表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鱗の唄――ある蛇の冒険  作者: Kentarou Tou / Kentarou Theater


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/10

第七話「焼けた野原を越えた」


野原があった。


草が枯れていた。


焼けた匂いがした。



雷が落ちたのかもしれなかった。


あるいは、別の何かがあったのかもしれなかった。


分からなかった。



渡らなければならなかった。


向こう側へ行かなければならなかった。


体が、向こうへ向いていた。



土が、熱かった。


夏の日が、焼けた土に当たって、熱かった。


体が、熱かった。



速く這った。


できる限り速く這った。



途中で、止まった。


熱すぎた。


石を見つけた。


石の影に入った。



待った。


日が少し動くのを待った。



また、這った。



長かった。


野原は、長かった。



向こう側に、草があった。


草の匂いがした。


土の匂いがした。



着いた。


草の上に這い込んだ。


冷たかった。


草の陰は、冷たかった。



体を伸ばした。


休んだ。



どこへ向かっているか、分からなかった。


しかし、まだ向かっていた。



(第七話 了)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ