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異空間王子と妖精少女は王子様のスパイ  作者: 幻想桃瑠
◆◆◆――最終章 偽王子を取り戻して幸せな結末を確保せよ!――◆◆◆
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第六十三話 王子様の事情

 月湯君は、真剣な顔をして話し始めた。


「我が主から聞いた話なんだけど、一時期、グラナート様の所に妖精が来たと、ウワサになったことがあったんだ」

「えっ!? グラナート様の所に妖精が!?」


 私の問いかけに月湯君は頷いた。

 グラナート王子とは、ザーフィア王子の兄だ。


『そこに妖精ときたら、それは檸檬さんじゃないかな? その時、俺と檸檬さんはさよならしていたから、檸檬さんが余弦国に行ったのかどうかは確信は持てないけど……』


 確かに、偽王子君の言うとおりだ。あの余弦城に残っていた大量の姉の落書きという痕跡があること。その妖精は、我が姉の吉永檸檬と考えるのが妥当だ。


「そして、グラナート様とその妖精は、恋愛関係にあったそうだよ」

「じゃ、じゃあ、お姉ちゃんが結婚することになった相手って、グラナート様なの!?」

「そうなんじゃないかな?」

『「な、なんだって~!?」』


 絵に描いたような王子様との結婚! 姉はそれを成し遂げようとしたのか!

 でも、ちょっと待てよ? グラナート様って確か……。

 私が思い出す前に、月湯君が続きを語った。


「それでね、暫く、妖精とグラナート様がご婚約するとウワサになっていたんだけど」

「うんうん! それで?」

「でもね、ある時、妖精が忽然と姿を消したんだ」

『「えっ!?」』

「それでね、その後に残っていたのは、満身創痍のグラナート様だけだった。そして、グラナート様は、記憶障害になった。妖精に会ったこともきれいさっぱり忘れている」

「それって、どういうこと……?」

『檸檬さんにグラナート様はフラれたってこと?』


 月湯君は首を横に振った。


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