開始される展開
青々とした空の底から優しい光は現れて、シンとしたひそやかな音のしない空間に、そよそよと吹き抜ける爽風。足の先に白い花や、小さな若い葉達はカサカサと揺れる。
石の上に座り一息つくと、視界に入るのはぬれた草の上に乗る朝露に映る背景。
あわくうつくしいすりぬけるかのような風景には、何かのある気配はない。
ひんやりとしている爽やかな空気の行方は知り得ない。ほのかに心地良く吹くと、遠くへと移行していく。深く大きく息したら、落ち着いていく心。
新しいその日の開始、晴れやかな天気。
そらのひかり、ひろいしきち、はなのかおり。
最高の一日経過すると予想するくらいの癒しのひととき。
ぬくぬくとした日向、お昼になり天空に視点寄せる。
手のひらの先、上へ、白い太陽の方へと透かしていると、力のあり方は変化起こす。
日は高く暖かい光線、降りかかる。
土地の上にコロリと寝て、すやすやとしていると、寝落ちて行きそうになる。
うとうとしつつ回想し、睡想すると、思考回路に色々と浮いてくる。
手にしている一つの本。開いたつらにあるのは、白紙の用紙。見つめていると吸い込まれるように意識は浅くなる。
余白しかない本の項目。
色のついていない白い紙。
一枚一枚の用紙に、何か書こうとする。小説のような語り掛けをしたくて、読み聞かせる用の本を作る。
これから開始されるのは、音読み。
いろんな気配を受け取れるように、一音一音、大切に読む。




