

天災は避けられませんが、減災はできます。

「いのちだいじに」を優先にしましょう。


ユニーク、700人を超えました。

ありがとうございます。


本日はちょっと長めです。

『サリバン、これはどういうことかな?』

 ユーリ・エイシャーと呼ばれた男がいう。

 エイシャーは、風魔法の家だっけか。

『どういうことって、ウィドの実があるからと聞いたんで、こいつに案内してもらってたんだ』

『そういうことではなく、その他所者をなぜ受け入れているのかと聞いている』

『それは村長の判断だ。それより、なぜここにこれたんだ?』

『村人が新しい人がいると騒いでいたから、見張り小屋にいったが、だれもいなかった』

 おろ、ツッチーはどっかにいったのか?それとも、隠れたのかな?この人、怖そうだし。

 じっと見ているとVR表示が開いた。


 ユーリ・エイシャー 28 

  HP310/MP235

  適正 物理 風/火

  スキル 剣 弓 指揮 魔法・風 魔法防御 工芸


 おお、結構強い?総合的にはサリバンさんより強いかもしれない。

 でも、年上に向かって言う言葉使いじゃないよなぁ…やっぱり四家って立場が強い?

『気になって、村の外を見回ったら、見慣れない小路ができていたので、入ってきた』

『よくこっちだと分かったな』

『新しい足跡があったから』

『ふむ、それで、何が言いたいんだ』

『余所者を軽々しく村に入れないでもらいたいといっている』

『それは村長が決めることだ。たとえ四家の一翼といえど、それは口出しできないぞ』

『だから、こうやって検分に来た。これでも、村の守り手だから』

『こいつは、大丈夫だ。一晩一緒に過ごして、問題はないぞ』

『そう言って、この前の商人には騙されたではないか』

『あれとこれとは、勝手が違うだろ』

『まあいいです。それはそれとして、直に見て判断します』

『好きにするがいいさ』

 サリバンさんがこちらを向いて、いう。

『というわけだが、少しの間頼むな』

 うなづいて、肯定する。

 たぶん、頼むなの意味に、水魔法は隠せという意味も含まれているんだろうな。


『ところで』

 ユーリ・エイシャーが話し始める。

『最初の広場にあったヘビクチは誰が倒した?』

『ヘビクチ?あれは、ヘビクチって名前なのか』

 ヤトガミって、ヘビクチってあだ名がついていたんだ。あれ?ヤトガミは名前じゃない?

『本当の名前は知らないが、ヘビクチがいたおかげで、この辺りには生き物が少ない』

 そうそう、ロッポと赤イノシシと空を飛んでいた鳥みたいのしか見なかったよ。

『それなら、こいつがやったらしい』

 サリバンさんはそういってシルバを指した。

『こ、こいつは。石人形…お前、絡繰師なのか』

 首をかしげる。

 というか、いままで目に入ってなかったんかい。

『こいつ、セーキというんだがな、こいつが連れてきたんだ』

『彼が操って倒したというわけですか』

 少し警戒するような言い方になった。

 身振り手振りで、否定する。

『うまく話せないんだ。こっちの言うことはわかるから、聞こえないわけではない』

 サリバンさんが補足してくれた。

『ならば聞くが、あれは相当強い。王軍の小隊ごときでは歯が立たないほどに。それをどうやって倒せたのか』

 首を振って、わからないと両手をひろげて見せた。

『なに、お前がやったのではないのか?』

 シルバを指さして、槍で突き刺したようなジェスチャーをする。

『それを操ったのではないか?』

 首を振って否定する。

『操ることなしに動くことができるのか?』

 肯定する。

『ばかなっ!そんなことができると、聞いたことがない!』

 ユーリ・エイシャーは、自分の胸倉をつかんできた。

『おい、やめろ』

 サリバンさんが制止する。

『王都でも聞いたことがない。人形が自分勝手に動くなんてこと。お前、何者だ!』

 竹中清貴ことセーキです。

 すると、シルバがユーリ・エイシャーを担ぎ上げてしまった。

『おい、離せ。なにをする』

 シルバの頭の上でジタバタするのをみると、ちょっとかわいいと思ったのは、気の迷いに違いない。

『そりゃ、主人がせめられたら、かばうだろう』

「シルバ、大丈夫だから。おろして」

 地面におろされたユーリ・エイシャーは、ようやく落ち着きを取り戻した。

『と、取り乱してすまなかった』

 右手を振りつつ、否定した。

『自分で動くことができる石人形というのは、聞いたこともないし、過去の文献にも見当たらなかった』

『おまえさんだって知らないことくらいはあるだろうよ』

『王都の学院で魔法に関する文献は読み漁った。禁呪といわれるものも見てきた』

 魔法じゃないですね、たしか、加護のメニューでしかないですから。

 というか、魔法にも石人形があるのか…、おろ?

『絡繰師が石人形を使役したということは読んだことはある。それ以外にみたことはない』

『まあ、あれだ。細かいことは村長のところでやろう。とりあえず、もう少しいいところで野営しようや』

『わかった』


 少し先まで進むと、ちょうど湧き水が出ているところがあったので、野営地にすることにした。

『セーキ、今日はここまでにして、かまど、作ってくれ』

 うなづくと、石板を設置した。

 それから、石鍋がおけるように、土壁を調整してかまどを設置した。

『うまいものですね』

 ユーリ・エイシャーが話しかけてくる。

『ところで、それは魔法なのですか?詠唱がなかったように思うのですが』

 あ、まずいことをしただろうか?

 視界に置いたアイコンでサクサク作ってしまったのだけど。

『魔力の流れは感じましたが、魔法とは少し違いますね』

『ユーリ、あまり突き詰めても仕方ないだろ、話せないんだから』

『そうでしたね。村長のところでもう少し詳しく話しましょう』

『そうだぞ。とりあえず、適当に煮てしまおう。なにか材料はあるかな』

『それでは、わたしは干し肉を出しましょう。少しは腹持ちがいいはずです』

『おお、ありがたい。こいつとだと草ばっかりだったからな』

 すみませんね、草ばっかりで。

 でも、あなた、おいしそうに食べてたじゃないですか。

 少しばかり恨めしそうな眼をした。

『そう、怖い顔をするな。やっぱり肉でがつっとこないとな』

 サリバンさんが言い訳をした。

『ところで、何の肉なんだ』

『大イノシシの肉ですよ』


 え?いま、なんといいましたか?

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