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第七話
第七話
これはどういうことなんだ。
俺の知らないことばかりだ。
颯太の言っていたことから・・・時計。
俺がいままで後悔してきたことが、すべていい方向に変わっている。
よく周りを見渡してみると、ここは俺の部屋じゃない。
厳密に言うと、俺の持ち物じゃないものがある。
それらのものは、俺が買うか迷って買わずに後悔してきたものたちだ。
まるで、違う世界に来ているようだ。
「それはそうと、腹減ったな。まだなんも食べてねえわ」
突然、階段をけたたましく駆け上がってくる音がした。
「あんた、夜ご飯食べたの?」
階段をあがってきたのは母のようであった。




