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郵便屋さんの事

前回は、無事、加奈子さんを見つけ、役場で公共事業の事と、

村の条例の事を聞きました!村の条例はまだやらなくてもいいかな…?


そして、私はマカロン村に着いた。

あ、彩音ちゃんに電話してない…でも、今は公共事業やってるから役場にいるかな…

私はそう思いながら役場に向かった。

「彩音ちゃんいる~?」

私が役場に入ってそう言うと、彩音ちゃんが机でだるーんとしていた。

「あ!村長さん!ご、ごめんなさい!だらしないところを見せてしまいました!

 あ、公共事業も終わったようですよ、見に行きますか?」

彩音ちゃんにそう言われたので、まずは公共事業がどうなっているか見に行くことにした。


「晴木さん、亜紀さん!終わりましたか~?」

彩音ちゃんが外に出てそう言うと、亜紀さんと晴木さんがいて、私たちにこう言った。

「はい!終わりましたよ!また何かあったら呼んでくださいね!」

そういって晴木さんは行ってしまった。

「ごめんね、うちの弟はいつもこうなんだ。晴木の事が心配だから、私ももう行くね」

亜紀さんもそう言って行ってしまった。

「はい!ありがとうございました!さて、出来栄えはどうですか?!村長さん!」

出来栄えかぁ…出来栄えと言われても、公園によくあるベンチって感じだから感想とかもないんだよなぁ…

「良く出来ていると思います」

うん、これが一番いい感想だよね。

私がいろいろ考えていると、彩音ちゃんが「そうですよね~」と言っていた。

「あ、そういえば、クエストの方はどうですか?」

彩音ちゃんにそう言われたので、私はこう言った。

「今日やろうと思ってたんだけど、彩音ちゃんに聞きたいことがあってきたんだ」

私が彩音ちゃんにそう言うと、彩音ちゃんは、

「ええっ!早くクエスト、始めたかったですよね!ごめんなさい!では、早く役場の中に入って

 話しましょう!」

彩音ちゃんはそう言って役場の中に入っていった。

別にここでもいいんだけどなぁ…

まぁ、彩音ちゃんが中に入っちゃったから私も入るけど。


私が中に入ると、彩音ちゃんは椅子に座って待っていた。

「聞きたいこととは何ですか?!何でも行ってください!」

わぁ…彩音ちゃんがすっごいキラキラした目でこっちを見てくる…

私が何か質問をするときいつもこうなんだよなぁ…

「えっと、ここって郵便屋さんってないんだよね?」

私がそう聞くと、彩音ちゃんは少し考えてから私にこう言った。

「確かにそうかもしれません…もしかして建ててほしいとか…そういう事ですか?」

彩音ちゃんはにっこりしながら聞いてきた。

「うん、あった方が便利だし、私も家族に何も言わずに村長になっちゃったからさ、一言言いたいな~…

 みたいな?」

私がそういうと、彩音ちゃんはまたにっこりしながらこう言った。

「実は…前から建てようと思っていたのですが、晴木さんたちが帰ってくるまで待っていたんですよ」

帰ってくる?ってことは、前からマカロン村にいたのかな。

「晴木さんたちは前からここにいたの?」

私がそう聞くと、彩音ちゃんはすんなりと答えを言ってくれた。

「はい、晴木さんたち、前まで旅行に行っていまして…で、建物を建てられる人がいないので、

 帰ってくるまで待とうという事になったんです」

ふむふむ。じゃあ、今なら作れるってことか。

「なので、明日から作る予定なので、一週間は公共事業をできません!ごめんなさい…いうのを忘れて

 しまって…」

彩音ちゃんがしゅんとしていたので、私は彩音ちゃんにこう言ってあげた。

「大丈夫、私も気になっただけだから」

私がそういうと、彩音ちゃんはまたにっこり笑って、「そうですよね!」と言って、スキップして

役場を出て行ってしまった。


私も役場を出た。

中にいてもすることないしね。

私はできた、ベンチを見に行った。

「やっぱりすごいなぁ~…一日でこれが出来ちゃうんだもん」

私はそう思いながらVHフォンでクエスト画面を見た。

えっと…なになに?

「私は、ほかの町から来たんです。で、前に住んでいた町から持ってきた宝物があるのですが、

 なくしてしまったんです…その宝物はあってから話すので、見つけてください!

 私は、赤い屋根のお家にいますので、そちらに来てください」

赤い屋根の家かぁ…一つだけなら分かるけど、何個もあったらわかんないよね?

あ、2,3個ぐらいなら分かるかなぁ…

とりあえず、パソコンで調べてみるか。

あ、外に出なければよかった…

私はまた役場の中に入って、パソコンで村の地図と、家の場所を調べた。

「…あ、赤い屋根は…3つか。赤い屋根でも右とか言ってくれればいいのに…

 そうすれば早く見つかるのになぁ…ま、探すしかないか」

私はそう思いながら役場を出て、一件目の赤い屋根の家に着いた。

『ピンポーン』

私がインターホンを鳴らすと、おばあさんが出てきた。

「村長です。あなたがクエストを依頼された方ですか?」

私がおばあさんにそう聞くと、おばあさんはちょっと考えてから私にこう言った。

「私ではないと思うわ。多分、一番左上にある家じゃないかしら?この前私に、無くし物をしたっていう

 話をしたから」

左上…意外と遠いな。まぁ、早くわかってよかったわ。

「ありがとうございます。それでは行ってみますね」

私はそう言っておばあさんの家から離れた。

にしても、おばあさんの友達ってことはおばあさんなのかな?できるだけ若い子がいいけど…

私はそう思いながらもう一軒の赤い屋根の家の前に来た。


「さてと、ここであってるかな?」

私がぶつぶつ言っていると、家の前にある女の子が来た。

「えっと…どなたですか?あ、もしかして、村長さんですか?あの、私が依頼をお願いした、奈美です。

 あの…私の宝物は家の中で話すので、家の中に入ってください!」

女の子はそう言って、早歩きで家の中に入っていった。

…とりあえず、家の中に入るか。じゃないとクエストも進まないし。

そして、私は奈美ちゃんの家の中に入った。

「で、私の宝物なんですが…私の宝物の、オルゴールがなくなってしまったんです!」

お、オルゴール?お値段が高いものなのかな。でもそれだと他の物を盗みそうだし…

あ、盗まれたっていう事もわからないのか。落とした…って事は無いはず。わざわざ持ち歩かないもんね。

「えっと…最後に見たのは?」

私がそう聞くと、奈美ちゃんは「えっと…」と言ってから教えてくれた。

「確か、一昨日です。一昨日、私が友達と一緒に遊んでる間…かな?」

一緒に遊んでる間?じゃあ、その子が犯人なんじゃ…

「で、私の友達に聞いてみたんです。私のオルゴールを知らないかって。でも、知らないって

 言ってました」

うん、犯人だったらそりゃあ知らないって言うでしょ。

ま、その人にもう一回確認しに行って、その間に奈美さんには部屋の中を探してみる。で、いいかな。

「あのさ、私がその友達にもう一回聞きに行ってみるから、その間に奈美ちゃんは、家の中を

 見ておいてくれるかな」

私がそういうと、奈美ちゃんはコクンとうなずいた。

「じゃあ、その友達の名前を教えてくれる?」

私が聞くと、奈美ちゃんはすぐに教えてくれた。

「えっと、美咲ちゃんです」

美咲ちゃんか。じゃあ、住民さんたちに聞き込みをして、どこにいるか聞くか。

「ありがとう、じゃあ行ってくるね」

私はそう言って、奈美ちゃんの家を出た。


「さてと、近くにいる住民さんは~っと」

私がキョロ距離していると、後ろから由香利ちゃんが来た。

「村長さん、何やってるの~?」

私は、美咲ちゃんという子がどこにいるのか聞いてみた。

「ああ、美咲おねえさんなら、さっきアップルタウンの方にいたよ。確か…福屋さんだった気がする!」

おお!意外と知ってるじゃん。

「ありがとう、由香利ちゃん」

私がそういうと、由香利ちゃんは満面の笑みで、「ううん!いいの!」と言ってくれた。

うん、彩音ちゃんとか由香利ちゃんとか、かわいい子が多くていいよね、この村は。

私はそう思いながらアップルタウンへ向かった。

すると、そこにはレタスの森に向かっている女の子がいた。

「あの!私は村長なのですが、あなたは美咲さんですか?」

私がそう聞くと、その女の子は

「そうですけど…私に何か用ですか?」

と、ちょっとジト目で私を見てきた。

あ~…クールな子だ。よく友達になれたよね。でも、こんな子が盗みなんてするかな?

「あのさ、美咲ちゃんの友達の奈美ちゃんって子がいるでしょ?」

私がそう聞くと、美咲ちゃんは右上を向いて、

「…友達ではないわ、勝手にそう思ってるだけよ」

あれれ?家に呼ぶくらいだから、親友かと思ってたけど…何かあったのかな?

だってどんなにクールでもさすがに友達じゃないとは言わないでしょ。

「…奈美ちゃんのオルゴール知らない?」

私がまっすぐに美咲ちゃんの方を見てそう言うと、美咲ちゃんはちょっと起こった顔で、

「は?何で友達でもない人のオルゴールを?知ってるわけないじゃない。じゃ、私もう行くから」

美咲ちゃんはそう言って行ってしまった。


どうしよう…美咲ちゃんが奈美ちゃんの事を友達だと思わないと何にも話してくれなさそう…

…とりあえず、奈美ちゃんの所に帰ってこのことを話すかぁ…

そして、私は奈美ちゃんの家に行った。

私は奈美ちゃんの家の中に入って、奈美ちゃんにさっきの事を話した。

「えええ!美咲ちゃん…私はずっと友達だと思ってたのに…」

私が言った後、奈美ちゃんはとても悲しそうだった。

「あのさ、美咲ちゃんと何かあったの?」

私が奈美ちゃんにそう聞くと、奈美ちゃんは「あっ」と言って、お話をしてくれた。

「あの、私のお母さんと美咲ちゃんのお母さんはマンゴータウンにあるんですけど」

ん?マンゴータウン?また新しい街かな…

「で、私たちの学校もそこにあるんです。ですが、そこで私のお母さんと美咲ちゃんのお母さんが

 喧嘩しちゃって…美咲ちゃんのお母さんが美咲ちゃんに、あんな子と友達になるなって…」

…だから、美咲ちゃんは奈美ちゃんの事を友達じゃないって言ってるんだ。

でも、本当にそうなのかな?何か言ったら折れてくれないかな…

…美咲ちゃんってクールだからなぁ…

「私、お母さんに言ったんです。仲直りしてくれって。でも、お母さんは私の言う事聞いてくれなくて…」

う~ん…これだと、奈美ちゃんと美咲ちゃんの問題っていうよりかは、お母さんたちの問題って感じ

だね~…

…しょうがない、そのマンゴータウンと言うところに行くしかないか。

あれ、でもそこに行くまでは森があるんじゃないの?

もしかして、皆剣とか持ってるの?

「あ、マンゴータウンへは、電車で行けますよ」

電車…皆はそれで行ってるのね。

「ありがとう、じゃあさっそく行ってみるね」

そして、私は奈美ちゃんの家を出た。

すると、家の後ろから走っていく美咲ちゃんの姿が見えた。

…やっぱり、友達だと思ってるはず!


そして、私は駅について、マンゴータウンに行く電車に乗った。

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