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無為に時は過ぎていく

入学から三か月が経過して、マルコメ君は、飲食街随一の食事処で働き始めた。

彼も悩みが多いらしく、試食として、結構な頻度で夕食を提供し、次の日感想を聞いてきた。通り一辺倒な答えもできないので、一生懸命味わい、いい点悪い点をまとめた。


ブリジットについては、金属と魔石の合成にほぼ成功し、精霊鋼という新しい金属を開発。

その金属で作ったグラディウスを、俺にくれた。初めての作品だからと、やや照れくさそうであった。大切にはしないでくれとの事、耐久度が知りたいので、ぜひ利用機会があるなら、ドンドン使ってほしいと言っていた。


ジュラは、何と巨大二足歩行の恐竜(実際にはクレイドレイク)型のロボ。ω(オメガ)ジュラシックを発明。ただ、自動制御には多くの魔石を必要として、また自動判断、自動学習能力も、まだまだ、発展途上である。

レッド先生は、いつか合体して巨大ロボを作ろうとはしゃいでいた。

大量の魔石が必要であり、実験の為リンスター家から、魔石を買っていた。

上お得意さまじゃねーか。ありがとうございました。


そんな中、俺は相変わらず当たりもしない攻撃を続けている。

現在は、訓練塔のシミュレーターで、様々な戦闘経験を積んでいるが、道人には未だに攻撃が命中していない。

成長したといえば、ブリジットやジュラの件もあり、魔石作成の依頼が多く、毎日の日課になっており、濃度も上がってきているようだ。形状の変更も最近可能になった。


また、夜ブリジットには内緒で、都市外へ出て(なぜか、道人が裏で期限付きだが、外出許可を入手してくれた)、魔獣を狩っている。

死と隣合わせの環境に身を置くことで、シバーシンが言っていた感覚を研ぎ澄ます事ができると考えたからだ。夜なので、目ではとらえきれず、五感を研ぎ澄まさなければ、すぐにやられてしまう。意識を常に、一点では無く、分散させなければならない。

生傷が絶えないので、ブリジットをごまかすのに苦労している。


後数ヶ日で、一般入学者と合流して講義を受ける事になる。

それまでに、どこまで成長できるかが、今後に左右する重要な時期である。

ただ、彼らは気づいていない、編入生は特異な人間が多く、一般の入学者よりも優れていることを。

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