4完
ユリアナの命に関わるかもしれない事態だ。私はなんとかまとまった休みを取ってユリアナの元に向かった。
◆◆◆
マークの栄養剤はユリアナに効果があった。
根本的に良くなった訳ではないが体調が悪くなるまでの時間が延びたのだ。
今月ユリアナを連れて王都に戻る。
私はユリアナのところに来てから求婚しているが、まだ良くなるかわからないからと受けてもらえていない。
私にはサンテもマークもいる。私が跡取りを作らなくても弟たちに王太子の座を任せる事まで考えていた。
城に着くとサンテとアリーナ嬢に会った。
ユリアナの事を聞かれてつい願望から婚約者だと答えてしまった。ユリアナは慌てて否定していたが、まあ、良いだろう。
マークが治せるのかはわからない。
幼い弟に責任を全て背負わせるつもりもない。
私は結果がどうあれユリアナと最期までいるつもりでいた。
10年後。
私とユリアナが結婚して5年経っていた。
結婚した年に父上から玉座を譲られ、私は国王に、ユリアナは王妃になっていた。
子供はユリアナの体力的に1人しか無理で、私たちの間には一人息子がいる。
私は今、妻と息子に囲まれていて幸せで、ユリアナを諦めなくて本当に良かったと思っている。
END
こちらで完結です。
すみません。
なかなか上手くかき進められずに短くまとめました。
上手く伝わるように書けていると良いのですが…。
精進します。