42 Side.とある地下組織の教主
「いいだろう…。 貴様らの望みを叶えよう……」
呼び出された目の前の悪魔は、そう言った…。
その言葉を聞いた瞬間、我らは歓声を上げた。
これで漸く、我らの悲願が果たされる…。
あの邪悪なる者共を皆殺しにし、世界を人の手に取り戻すのだ…!
「では早々に済ませよう……」
そう言うと、目の前の悪魔は姿を消した…。
「き、消えた…」
「あれも悪魔の力なのだろうか…」
「だがこれで…」
「あぁ…、漸く解放される…」
皆が高揚感を隠せずに言葉を漏らす…。
100年も続いた奴らの支配がこれで終わると思えば、そうなるのも無理はない…。
これで神の支配は終わり、人の時代を迎えることができるのだ…!
「終わったぞ……」
姿を消した悪魔は…、3分もせずに戻ってきた…。
──まさか…、もう終わったというのか…?
──…もしやこれ程の力があれば…!
「では我は戻るとしよう……」
そういうと魔法陣へと戻ってゆく…。
「お、お待ちください!」
私は慌てて悪魔を呼び止める…。
「……何だ…?」
「どうかお待ちを!我々にもう少しだけ…、もう少しだけその御力をお貸しください!!」
伏して目の前の悪魔に頼み込む。
これ程の力があれば…、私が世界の支配者になることだって…!
「あぁ、そういえば…、対価がまだだったな……」
「…は?」
一体何を言って…。
「先程の願いを叶えた対価を…、まだ受け取っていないという話だ……」
「た、確か貴方様を呼ぶ際に、大量の生贄を……」
「アレは我を呼び寄せるための触媒でしかない…。 我の力を借りて願いを叶えた以上、その対価は払ってもらうぞ……」
「そ、そういうことでしたら…!」
つまり対価さえ払えば願いを叶えてくれるということ…!
「今すぐ用意し「我が対価にもらうのは貴様らの魂魄だ……」ま……は?」
──今…、なんと……?
「聞こえなかったか?我が対価にもらうのは貴様らの魂魄だ」
「な、なぜ!? 血肉が御望みでしたら今すぐに用意させますので…!」
「そうではない…。 我を呼び出して力を借りたことによる対価は、力を貸した対象の血肉と魂…、つまり貴様らの魂魄だ……」
な、なにを……。
「では、いただくぞ……」
「ま、まってくださ…」
最後まで言い切る前に、私の意識は闇に消えた…。




