自動整列は必ずはずします
ブックマークいただきました。
ありがとうございます。
きょうは冷やしラーメンでした、おいしかったです。
それから、評価もいただきました。
期待を込めていただけたんでしょうか?
ドキドキします。
思わず声が出そうになったけど、なんとかおさえた。
サリバンさんは寝息を立てている。
シルバはちらりとこっちを見たが、すぐに周囲の警戒に戻ったようだ。
なんだ、これは?いつでた?というか、なんかした、おれ。
視界の、左上あたりに赤っぽい横向きのラインと青っぽい横向きのラインが縦に並んでいた。
青いラインが半分くらいになっていたから、たぶんMPなんだろう。
少し透けているほうがいいなぁと思いながら見ていると、薄くなった。
ほほう。
数字も出せるんだろうか?
数字…数字…数字…でんっ。
うまいこといかないんだよな。
ん?まてよ…。じっと手を見る。
竹中清貴/セーキ
HP180(+420)/MP0(+288)
適正 土/火
スキル 異言語理解 土の加護 鑑定(VR表示) アイテムボックス
固有スキル サターンの加護
数字のあたりをじっと見つめる。
そのまま、枠の外まで引っ張る。
マウスでドラッグする感じを念じながら、引っ張る。
そして、はなす感覚を強く念じた。
ステータスバーの横に、少しずれてだったけど、張り付いてくれた。
パソコンの画面かよ。
念じることで、調整や配置を変えたりすることができる。
マウスポインタとか出ていれば、もっと楽なんだけどな。
そこまで便利にはなってないのか。
まあ、普段からマウスポインタがあれば邪魔といえば邪魔か。
VR表示からドラッグすることもできるとなると、ショートカットみたいだな。
ショートカット?
むむ?それは気が付かなかったな。試してみようか。
たしか、スキルから使える魔法の一覧を出したんだっけ?
ええと。
初級 土つぶて 投擲できるサイズの石を生成させ特定の方向に飛ばすことができる
ショベル 特定の地面を一定程度の分量を掘っていくことができる
土壁 土壁を盛り上げることができる
土脈 地面に足を置いているときに限り、体力やケガの回復が可能となる
土人形 加護持ちのみ。手のひらサイズの人形を生成し、簡単な使役をすることができる
土【 】 【 】内に対象物を指定することができる 土で生成可能なものなら生成できる
でたでた。
道具とか作っていたのが追加になっているな。
んと、とりあえず土つぶてでいいかな。
じっと見ながら、表示枠の外に持ってくる。
そして、はなす感覚を強く念じた。
視界の右上のほうに【土つぶて】と表示された。
ちょっと邪魔かな…あとで調整しよう。まずは実験だ。
誰もいない方向に右手を突き出し。視界の中の【土つぶて】をクリックした。
右手にできた石がまっすぐ飛んで行った。
うむ。
連射できるかな?
立て続けにクリックた。
そのとおりの石がヒュンヒュンいいながら飛んでいく。
これで、戦えるぞ!
いえ、できませんってば。
そもそも威力が足りないのもあるけど、視線が取られるからなぁ…。
的に当てる感じがしない。
かといって、視界の真ん中に置くのもいろいろ不都合があるしなぁ…。
意外に中途半端なんだなぁ。
というか、戦闘に不向きなんだね、これは。
それでもルーチンには有効だな。
魔法を重ねて掛けることもないから、石板を置くくらいならサクサク進みそうだ。
それからしばらくの間、視界の表示をいじってみた。
とりあえず、ステータス系は左側に、能力系を右側に。
【土つぶて】はなんと、アイコンに変化して石のマークになっている。
アイコン用の素材って、どこにあるんだろう?一覧とかみられるのかな?
唯一、防御に使えそうな石壁を視界の真ん中になるべく小さくして貼り付けた。
これで、いきなり襲いかかってこられても、まあ何とかなるだろう。
石鍋や石鎌とかは、うまくいかなかった。
【】の中の入力の仕方がわからなかった。
もう少しやり方を工夫すれば、やれるんだろうな。
MPが3分の2くらいまで回復したので、あとひと眠りすればいいだろう。
でも、その頃は暗くなるしなぁ。
今夜も野宿…かな?
そういえば、ほかのスキルとかも分類表示ってことなのかな?
アイテムボックスはなんとかモノにしたいよな。
異言語理解も突き詰めれば。話すこともできそうな感じもするし。
うつらうつらしていたら、サリバンさんが声をかけてきた。
『そろそろどうだ?』
ステータスをみると、5分の4くらいまでか。
少しは先に進めるかもしれないね。
うなづいて、肯定する。
『よし、じゃあ少し進もうか。また頃合いを見て野宿だな。少し傾いてきたからな』
また獣道を戻りながら、石板で目印を作りつつ、ステータスの動きをみていた。
少しばかり、消費が少ない感じがする。
だいたい12前後で減っていってる。
数字にぶれがあるのは、サイズとか一律じゃないからだろうな、きっと。
でも、おかげで休憩前よりは数が稼げそうだ。
20枚くらいを作り終えたときだった。
シルバが突然、自分の前に躍り出てきた。
「ど、どうしたんだ、シルバ」
『お、何かが来る』
「え?」
サリバンさんは、持っていた弓を前方に向けて構えた。
なにも気配が感じられない。
じっとしていると、ようやく足音がし始めてその姿を現した。
『ユーリ・エイシャー』
サリバンさんがつぶやく。