農民達の楽園
朝貢貿易は卑屈ですよねぇ。
でも俺が総理なら某国1と2には媚びへつらいますよ。
それで日本が豊かになるなら・・・。
この国の国民は消費に励み日本の境遇に同情した5億人の外国人が故郷納税をしてくれた事もあって、日本の204年度の税収は驚異の180兆円となり、早速予算が組まれたが100兆円も余ってしまった。
この金は定額給付金に使われたので、国民には喜ばれたが、問題の2040年を何事もなく過ごせた事は、日本経済と外国経済に大いなる影響を与え、2041年4月は好景気に沸いていた。
外様チルドレンの大量投入により労働者不足もやや解消されて外国人労働者も悲鳴を上げるが仕方ない。
外国人労働者としては、日本の人出不足が解消されると自分の職がなくなるからだが、外様は労働者に職を保証して新たな開拓地である離島(無人島が多いので防衛には経費がかさむ)に労働者を送り込んだ。
最近の離島には日本人は余り住みたがらないので外国人が住んでも構わないだろうと外様は思ったのだ。
これに某国1と某国2も応募するが、何故かこの2か国は日本に警戒されてるらしく少なめである。
日本で最近南国産の果物を作られるようになったのでTPP諸国からの輸入が減るのが今後の課題だ。
だが地球温暖化は今後の課題だが、高価で売れる南国産フルーツは農家にとっては貴重である・・・。
「外様さん。日本で何でも作るの止めて貰えませんかね?TPPの意味が全くないじゃないですか?」
「日本に輸出する品物が金属製品位しかないとなると2国間交渉でも十分なんですけどねぇ?」
その金属製品も最近の輸入過剰で、日本では安値が続き、TPP加盟国は余り儲かっていないのだが。
「そんな事言ったって日本は人口も少ないし、食べ物など輸入しても腐らせるだけじゃないのか?」
「自由貿易なんですから結果に文句付けられても困ります。もっと良い作物を作ればよいでしょう」
この日本の回答に、本気でTPP諸国は怒ったが、今更どうする事も出来ないので黙るしかなかった。
「じゃあ違約金を支払っていただきたいのだが。米ドルでお願いしますよ。円だと換金率悪いんで」
分かったと外様は側近で30兆円支払う事でTPP諸国と合意したのだが、この金は借金返済に使われる事になり、TPP加盟国の農民の手には渡らなかったので農民達が怒って日本を弁論で攻撃し始めた。
やや反日化したのに便乗したアメリカが、損害賠償を2千兆円要求してくるが完全無視である。
逆に100兆円出さないと経済制裁すると脅したら市場を失いたくないアメリカは屈服した。
この金はドルで支払われた為、ドルの値段が急騰して1ドル=240円まで円安になってしまう。
物価が平均4円も上がり、日本国民は文句を言うが、定額給付金やったんだから良いだろう・・・。
アメリカの軍隊は、ほぼ崩壊状態にあり、もはや世界に何の脅威も与えないが某国1が力を付けて来たので、日本としては油断出来ないと思い自衛隊を農村林業漁業に派遣しながら訓練も行っている。
だが朝貢貿易のおかげもあったのか、某国1は日本を完全に子分とみなしているので安心だろう。
「某国1には、日本から採れた真珠を納めさせていただきます。全部天然の花玉真珠ですから」
量は少なく値段も高くはないが、確実にさばける品であるのであえて献上してみた。
「ふむご苦労。日本には良くしてもらっているから今回の下賜品は大サービスといこうかのう」
この時の下賜品は飴玉ひと缶だったので、「調子に乗るな」と言う警告だろうと思う事にした。
「某国1からの下賜品だぞ。1兆円以下では売れん。これを貰う為にどれだけ散財したと思ってる?」
「どこの馬鹿が飴玉ひと缶に1兆円も出すんだよ?外様が相手とは言えこの条件だけは飲めない」
因みにこの取引が国民にばれた時物凄いブーイングが怒り、流石に慌てた某国1は船5隻と積まれたドル紙幣を持って日本の下に現れたが、外様も怒って使者の前に出ようとしないので某国1は困った。
幾ら手下の一帝国(日本国には少なくとも1400年は続いた王家が存在します)でも侮り過ぎたか。
「冗談ですよ。確かに日本の事は手下Aと認識してますが、ちゃんと下賜品は授ける心算でした」
「税収180兆円の大国を無碍に扱ったら、某国1だって困るんですよ?反日など本気でする筈が」
それなら良いが、これ以上俺の評判が落ちると流石に国民も俺を追い落とす策に出るぞ。
そうなったら多分次の政権は俺より某国1に追従しないと思うが、その辺はわきまえておけよ?
「勿論ですよ。ですが子分の忠誠心を確かめるのは、宗主国の務めでして。最近日本が軍拡に走っていますし日本がいつ反逆するか不安に思う国民も多いのです。最近は学徒出陣とかおっしゃってますし」
いや確かに日本の自衛隊員には中卒採用もしているが、訓練中の新兵など脅威にはならんぞ・・・。
「日本には、次は農作物と魚介類を献上願いたいものだな。お礼に10兆円下賜しよう。どうだ?」
突然偉そうに某国1側の死者が外様と譜代に宣言したのは、最近魚料理に目覚めた某国人だからだ。
最近農作物は自給率150%採れるし、魚は110%位だが他国に輸出出来るほどはないのだ。
だが断ったら某国1の市場から締め出されないかと心配なので魚類の上納は拒否するが対案を出す。
「漁業は自給率を保つのに精一杯で献上するほどありません。農作物なら喜んで上納しますが」
「180兆円稼げる日本でもTPP諸国から魚を買う予算がないというのか?貧乏人面は止めろ」
(えっと、TPP加盟国から魚と農作物買って献上してもよかったのか?確かに安上がりだが)
「それでもよろしいのでしたら早速手配いたします。やった。TPP加盟国からの突き上げを食わらずに済むぞ。ミリア。早速企業に頼んで農作物と魚介類をTPP加盟国から安く買い付けさせてくれ」
この時集めた農作物と魚介類に対する下賜品は、10兆円であったので企業は大喜びした。
献上品には7兆円しか予算を使ってないらしく、十分貿易として実入りがあるからだ。
「だけどこうも下賜品が不安定だと貿易としては不安が残るが、日本の国防の為には仕方がないな」
某国1にスクール水着とブルマを献上した時は下賜品はドーナツ1個だった。
農民達は子の某国1の市場に食料品を売り込むようになり、大儲けする事になり某国1は貿易赤字に苦しむ事になるが、日本から100兆円ほど借金をする事になった。
日本はその財源をTPP加盟国からの利益で補おうとするが、ぼろ儲けの時代は終わり5兆円ほどの収入しかなかったので、某国1に借金を申し込まれて貯えがほぼ0円になってしまう。
某国10億の胃袋は、TPP加盟国の余剰食料を食らいつくす勢いであり、消費欲は収まらない。
「日本に高値で売り、某国1にも高値で売れば農家はぼろ儲け間違いなし」
などと某国1に食料は売られ、農民達はこの世の春を謳歌する事になる・・・。
地球温暖化と食料不足は、たしか2050年位が危ないらしいです。
だとすると食料を抱え込んだ国の勝ちですよね?