44 カーシモラルの役目
我を呼び出した者らの魂魄を回収し終え、原初の惑星へと戻ってくる。
言われた通りに教会の者達を皆殺しにし、ついでに我が創造者の敵である神を滅した。
我が創造者の眷属は全員、神に対する絶対的な優位性を有している。
神からの干渉は全て無になり、神への干渉は掠っただけでも致命傷を与える…。
──……神とは、存在そのものが世界を蝕む害悪だ…。
人を凌駕する力を持ちながら、それを己の自由に揮う無法者…。
我が創造者にとって、理念もなく力を振り撒く存在は、軽蔑と憎悪の対象だ。
それが世界に影響を及ぼさない人であるならば、我が創造者はただの不快な存在として捨て置くだろう…。
──だが、それが神であるならば…、我が創造者は容赦なくそれを討ち滅ぼす。
世界に消滅の危機を齎すだけでなく、理念なく奔放に振る舞う神々を、我が創造者は決して許容しない…。
世界に消滅の危機を齎さぬよう、理念を持って行動している神ならば、我が創造者も許容しただろう…。
だが…、そのような神は何処にも存在しなかった……。
故に我が創造者は、神を一切信じておられない…。
理念なく奔放に振る舞う神々を見つけ次第滅ぼし、システムとして生まれ変わらせる…。
神という存在そのものは必要だ…。
だがその神に、自我などというものは不要だと考えておられる…。
今回我が滅ぼした神も、既に我が創造者の手でシステムに生まれ変わっているだろう…。
──我が創造者の理念を妨げた害悪には、勿体無い末路だ…。
まぁこれで彼の地での仕事は済んだ。
次の仕事に執りかかるとしよう…。
我は殺戮に長けた者…。
我が創造者の害悪を殺戮する者なり……。




