55 Side.ベルゼブブ
アスタロトが何処かへ去ってゆく…。
まぁ恐らく、散歩に戻るのだろう。
ルシファーの居場所が判らぬ以上、私も仕事に戻らねばな…。
自身の分は終わっているし…、とりあえずルキフグスの奴を手伝いに行くか…。
「はぁ…、頭が痛い…」
最近は独り言も増えた気がする…。
いかんいかん…、あまりルシファーの奴を気にし過ぎるのもよくない…。
とりあえず、ルシファーが戻ってきたら第一声で怒鳴りつけることは決定だな…。
気分を切り替えてルキフグスの元へ急ぐとしよう…。
※ ※ ※
ルシファーの居城内部に来てみれば、あちこちでルシファーの配下達が忙しそうにしている…。
私に挨拶する余裕もなさそうだ…。
配下達を刺激しないように姿を消しつつ、ルキフグスが居るであろうルシファーの執務室へ向かう…。
部屋に着いてみれば、書類の山に囲まれたルキフグスが机に突っ伏していた…。
「大丈夫か、ルキフグス?」
「……ん?………あぁ…、ベルゼブブ様…。 大丈夫です…。 どうやら少しばかり気絶していたようですね…」
「いや全然大丈夫じゃないだろう…」
仮眠ではなく、知らぬ間に気絶しているとかまずいだろう…。
これはさっさと終わらせて、大人しく休ませた方がよさそうだ…。
「私も手伝う。 半分渡せ」
「お願いしますね…。 流石に私一人では能力が足りず…」
「気にするな」
半分以上手伝うのは、所属が違う以上流石に問題だからな…。
しかし何時もと違い、素直に手伝われるあたりどうやら本当に参っているようだな…。
まぁいい、さっさと終わらせてルシファーの帰りを待つとしよう…。




