表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/269

99 Side.王国軍の斥候



 急いで戻らなくてはならない…!

 早くこのことを…、本国に伝えなくては…!

 一緒にいた仲間二人ともはぐれてしまった…。

 無事だといいが……。


 今のところ、敵の気配は離れた位置にしか存在しない…。

 このまま距離を保ちながら、砦まで戻らねば…!

 急ぎ伝えねば大変な事態に……!!


「……があっ!!」


 突如足に激痛が走り、バランスを崩して転倒する…。

 一体何が…。


「…こ、これは…!」


 影が…、足を貫いて…。

 ……ま、まさか……!

 …!!


「がああぁ!!!」


 思考の隙間を狙ったかのように、影が全身を貫く…。

 間違いない……、この技は…。


 急いで……伝えなけれ…ば……、や…、()が……来る…!

 せめて…、敵が来ていることだけでも……、砦…に…!


「"煙よ、立ち昇れ"」


 意識を保ちつつ何とか詠唱し、上空に黒煙を飛ばす…。

 これで…、砦に伝わってくれれば……。

 …!?


「け、煙が…。」


 掻き消された…!

 奴がそこまで…!


「ゴボッ!」


 ぐっ……の、喉を……。

 こ…、ここ…まで…か……。


 薄れゆく意識の中…、視界に黒い影が映る…。

 奴が…、魔王軍四天王の一人…。


「…影……憑…き……──────」


 最後まで言葉を溢す前に…、私の意識は闇に没した…。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ