訂正不能、撤回不可の日
ことのはタウンにも、少し変わった一日はある。それは音歌市とは異なり、『訂正不能、撤回不可の日』というお祭り、行われる。それは、ことのはタウンに伝わる石に、決めたこと変えたりしない意志を示すお祈りの日。その日に話したことは、本当になるといわれている。
そんな中、葵は違和感に気、取られる。人の声は抑えられ、返答は少なくなっている。話をした内容、叶ってしまわないようにするために、皆控えめになっている。ひと言話してしまったら、それは一生に影響してしまうからさ。
軽口や戯れ、未来に一生かけて影響させられたら、困ってしまうから、皆何も言わない。この日は、軽率に話した内容、何らかの力により、本当にさせてしまう日なのさ。これにより、決めたこと、変えられなくなって貫くしか無くなった道へと進行した人は、有名になっている。
ルール違反にならないように、徹底して基礎になること確認している。
そんな中、『やらかした人』は過去に沢山いた。
それは、この日とおんなし『訂正不能、撤回不可の日』のこと。
とある営利の商いの最中、契約案件に取り付く輩は、取引きの日程にこの日のこと、指定した。
セールス「くっくっく。取り引きの日程、この日にしてやった。これなら一回吐いたら一生に影響するからな。この会社の利益になるようなこと言わせられたなら、こちらの勝ちさ!」
相手の担当者はついに席に着く。
そうして、取り引きは開始した。
両方「よろしく申す」
しかし、そのとき、セールスは少し口に違和感あった。その時セールスの言ったのは…
セールス「よ、っきく、もぅす」
相手「えっ?」
セールス「すいません。しゃっくりしてしまいました。…ひっく。」
セールスは固まった。『しゃっくり』というついた嘘、本当になってしまったから。
言い訳すら、取り消せない。撤回不可の日の恐ろしさ、少し思い知った。
相手「ほう。そちらさんは、よく聞く申す方なのか。それはそれは。楽しくなりそうな予感しますな。」
セールス「あ…」
相手「今回は、双方共に有益な作用について話し合い、交流を深めましょう。」
セールス「ひゃひっ。お付き合い感謝致します。」
しゃっくりは止まらない。
そのまま話し合いは進行した。
相手「本契約に関する正式な意向は、双方共に安定した利益、得られる上、長期にわたり絶え間なく連携していけること。」
セールス「ええ。そしてこれはこちらとそちらの提案、ひっく」
相手「おや、それなら、机、もう少し低い部屋にいきましょうか。」
セールス「いえいえ!めっそうもない!」
相手「こちらに案内します。」
そうして、机の低い部屋に通された。
セールス「…通されたのはいかなる理由あってのことなのか?おしえてくれませんか?…さて。気は取り直して。本章に入りましょう。」
相手「……お教え致しますとも。あなた様は『よく聞く申す』と、申されましたな。そして、ひくいかのようなこといいましたな。それゆえ、聞き取りやすい環境、整え、低い机に致しました。」
セールス「反響しにくく、細かな音も拾いやすいと。感謝致します。」
相手「さて、本章に入るか。」
セールス「ええ、ええ!もちろん。今回の提案はこちら。書類、交換致しまひょうっ!!」
相手「ヒョウの斑紋、斑点模様の温もり布ならこちらに。」
セールス「ええっ!?いや、感謝します。」
相手「こちら、補足となる資料となります。」
セールス「拝見致します。」
相手「成立させたい案件の内容、詳細は記載してあります。」
セールス「これはこれは、理想的な上適切な意向、正規の回答として受け取らんす!!」
相手「なに!?受け取らんのか!せっかくよい案件、考案してきたのに!!」
セールス「いいえ!受け取ります!!」
相手「いいや!受け取らんと決めたことは変えたりしない!」
セールス「そんな!もう少し話し合い!!」
相手「成立しなかった!!さようなら!!」
そうして、提案は終了してしまった。そのあと、この者のしゃっくりは、治らなかったらしい。将来に影響してしまう怖さも、この祭りのいい所。一回話したことは叶う可能性あるという風潮は、叶えたいことのみ話すという言の葉の遊園。
本日もたのしきことかな。




