白縹《しろはなだ》
今日も明日も道をゆく。
今日の空は青いけど、昨日の青とは違うアオ。
見える景色は真っ直ぐで。まるで造ったモノみたい。
そんな道を、今日も行く。明日はどんな空がある?
歩く。あるく。ありく。
トテトテてくてくと、重い荷物を背負いながら歩く。
別段することはない。と言いたいところではあるが、やらなくてはいけないことというのはなんだかんだ発生するものであり。しかしやりたくないという思いが、私に幼稚な反抗を行わせる。
帰りたくない。進みたくもない。そんな思いが、足をゆったりとした物へと変える。
いやはや未熟である。そんな反抗は、自分の首を絞めるだけのものなのだ。知っていても抗えないあたりがまたなんとも言えない。
ありく。ありく。歩く。
今日も空は青く、あたりにいるマンションも、背高のっぽのスーパーも、素晴らしい直線を私に差し出す。
私はこれがとても嫌でならない。まるで造られたような、他者が自分を造り替えることは容易だと言われている様な、管理されている様な、そんな気がしてならない。
もちろんそんなことはないだろうさ。線が美しいのは人類の努力の賜物だ。何も、私に意地悪したくてこんなに綺麗にしたわけではないだろう。むしろ、私なんかが関わるとはつゆにもおもっていない。利用者のための努力なのだからね。勝手に嫌ってすまないね。人の努力、生きる術を。
歩く、ありく、走る。
渡れた。良かった。
信号は、待ってはくれない。早く渡れと急かす。
セカセカ、せかせか。
待っておくれよ。渡りたいんだ。
駄目だね。次にしな。
こんな具合さ。全く。せっかちなものだ。もう少しゆっくりでも良いのではないか。いや、待っていれば事故を生むがね。
これでは私は犯罪者だ。だからこうして遊ぶ。
知ると理解するは 別物だからね。
はあ、今日のご飯はなんだろう。
歩く、歩いた、止まろう。
どうやら駅に着いた様だ。私には、とても長い。
しかし、それも青が吸い込んでくれる。心地の良い青だ。昨日はあれだけ重かったのに。とても軽いよ。
さあ、帰ろうか。




