第23話 やっぱり必殺技って大事だよね!!
ガッコーの課題でゴールデンボーイ(漫画じゃない方)読み返してたら普通に体調崩しました………梅雨入りが近いのか近頃雨続きで頭痛がペインです、皆様もご自愛くださいませ。
「あぐっ!?」
「ね~ね~どーしたの~?ほら、が~んばれ♡が~んばれ♡」
「ソレなんのマネなんですか!?うぉっ、やばっ」
悪夢の家に増設した稽古場。
リナがナイフで突いてきたのを巻き落とし、無造作に振り降ろした一撃がポカンと眉間を打った。
「いったぁい!?」とマヌケな声を上げてすっ転んだリナが起き上がるのを待ち、
「あたた………」
「どうする?もう一本いっとく?」
「無論!!」
バッと跳び起きざまに繰り出された抉るような刺突を払い、組み付かれたのをアベコベに投げ飛ばす。
立ち上がろうとしたところで足を払って転ばせ、首を狙った斬撃を木剣の柄で撃って弾く。
腕づくで距離を取らせ、脇に構え、
「そおっ、れぇっ!!」
「おわぁっ、ちょっ、待って、あだぁっ!?」
横一文字に切りつけた勢いのままに連撃を放ち、上段からの一撃で体勢を崩して喉元に切っ先を突き付けた。
「まいった?」
「イデデデデ………ま、参りました………」
木剣を脇に挟み、リナの手を取って助け起こし。
「ありがとね、リナ。おかげでだいぶ感覚掴めてきた。あとは実機を作ってから慣らすことにするよ」
「それはいいのですが………珍しいですね、お嬢様が予習なんて。いつも作った武器はすぐに使いこなしてるのに」
「今まで作ったのは私が使える武器だけだったからね。………これから作るのは、向こうの世界に存在しなかった奴だからさ」
「………それ、大丈夫なんですか?」
「たぶんね。………それじゃ、二日くらい工房に籠って来るから、その間シオンとアヤメの事よろしくね?」
「かしこまりました、お嬢様」
ペコリと頭を下げるリナに手を振って、工房へ向かった。
「………それが新兵器ですか?」
「イグザクトリー!!」
「トゲトゲ」
「ツンツン?」
うひゃひゃひゃひゃ!!
でけたーーっ!!
作るのめーーーっちゃしんどかったけど苦節3日遂に完成!!
これが私の新兵器!!!
「テレテレッテテー!チェ~ンブレ~ド~!!!」
刃渡り1.5メートル、重量25キロ、主材料は《重質化》と《堅牢》をエンチャントした軍用グレードの特上鉄鋼!!!
《利刃》で切れ味バカにした鋸刃を高速でブチ回し森羅万象を切断するリーサルウェポン!!
吸血鬼じゃなきゃ使えないバカの武器だけどバカで結構!!!
「………コレ、何相手を想定した武器なんですか?」
「バケモノ!」
「………コレ、誰が使う事を想定した武器なんですか?」
「わたし!!」
「………お嬢様。一回脳外科医にかかりましょう?ね?」
「私は正気だよ!!!」
まったくリナってば失礼なんだからもー。
「冷静に考えてよリナ。前までならともかく今の私の膂力じゃ大体の相手は殴れば死ぬじゃん?だったら対策すべきは殴っても死なないデカブツ。つまりバケモノブチ殺しマシーンのチェーンソード一択!!オーケー?」
「それは、わかりましたが………それにしても何故、こんな殺意の塊みたいな武器を………」
チェーン状の刃を眺めて、なんだか頭が痛そうな顔のリナ。
うんうん、わかるよその気持ち。
私も初めて見たとき「なんだこの馬鹿の武器!?」ってなったもん。
まぁ、
「チェーンブレードは英雄の武器だからね」
「?そうなんですか?」
「そうだよ」
遥か暗黒の遠未来で多方面同時絶滅戦争に殉じる英雄たちの武器だ。
とはいえ幼女の体で使うには少々取り回しが悪すぎたので、刀身の中ほど、峰の部分に取っ手を増設し、本来の寸法よりも柄の部分を1,5倍ほどに延長することで、破壊力を極限まで高めつつ両手でも片手でも使えるツヴァイヘンダー仕様にしてある。
やっぱり私天才かもしんない。
「というか、コレあれですよね?水の上位魔法の《水鎖断裂刃》」
「え?そんな魔法あるの?」
「はい。政府軍に所属する水魔術師は基本的に覚えていますね。障害物や結界なんかを壊しやすいので、基本的に1小隊に1人は使える人が配属されていました。………まぁ、私は魔力が少なくて使えなかったんですけど」
フヘフヘ笑いながら「魔力量の差が戦力の決定的な差ではないという事を教えてやります」とか「派手な魔術ぶっ放すだけで生き残れるわけねーだろバカどもがそんなんだからくたばるんだよ」とか呟くリナ。
やだこの子、闇が漏れてるわ。
あとシオンとアヤメが怖がってるからやめてあげて。
私もちょっと怖いから。
………あれ?でもなんで名前に「チェーンソー」ってついてるんだろ。
私が知らないだけで、どっかにチェーンソーあったりするのかね?
「ま、簡単に言えば、この剣、魔力式のエンジン積んでるのね」
「エンジンって、あのエンジンですか?燃える水バカ食いする」
「うん。今は危ないから使えないけど、スロットル握るとチェーン部分が高速で回転するのね」
「ほうほう?」
「高速回転する鋼鉄の刃でこうギャリギャリと」
「………それ、生き物に向けて使っちゃダメな奴では?」
「大丈夫大丈夫!この世界ジュネーブ条約ないから!!」
背中の鞘にチェーンブレードを納刀し。
「あっ、そうだ。せっかく作ったのに忘れるとこだった」
「?」
「3人にちょっとしたプレゼントを作ってさ。大したものじゃないけど、お守りくらいにはなるかなって」
懐を漁って、目当ての物を取り出し。
「はい、コレどうぞ」
「ナイフ、ですか?」
「シュババ」
「ザクザク」
大ぶりのフルタングタイプのブッチャーナイフが一振りと、それよりもだいぶ小型なスティレットが二振り。
ブッチャーナイフをリナに、スティレットをシオンとアヤメに手渡し。
「耐久強化系のエンチャントを付けられるだけつけたから強度も問題ないと思うよ。きちんと手入れしてあげれば一生使えるんじゃないかな?」
「一生もの」
「ずっとも?」
「そういう事」
「やったー」
「わっしょい」
「それはうれしいんですけど………これ、金属製じゃないですよね?何かの骨、ですか?」
「私の骨」
「………は?」
時間停止でも喰らったみたいにリナがスタンした。
「わ、わたし?」
「正確に言えば左腕の骨だね。悪夢を探索してたら木に吊るされてたのを見つけたから、無事な部分を回収しててさ。だいぶ減ってたから義手には使えなかったけど、新しく開発した《骨肉細工》の練習がてらにね」
いやー、我ながら良い魔法を作ったもんだ。
そのままじゃ扱いにくい骨を魔法で直接捏ね繰り回して好きな形に整形できるのは本当に便利だし、素材に魔力を込める関係か骨自体の耐久性も跳ね上が。
「大丈夫、なんですか?」
「んお?」
なんだか心配そうな顔のリナと、ちょっと泣きそうになってる双子。
あれなんでだ?
何かまずいこと言ったか?
「その、腕が」
「あ~だいじょぶだいじょぶ。とっくに両足吹っ飛んでるし、いまさら腕の一本でガタガタ言ったりしないよ」
「ですがわぷっ!?」
「ほーれむにむに~」
「あうっ、ちょっと、お嬢様あぷっ」
リナが辛気臭い顔してたので背伸びして頬っぺたモチモチして。
「大丈夫だよ、私は大丈夫」
「………そう、ですか」
「うん。それじゃ、私は行ってくるね?」
「どこにですか?」
「どこにって………新しい武器作ったら、やることは一つでしょ?」
古今東西、新武器を入手したゲーマーがまずやることといえば、これ以外ないだろう。
すなわち、
「レッツ試し切り!!」
「どりゃああっ!!」
薄月明かりの照らす悪夢の森、唸りを上げて獲物に喰い込んだチェーンブレードを振り抜き、断末魔の絶叫と緑色の粘ついた血飛沫。
内臓ブチ撒いて即死したクソデカバッタを他所に巨大トカゲへ突撃し、駆け抜けざまに右側の足を全部刈る。
反転し、転倒した背中へ刃を突き立て、そのまま脳天まで真っ二つに切り開いて抹殺。
スロットルを握りしめ、加速させた刃が飛び掛かってきた虎っぽい魔物をズタズタに引き裂いた。
切断力、破壊力、耐久性、全て問題なし。
人間みたいな柔らかい相手にはオーバーキルだが、ここのイカレポンチどもをチタタプしてやるには丁度いい。
使用感に癖はあるが、この程度なら大した労もなく使いこなせる。
我ながら、いい武器を作ったものだ。
急降下してきた鳥とヘビトンボの合いの子みたいなバケモノを真っ向から切り伏せ、視界の端で赤が揺らぐ。
咄嗟に飛び退き、
「あっつぅぃ!?」
アッツ、あっつ!?
火!?
火ぃ!?
森の中で火炎放射とか正気か!?
というか毛先焦げちゃったし、ほんっと、ほんっっと!!
「テメェッ、ブチ殺して、や………」
縦に割れた爬虫類の瞳と、見上げるような巨躯を覆う深緑の鱗。
私くらいなら一撃で木端微塵に出来そうな鉤爪を備えた腕と、赤く燃える炎を零す顎。
蝙蝠のソレに似た巨大な翼が突風を巻き起こし、私の胴回りは優に超えてそうな太さの筋肉質な尻尾が、結構な大木を無造作に薙ぎ倒した。
ファンタジー要素のあるゲームならほぼ必ず出てくる、たぶん世界一有名なモンスター。
すなわち、
「………oh shit」
振り向いたらドラゴンがいたでござる。
「ぐうっ!?」
尻尾巻いて逃げようとした瞬間、嫌な予感がして《大力の巨神》を最大出力で展開。
中型トラック程度なら容易くスクラップに出来そうなお手をチェーンブレードを盾に防ぎ、ミシリと、衝撃に背骨がイカれる音。
砕けはしなかったが、まともに受ければ今の私でも死ぬか。
ならっ、
「おっ、おぉっ!!!」
鞭のように振るわれた尾の一撃に刀身を叩きつけ、棒高跳びの要領で跳躍。
がら空きの脳天に回転する刃を撃ちこみ、ギャギィッ!と硬質な音を立てて弾かれる。
ワンチャン某狩りゲーみたいに頭弱点じゃないかと思ったが、肉質15くらいの手ごたえ。
そりゃまぁ、ただのイノシシでもパラベラム程度ならピンピンしてることもあるって聞くし、まして相手はドラゴンだ、生半じゃ死なんか。
だったら!
「これはどうかなぁ~~っ!?」
噛みついてきたのに側面から刃をあてて反動で回避、そのまま首刎ねる頭脳プレーを敢行しようとして、眼前にどす黒い翼膜が迫る。
ロクにガードも出来ずに地べたに叩きつけられ、起き上がった頭上で業火が煌めいた。
ちょっ、やばっ
「こなくそっ」
全力で前に跳んで火達磨をギリギリ回避した矢先、背後で火球が炸裂してケツに文字通り火が付いた。
ゴロゴロ転がって鎮火し、鉤爪の一撃をもっぺん転がって回避。
さて、
「どうやって殺そうか」
一瞬逃げようかとも思ったが、趙火力の飛び道具持ち相手にケツ捲って逃げても後ろから焼かれるだけだろうし、それならいっそここで殺して確実なる安心という形にしておこう。
流石のチェーンブレードも鱗には通じないようだし、狙うなら腹か首か。
………一応、奥の手を引っ提げてはきたが、一発こっきりの鬼札だしあんまり使いたくない。
まぁなんにせよ。
「かかってこいよトカゲ野郎。掻っ捌いて今日の晩飯にしてやる」
私を見下す縦長の瞳を睨み返し、苛立ったような唸り声。
一瞬の静寂の後、放たれた矢のような勢いで巨躯が突撃してきた。
突撃してきたので
「うっ、りゃあっ!!」
吶喊。
喰らえば死ぬ一撃を躱し、駆け抜けざま、脇腹にチェーンブレードを突き立てて深々と抉り裂いた。
血と肉片と臓物が噴き出し、鯨哮を思わせる絶叫が耳朶を打つ。
衝撃に痺れる腕を堪え、
「どっっせいっ!!!」
横薙ぎの一閃が、奴の右後脚のアキレス腱を断ち切った。
どれだけ鱗が硬かろうが関節まで硬いわけもなく、これだけの巨体が片足潰されれば自重を支えるなど不可能。
このまま、とどめを刺してやる。
地響きを立てて転倒し藻掻く竜の体を駆けあがり、吹き飛ばされた。
全身の肉が軋み悲鳴を上げる不快な感覚。
耳鳴りがひどい、察するに咆哮の類。
熱いものを感じて顔を拭い、手のひらがべっとりと赤く血に染まる。
血涙と鼻血、脳にダメージがいったか。
微かにブレる視界、翼を広げた龍が羽ばたき、宙に舞うのが見えた。
飛ばれたら面倒なので助走をつけられないように脚を刈ったが、あの巨体でVTOLとは恐れ入る。
この状況で飛んで逃げる判断ができるあたり、ただの獣にしては知恵が回るようだし、やはりここで殺していくか。
チェーンブレードを地面に突き立て、抜き放った背中の鞘を左腕に接続した。
左腕を伸長させ、両足のアンカーを地面に撃ち込んで固定し、鞘が展開して大鉄弓を形成する。
【なんでも収納箱】から半月状の鏃の大矢を取り出して番え、《怪力乱神》を発動。
渾身の膂力を込めて限界まで引き絞り、狙い定め、
「────シィッ!!!」
ズッ、ガンッッ!!!と、およそ弓矢のソレとは思えない激烈な反動と衝撃音。
撃ち放った一矢が、竜の首元を大きく抉り穿ち、射落とした。
「………で、これですか」
「そういう事」
「うみゃい」
「ガツガツ」
座布団サイズのクソデカハラミを貪る双子を見ながら、リナが呆れたようにつぶやいた。
撃墜されてくたばってたドラゴンをえっちらおっちら引き摺って運ぶこと数十分。
ついに苦労が報われジュジュちゃんは莫大な報酬(焼肉食べ放題とドラゴン素材)を得たのだ。
「というか、その話だとお嬢様が小細工なしの弓矢で竜を落としたことになるんですけど」
「小細工………というかズルはしたよ。じゃなきゃ流石に厳しかったし」
「無理とは言わないんですね?」
「まぁね」
比較的脆い翼膜に近距離から集中砲火かませば割とどうにでもなった気もするが、そんなことしてるヒマなかったし。
マジな話、あの弓と矢は尋常なものではない。
装甲車両用の装甲板を張り合わせて弓体を作り悪夢に生息する大蜘蛛の糸を張った特大弓と、《貫通》と《重撃》、《壊撃》《削撃》《撃破殺》をエンチャントして装甲貫通に特化した大物殺し用の総鉄製の殺し矢。
張力60キロもあれば強弓に分類されるところ最大1トンに達するバケモノ弓を吸血鬼の膂力で引き、ファンタジーを付与した矢を番えるコレは、計算上は主力戦車さえ一撃で貫通・轟沈せしめる必殺の兵器だ。
………もっとも、矢のエンチャントをもりもりにしすぎてコストがバカになったので、そう気楽に撃てる代物ではなくなってしまったのだが。
「まぁ、ドラゴンクラスの相手でも当たれば殺せるのが分ったし、弾薬費以上の収穫はあったかな」
「そうですか」
「あ、ハツとシマチョウ焼けたよ」
「………いえ、私は遠慮しておきます」
「そう?おいしいのに」
モツがいい感じに焼けたのでリナにあげようとしてやんわり断られた。
「というか、お嬢様、よく内臓なんか食べれますね」
「ん〜………人によって好みはあると思うけど、私はモツのほうが好きかな。生物が生きるのに必要な分、肉より美味しいんだよね」
「………お嬢様って、結構野蛮ですよね」
「人間的と言ってほしいかな」
身体に不足しているものは、人間本能的に美味しく感じるものだ。
………むっ、このハツ美味しいな。
流石ドラゴンハート、歯応えが違う。
「ま、明日からドラゴン素材で武器とか防具とか色々作るし、忙しくなる前に景気づけにパーーッといっとこうよ」
「え?まだ武器作るんですか?」
「新素材だよ?いろいろ作りたくなるじゃん?」
「そういうものなんですか?」
「そうなの」
呆れたような目を他所に、厚切り塩タンにかぶりつき。
「あと、たぶんこのドラゴンそこまで強くない」
「………は?」
「いや、強いには強いんだけど、たぶんこいつより上の奴がゴロゴロいると思う」
「………はぁ?」
「コイツが悪夢で無敵のチャンプ張ってたなら、ちょっと足切られたくらいじゃ逃げないと思うんだよね。さっさと逃げる選択したあたり無敵ってわけじゃないだろうし、それにしては古傷みたいなのもなかったし。コイツくらいならあっさりブチ殺せるのが割といるんじゃないかな?」
「………火を吐いて空飛んでチェーンブレードを弾くような怪物を餌にしている化け物がいると?」
「少なくとも、頂点捕食者じゃなくて中間捕食者だろうね」
「………あの、お嬢様、本当に悪夢に住むんですか?」
「少なくとも、私が誰にも負けないくらい強くなるまではね」
とはいったものの、リナ不安そうだし………双子も不安そうだし…………
よし、
「そんなに不安なら、今夜は一緒に寝てあげよっか?」
「そういうわけじゃないんです………でも一緒に寝るのはお願いします」
「おっけー。あっそうだ、ドラゴンの脳味噌あるけど食べる?」
「それはいらないです」
つまみ食いして美味しかった竜脳を勧めたら、すごく嫌そうな顔で拒否されてしまった。
解せぬ。
「………さま!おじょうさま!!起きてください、ヤバいことになってますって!!」
「んぅ………あと5分ねかせ」
「ダイブインユー」
「シュワッチ!!」
「ぎゃあっ!?」
「お嬢様!?」
内臓潰れる一歩手前くらいの激痛に跳ね起き、どさりと重いものが床に落ちる音。
片方塞がった寝ぼけ眼で辺りを見渡し、ベッドわき、シオンの下敷きになって潰れたアヤメが必死の勢いで床をタップしていた。
………あれこれどういう状況だ?
「………お嬢様、本当に大丈夫なんですか?」
「大丈夫だとか大丈夫じゃないとかよくわかんないけど、お腹が痛い以外に問題はないよ」
「お腹じゃなくて背中です!」
「背中ぁ?」
いつになくテンパったリナに言われて背後を見て、真っ黒く艶めくナニカが視界に映る。
かくばった骨格と、新月の夜のような鱗状の翼膜、鬼の角のような翼爪を備えた、ちょうど竜のソレを小型化したような翼が、私の腰のあたりからにゅっっと生えていた。
「………ふむ?」
試しにちょっと力んでみる。
バサバサッとおもったより勢い良く動いた翼がリナの顔面にクリーンヒットして「うっぎゃあっ!?」と余裕そうな悲鳴。
ほっぺを抓ってみてしっかり痛いので夢じゃなさそうだ。
あ~………なるほど?そういう感じね?
「あたた………お嬢様、それどうなって」
「なんじゃあこりゃああ!!!」
ジュジュは 轟沈弓張月 を おぼえた!
kv2くらいなら正面装甲打ち抜いて団子3兄弟みたいに出来るので実際ツヨイ。
Fa〇eやりたいけどスマホの容量が足りない………128ギガじゃ足りない………けどお金もない………お金ないのに滅殺分隊買っちゃった………セッチャコザイもシタデルカラーも時間もないからペイントできない………ヴェネラブルドレッドノートも欲しい………ブルータリスとリデンプターも欲しい………ナイトエラントも欲しい………苦しい………苦しい………いつかウォーロードタイタン買うんだ………装備込みだとウン十万するけど………




